「住む世界が違う」と思ったときに考えるべきこと
「住む世界が違う」って表現よく使いますね。
月とか火星とかに住むとなると私は行ったことがないので、「住む世界が違う」と表現しそうな気がします。
でも、みんな同じ地球上に住んでいますよね。もう少し小さな範囲で言えば、同じ日本に住んでいますね。違う世界って何?
このフレーズについて考えてみます。
住む世界が違うとは
「住む世界が違う」という言葉を耳にすると、多くの人は、自分とは比べ物にならないほど優れている人に対して使っているのでしょう。
芸能人とか、スポーツ選手とか、成功した経営者など、手の届かない存在に対して「私とは住む世界が違う」と感じることがあります。
この言葉には、敬意や憧れ、あるいは羨望の気持ちが込められていそうですね。しかし、それは、あくまでも自分との比較での判断です。つまり自分と相手との間に大きな「隔たり」を作る言葉でもあると思うんです。
一般的な使い方
日常の会話の中で「住む世界が違うね」と言う場合、それは多くの場合、自分には到底できないことをやっている人を指しています。
例えば、
海外で活躍している人とか、
年収が桁違いの人とか、
全く異なる生活スタイルの人とか、
考え方や価値観が全く違う人とか、
こうした人を前にすると、人は自分の基準では測れないために「住む世界が違う」という言葉でまとめてしまいます。便利な言葉なのですが、同時に自分の世界を小さく閉じてしまう表現でもあるように感じます。コンフォートゾーンから出るチャンスかも知らないのに。
住む世界が違うと言われる人とは
大谷翔平選手は、「住む世界が違う」と表現するイメージがしやすい一人です。では実際に「住む世界が違う」と言われる人は、どのような人なのかな?
多くの場合、努力を積み重ね、挑戦を続け、結果を出してきた人です。スポーツ選手であれば、毎日の地道な練習の積み重ねが成果につながっています。起業家であれば、リスクをとりながら新しい挑戦を繰り返してきたからこそ、成功という世界に到達している人たちです。
いわゆる成功者ですね。
つまり「住む世界が違う」と言われる側の人は、生まれながらにして別世界に誕生したのではなく、自らその世界に歩んで行き、結果として他人からそう見られるってことです。
著名人はわかりやすいのですが、実は、身近な人にも使用されることがあります。 だって「まこさんは、住む世界が違うよね」って、普通のおじさんの私でも話しかけられることがあります。
誰がこの言葉を発するのか?
では、この言葉を発している人だれなのか? 「住む世界が違う」と発する人の心理を考えると、そこには「自分とは違うから仕方ない」という諦めが隠れていることもあるんじゃないかと思います。
「住む世界が違う」という言葉は、相手を称賛しているようでいて、同時に自分には無理と線を引く行為でもあります。これは裏を返せば、自分がその世界に行く努力や挑戦を避ける口実になるのです。
「住む世界が違う」という言葉は、相手を高みに置いているのではなく、むしろ自分を低い場所に置いてしまう言葉なのかもしれません。
上層と下層の逆転
ここで一度考えたいのは、「住む世界が違う」という言葉は本当に相手が上層にいるのでしょうか? 実はそうではなく、その言葉を使う人が下層にいるから生まれる表現ではないと考えました。
大谷翔平選手のように、圧倒的な実績や能力を持つ人は、確かに上層にいる存在としてイメージしやすいのです。彼なら、すべての絶対値が高いですからね。
しかし、例えばですが、一般的な会社員を早期退職しただけの私に向かって、「住む世界が違う」と発言する心理はどうでしょう? それは、私の絶対値が高いのではなく、発言者と私との相対的な違いと考えるのが自然です。
私を例に出しましたが、自分の同じような立場や境遇の人を対象に、このフレーズを都合よく使ってないかを考えることが必要がありそうです。
挑戦する人は、同じ地球に生きています。呼吸する空気も同じですし、1日は24時間しかありません。その条件は皆変わらないはずです。それでも「住む世界が違う」と感じるのは、挑戦しない人が自分で線を引き、自らを下層に置くことで、相手を遠い存在に仕立て上げているだけの気がします。
住む世界を選ぶのは自分
「住む世界が違う」という言葉は、敬意や憧れを示す表現であると同時に、自分の可能性を閉ざす危険な言葉でもあります。本当は、世界は一つです。ただ、どの世界に住むかを選ぶのは自分自身です。
挑戦する人は、自ら新しい世界を切り開いています。そこに踏み出すかどうかは、自分の意思次第です。「住む世界が違う」と感じた時こそ、「自分もその世界に近づけるかもしれない」という視点を持つことで、人生は大きく広がるのかもしれませんよ。
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