『新・貧乏はお金持ち』を読んで:なぜ貧乏な人は税と社会保険を学ばないのか?
橘玲さんの『新・貧乏はお金持ち』(2025年版)を読んで、あらためて思いました。「お金持ちと貧乏人は、同じ社会でまったく別のゲームをしている」と。
今日は、この書籍の感想を書きます。
私は旧版のころ、本書の影響を強く受けてきましたが、2025年版を読んで「マイクロ法人を作って本当に良かった」と再確認しました。なぜなら、この国の制度は、知っている人には味方し、知らない人を静かに搾取するからです。
新・貧乏はお金持ち――「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)
資産形成は“知ってる人だけの特権”
会社員の多くは「一生懸命働いていれば報われる」と信じています。でも、それは幻想です。
お金持ちは、「税金の知識をつける」、「社会保険料はコントロールする」、「家計ではなく法人で経費を使う」というルールでプレーしています。
これに対して、多くのサラリーマンは額面から問答無用で引かれる給与明細をただ眺めているだけ。
この差は、努力の差ではなく「情報格差」です。知らなければ、ずっとカモられ続けるのです。私も30年以上会社員だったので、仕方ないとはいえ、カモられ続けてきました。
健康保険の“逆進性”という不都合な真実
この書籍では、税金や保険料の仕組みに鋭く切り込んでいます。累進課税で高額所得者の税負担が取り座沙汰されますが、いくつかの制度は逆進性です。
「逆進性」とは、所得が低いほど、収入に占める税負担割合が高くなる性質のこと。例えば、消費税は、所得に関係なく同じ税率で課税されるため、低所得者ほど収入に占める税負担の割合が高くなるという逆進性があります。
厚生年金は、高額所得者は還元率が下がるので、損した気持ちになりますが、納めた金額に比例して将来の年金額が増えます。だから、払い損という感覚はまだ少ないと思います。
ところが、健康保険は違います。たくさん保険料を納めても、最低限しか納めていない人と同じ医療サービスしか受けられません。つまり、所得の多い人ほど割を食う、逆進的な仕組みです。
これがイヤなら制度を変えるか、制度の中で損を最小化する方法を学ぶしかありません。
なぜ貧乏な人ほど勉強しないのか?
こうした仕組みは、自分から調べると多くの情報が得られるのですが、誰かが教えてくれたり、テレビなどでは教えてくれません。にもかかわらず、「知らない」「難しそう」「時間がない」と勉強を放棄する人があまりに多い。
辛辣な表現ですが、貧乏人の最大の問題は、知らないことではなく、知ろうとしないことです。
スマホ一台で税金の仕組みも、マイクロ法人の作り方も調べられる時代です。情報は無料で、行動も自由。にもかかわらず、「知らないまま」に安住するのは、それ自体が自業自得なのでしょうね。
私はマイクロ法人を設立しました
私は、得する話が大好きです。特殊なスキルではなく、努力だけでクリアできるなら挑戦します。だって、それだけで「得」するんですから。この書籍を読んだ影響で、会社員を早期退職後にマイクロ法人を設立しました。いわゆる “一人会社” です。妻と一緒なのでふたりですけどね。
これにより、支出の多くが経費として処理できるようになり、所得を法人と個人に分散することで、社会保険料や住民税の負担を大幅に軽減できました。そのうえ住民非課税です。マイクロ法人は赤字だし、給与所得も最低限なので、住民税も払わなくていいのです。
一方、会社員のままだったらどうか。何の裁量もなく、年収が上がるたびに保険料も税金もがっぽり持っていかれ、頑張るほど損をする構造の中で疲弊していたことでしょう。
「所得がなくて、どうやって生活するんですか?」こんな質問を受けることがありますが、給与所得はありませんが、配当所得、利子所得、譲渡所得はありますよ。総合課税と分離課税を理解して確定申告するだけで、給与所得がなくて住民税非課税でも、一般の会社員並みには生活できるんですよ。
だって、政治家はみんなこの方法を使っています。頭のいい人たちが、自分の資産を守るために作った制度なので合法なんですよ。
お金持ちは仕組みで得をし、貧乏人は感情で損をする
制度を理解し、最適化する。それだけで人生は大きく変わります。
ところが、貧乏な人ほど「ズルい」「抜け道だ」「悪いことしてる」と感情的に拒否反応を示す。感情で反応するから、合理的な行動ができない。それが、いつまで経っても抜け出せない根本原因です。
「難しい」、「私には無理」と、チョ〜主観的に、自分の可能性を閉じ込めている人たちも、かならず貧乏人人生となります。
社会のせいにしている限り、あなたは搾取され続けます。『新・貧乏はお金持ち』は、冷静に「知っている者だけが生き残る」という資本主義の現実を突きつけてくれます。
制度は万人に開かれています。しかし、その使い方を学ばない限り、そして自ら行動しない限り、何の好転もしないことでしょう。
マイクロ法人は誰でも作れます。税制も社会保険も調べれば誰でも理解できます。問題は、あなたがそれをやるかやらないかです。
今日の記事は、私が個人的意見で語っていますが、書籍『新・貧乏はお金持ち』に書いてある内容です。私の経験と納得度の高い項目を、個人的感情も入れて書き記しました。
個人事業主の方は特に、ご一読されることをお勧めします。
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