吉祥寺は不便? 声デカ50代おばさんのロジック
吉祥寺のカフェでの会話
先日、吉祥寺のカフェでPC作業をしていたときのこと。静かな空間で心地よい集中タイムと思いきや、突如として静寂を切り裂く大音量トークが発生。現れたのは、推定50代後半の女性3人組。
まず登場人物をご紹介します。
A子さん:おそらく吉祥寺在住の上品なマダム。控えめで、静かに相槌を打つ姿が印象的。
B子さん:推定・武蔵小金井あたりに生息。大声かつ、自己主張強めな姐御系おばさん。
C子さん:推定・東小金井あたりに生息。ガハハと笑い飛ばす、元気すぎるおばさん。
この3人、いや2人は、井戸端会議をフルボリュームで開催するかの如く、周囲の空気を完全に無視。スピーカーから聞こえてきたような音量でした。
「吉祥寺って不便よね〜」で問題発生
しばらくして、唐突にB子さんが放った一言。
「吉祥寺って、ほんっと不便よね〜!」
えっ???
店内のお客さん全員が振り向いた一言です。
住みたい街ランキングでトップクラスを誇る吉祥寺が不便? 新宿にも渋谷にも15分で行ける吉祥寺が不便という発言は今まで聞いたことがありません。
どうやらこの不便は、「私の家からは行きづらい」=「不便」という私的都合100%フィルターを通したロジックらしいのです。
B子さんもC子さんも、ご自宅から中央線の最寄駅に出るのも一苦労。徒歩で上り坂をかなり歩き、20分に1本しか来ないバスを乗り継ぎ、やっとJR最寄駅。
ご自身のご自宅からは吉祥寺が不便な場所にあるが主張らしいのですが、最寄りの中央線駅に出るにも苦労する立地だから、便利な駅が存在しないのに、吉祥寺を全面否定ばかりしまくってました。
自分の家が不便な場所にあるのに「吉祥寺が悪い」という謎の論理。おもしろい!
「どこで会う?」
「吉祥寺にしよう、だって、武蔵小金井にも、東小金井にもお店ないから」
どうもこんな会話から、吉祥寺で会う約束になったようです。
「ヨーカンごときでなんで並ぶの?」
「並んだ挙句にこのメンチカツ高くすぎ!」
と、吉祥寺の有名店で購入したことが分かりましたが、とにかく、全てのものをディスりまくってました。でっかい声で。
A子さんの静かな反逆
すべての会話は品の無いB子さんとC子さんだけの発言です。一方、そんな場違い批判の渦中でも、吉祥寺在住のA子さんはひたすら上品に相槌を打ちつつ、内心ではこうつぶやいていたことでしょう。
「(あなたたちの自宅の立地の問題を、吉祥寺のせいにしないで…)」
「(吉祥寺は不便なんて、お店のお客さんの視線を感じてよ…)」
「(あなたのお家の近くにお店ないでしょ?…)」
「(あ〜あ、なんで、会うって言っちゃたんだろう…)」
でも大人の対応ってやつで、顔には出さず。上品とは戦わずして勝つことなのですね。
また会おうね〜
最後は「また会おうね〜」という、B子、C子のハイテンションお別れの挨拶。
A子さんは、まるで聞こえなかったかのように無言で席を立ち、この会話には、「そうね」とは言ってなかったです。
その背中には、「私はあのふたりとは二度と会わない」という決意と憂いが静かに漂っており、どこか孤高の吉祥寺マダムの哀愁が感じられたのでした。
「吉祥寺が不便」という話は、単なる立地コンプレックスの八つ当たりだったのかもしれませんね。人はどうしても、人と比べて優位に立ちたいから、相手を下げることで自分の優位性を保ちたい行動に出る心理はよく分かります。
しかし、吉祥寺を対象相手にディスっても無理でしょう。何気ない会話から、いろんな人がいるな〜って、そう感じた午後の出来事でした。
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