広島原爆ドーム:戦争を始める前に、この場所へ来てほしい
広島の原爆ドームを訪れました。
テレビや写真では何度も見てきた、骨組みだけが残った建物。実際に目の前に立つと、映像とはまったく違う「何か」がそこにありました。
うまく言葉にできないけれど、確かに「何か」を感じました。
私は今、争いのない、ストレスの少ない生活を送っています。戦争を知らない世代だし、正直なところ、遠い国の出来事のように感じてしまうこともあります。
それなのに、この場所に立った瞬間、説明のつかない重さ、静けさ、そして怖さのようなもの。
歴史的なあの日、ここで何が起きたのかを、頭で理解するのとは別に、体が「何か」を受け取っているような感覚でした。
何を感じているのだろう?
と、自分に問いかけてみても、悲しみなのか、恐怖なのか、それとも申し訳なさのようなものなのか。たぶん、そのどれでもあり、どれでもない感じ。
命の重さとか、そんなに軽々しく使えない感じがして、言葉にしちゃいけない「何か」を感じたことは確かです。
この場所には、人の心を動かす力があります。感受性が鈍い私が、これほどまでに感じたんです。世界中の多くの人が、必ず、「何か」を感じるはずです。
だからこそ、世界のどこかで争いが絶えない今、これから武器を取ろうとしている人には、まず、ここに来てほしい。
自分の足でこの場所に立って、この空気を吸ってほしい。
平和で何の不自由もない生活をしている私でさえ、感じずにはいられなかったんです。それなら、実際に力を持ち、決断をする立場にある人たちは、なおさら「何か」を感じるはずです。
そのうえで、それでも争いを選ぶのか。一度、問うてほしい。
原爆ドームは、過去の記録であると同時に、未来への問いかけでもあります。その問いを持ち帰ってもらうために、この場所はきっと残されているのでしょう。
この「何か」を感じるために、できるだけ多くの人に、この場所に立ってほしいと願っています。
照りつける炎天下の太陽のもと、この静かな場所で受け取った問いを胸に刻みながら、私は今日も、この当たり前の日常を感謝しながら過ごします。



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