走っているように見える人に焦る必要はない “歩くだけで変わる”という生き方
友人からこんなことを言われました。
「まこさんって、どんどん走り続けてますよね」
正直、ピンと来ませんでした。私としては、走っているつもりなど全くなかったからです。「えっ? 走ってないけど…」と思わず言ってしまったほどです。
今日は「走っているように見える人」について考えてみます。
走るとは、変化と成長の比喩
友人が言う「走る」とは、物理的な運動ではなく、人生の変化や成長、チャレンジを意味しているのでしょう。新しいことを始めたり、価値観を更新したり、環境を変えたりする姿を見て、「走ってる」と表現したのだと思います。
たしかにここ数年、私は早期退職を経て、新しい活動や出会いが増えました。
でも、自分の体感としては「走る」というより「歩く」、それも穏やかなペースでの「散歩」に近い。そんな印象です。
毎朝、実際に井の頭公園をゆっくり散歩していますが、人生もゆっくり散歩する速度で歩んでる印象を持っています。
私から見える「走っている人たち」
私が「走っているなあ」と思う人たちがいます。彼らは生き生きしていて、好奇心旺盛で、毎日が変化の連続。全速力で駆け抜ける人もいれば、ジョギング程度の人もいます。
これは、主観的な私との比較でそう感じています。少なくとも私の変化速度よりも速いスピードで変化してる様子と捉えています。
そう、これは比較なのです。
共通しているのは、スピードは違っても、みんな前に進んでいるということです。私は幸せについて多面的に考えるようになってから、他者との比較を避けることの重要性に気づきました。
今回の成長スピードも比較なんてしなきゃいいんですよ。仮に比較しちゃっても、決して自分が劣っていると感じなければいいんですけどね。
「立ち止まる人」から見る世界
冒頭の友人の話に戻すと、
なぜ私が「走っているように見えた」のか?
それは彼から見て比較すると、私の方が変化スピードが早く見えたのでしょう。しかし、私は走っておらず、ゆっくりと歩いています。
ということは、
おそらく、彼自身が立ち止まっていますね。
動かずにいると、隣の人がゆっくり歩いているだけでも、まるで走っているように見えるのかも。相対的な速度の違いが、そう見せているに過ぎません。
そしてもっと言えば、立ち止まっているというより、私から見ると「後退している」ようにすら見えました。
時代や社会の流れはゆっくりと前に進んでいます。世界の経済成長率は3%です。経済成長率に合わせてベルトコンベアの上にいるだけで、時速3kmでゆっくり進んでいることになります。

立ち止まっている人は時速3kmで前に進みます。
時速4kmで歩いている人は、3km+4km=7kmで前に進みます。
立ち止まっている人は、歩いている人を走っているように見えます。
歩いている人は、立ち止まっている人を、後退しているように見えます。
私を走っていると見えている彼は立ち止まっているというより、ベルトコンベアを逆走しています。流れに逆らって後ろ向きに下がっていますから、それは相当なエネルギーを使うことになります。
生活が大変に感じられるのは、逆走しているために余計な体力を使っているからかもしれません。
実は、私は「流れに乗っている」だけ
私自身、「前に進んでいる」と表現しましたが、正確に言えば「時代の流れに身を任せている」だけなのかもしれません。
世の中が時速3kmのベルトコンベアのように進んでいるとして、それに合わせて自然と歩いていれば、というより、上に乗っているだけで、変化や成長は必然的に起きます。
特別な努力をしているわけではありませんが、「動いている」だけで、1年前の自分とは確実に違う自分に出会えます。これはある種の喜びであり、発見でもあります。
見える世界が変わるということ
ここで大切なのは、「動く」ことで見える世界が変わるということです。
私から見て「走っている」人たちの姿は、立ち止まっている彼からは見えていないようです。変化速度が早すぎる存在は、視界にすら入らないのでしょう。
これは、新しい環境やステージに自分を置いたときに、今まで見えなかったものが見えるようになる感覚に近いと思います。世界は自分の立ち位置によって、まるで別物に見えるのです。
「歩いてるだけ」で変われる
時に、立ち止まることは大切です。自分の立ち位置を確認したり、正確な状況把握には必要なことです。
しかし、それは全速力で走っている人が周囲を見失ってしまうようなときに取るべき行動であって、まったく行動せず、変化もしていない人が、自分を正当化するために『状況を把握するために立ち止まっているんだ』と弁解するのとは違います。
あなたはいつまで立ち止まっているのですか? ずっとそこにいては、何も見えなくなってしまうかもしれませんよ。
もし、誰かを見て「走っている」と感じたとしたら、それはその人が特別速いのではなく、あなたがしばらく動いていないからかもしれません。
ほんの少しでも歩き出せば、また違った景色が見えてきます。走らなくても、歩くペースで十分です。流れに乗って、一歩を踏み出すこと。その連続が、変化と成長を生むのだと思います。
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