セブ島滞在記 師走とは忙しいものなのか?
85歳の母親の生活は、何の変化もない生活をしています。
昨日と今日、先月と今月、多分昨年と今年も。
隠居老人とはそんなものでしょう。
母親は12月になると、「急かさせれているようで困るんだよね、なんか焦っちゃって」
息子(私):「何に急かされているの?」
母親:「何ってわけではないんだけど、、、」
息子(私):「年内にしなければいけないことあるの?」
母親:「そんなことは何もないんだけどね」
そりゃそうだろう。先月と今月、何の変化もないんだから。
理由を挙げるとすると、師走だからってことだろう。
師走を調べてみると、
「師走」の由来は、僧侶のような普段落ちついている人でも、この月は多忙で走り回るようになるという意味から名付けられた。
では、なぜ僧侶は歳末に忙しくなるのかというと、毎年年末に仏名会(ぶつみょうえ)という法要があるからです。
師走だからってなに?
僧侶が忙しいけど、隠居老人は忙しくないでしょ?
◇ ◇ ◇
勤めていた外資系の会社は12月決算で、12月は多くの社員は長期休暇を取っていました。私も例外ではなく、少なくとも15連休、多い年は25連休でした。クリスマス休暇と年末年始休暇と有給が組み合わせて、バケーションを楽しむことができました。
会社の評価体系に休みやすさの秘密があります。
日本企業の場合、決算月や年度末には、最終まで手を抜かず駆け込みで実績を上げ続ける悪習があるそうですね。
私の勤めていた会社では、営業の実績は1月-11月で評価され、12月が評価対象から外されています。私の所属していた本社スタッフ管理職の行動評価は1月-10月で評価され、11月、12月は関係ありませんでした。
この評価体系だと12月は仕事をしなくていいことになります。だから、長期休暇がとりやすくなります。一つの背景にはこの評価体系期間がありました。
という事は、10月は忙しいんです。11月、12月は主に翌年のバジェットやプランニングを作り上げ、完成すれば長期休暇に入るって流れです。
12月決算で年度末ギリギリ追い込みをかける仕事スタイルは、それまでに、やるべきことをやってこなかったツケが一気に年末に押し寄せただけじゃないの?
◇ ◇ ◇
師走だから忙しいと思いこんでいる母親もどうかと思うけど、自分の行動パターンを理解もせずに、世間のニュースに流されて、「12月だから忙しい、忙しい」と連呼している人たちを見ると、日本人っぽいと感じてしまいます。
なんで、12月に大掃除するんだろう? 寒いのに。
年に一回しか掃除しないからそうなるんじゃないの?
まあ、どうでもいいんだけどね。
◇ ◇ ◇
と言うわけで、私は、常夏の島、セブ島で冬を過ごしています。2014年12月に初めてセブ島を訪問して、コロナ期間を除いて、冬は毎年セブ島で過ごしています。
ここセブ島では、師走だから忙しいって感じはありません。南の島は温暖な気候のためか、すべての物事がゆっくり流れています。物理的なスピードもゆっくり、思考のスピードもゆっくりです。
計画通り進むことはほとんどなく、建造物の工事が順調であるって話は聞いたことがありません。数日じゃなく、数ヶ月、あるいは1年単位で遅延します。それに、怒る人もいないので、おおらかですけどね。
そんな南の島も12/25のクリスマスに向けてだけは慌ただしくなります。クリスマスパーティを遅らせるなんてことは絶対にありません。一年に一回の大イベントですから。
カソリックの国なので、12月は教会への出向く回数も格段に上がりますし、パーティも毎週あります。12月に入るとすぐに、クリスマスの準備が始まるので、計画性のないフィリピン人にしては、すごい行動力なんです。
さて、日本とフィリピンを比較すると、日本の師走の忙しさは、なにかに急かされたり、やらなければいけないことを片付けているようです。フィリピン人の12月の忙しさは前向きで積極的で楽しそうです。そもそも、忙しいとは感じてなさそうです。
日本は受動的で悲壮感
フィリピンは能動的で楽天感
お国柄なんですかね〜
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