政治家の「国保逃れ」は合法だ。月額11,387円で社保に入る私の視点
最近、日本維新の会の議員らが国民健康保険料(国保)を回避していたというニュースが世間を賑わせています。
政治家と国民健康保険(国保)の関係では、政治家も原則として国保または社会保険(社保)に加入します。
しかし、最近、日本維新の会の議員らが一般社団法人の理事となり、報酬を得ることで国保の高額な保険料負担を避け、安価な社保に加入している「国保逃れ」疑惑が浮上し、党内調査や事実確認が進められています。
これは、国保が前年の所得に応じて全額自己負担で高額になるのに対し、社保は法人から報酬を得て加入すれば保険料が折半で安く済む、という制度の抜け穴を悪用した可能性があり、社会問題化しています。
「国保逃れだ!」
「脱税だ!」
「逮捕しろ!」
ネット上のコメント欄やSNSでは、勇ましい怒りの声が飛び交っています。
しかし、私の感想は、
「何を今さら。そんなの、常識でしょ」
私は、政治家のモラルに対する悲観よりも、感情だけで騒ぎ立てる国民の無知さに、正直なところ呆れます。今回の件は、的はずれな知識と、政治家への生理的な嫌悪感がごっちゃになっている典型例ですね。
私自身、政治家と同じ手法を用いてマイクロ法人を運営し、合法的に社会保険料を最適化している当事者の一人です。だからこそ、法律に則った冷徹な視点で、このニュースの正体を考えてみます。
「違法だ!」と叫ぶ人々
まず、はっきりさせておかなければならないのは、 今回の件を指して「これは犯罪だ」「違法行為だ」と息巻いている人たちです。厳しい言い方になりますが、それはあまりにも無知をさらけ出しているに過ぎません。
このスキームは完全に合法ですよ。
彼らが法人の理事として登記され、報酬規定に基づき、実際に報酬が支払われ、年金事務所がそれを受理して社会保険に加入している以上、法的には何の問題もないと思いますよ。
「勤務実態がないじゃないか!」と叫ぶ人もいますが、ここにも誤解があって、一般社団法人の理事の職務は、現場で汗水流して労働することだけではありません。
月に一度の会議に出席したり、意思決定に関わったりするだけでも立派な職務です。アンケートに答えるだけを職務として認めるかどうかは、確かに怪しいですが、それを外部から実態がないと法的に証明するのは、難しそうですね。
あくまで感情を抜きにして、そして維新の会だからという色眼鏡も外し、「合法か、違法か」だけで問われれば、答えは合法でしょ。
自分の許せないという感情の物差しだけで、他人を犯罪者扱いするのは、法治国家の市民として良くないと思います。まずは合法であるという事実を理解しない、トンチンカンな議論にしかなりませんよ。
言葉の定義を整理する
合法・適法・脱法・違法
この問題を整理するために、似たような混同している4つの言葉を調べてみました。
【合法(Legal)】
法律に反していない状態。今の法律の条文に照らし合わせて、禁止されていない行為。色で言うとホワイト。【適法(Lawful)】
法律の手続きや要件に合致している状態。所定の書類を出し、審査を通っているならば適法です。色で言うとホワイト。【違法(Illegal)】
明確に法律に違反している行為。これは処罰の対象になります。色で言うとブラック。【脱法(Avoidance)】
ここが今回のポイントです。法が本来予定していない方法で、規制を潜り抜ける行為。いわゆる法の抜け穴です。色はグレーですが、法的にはホワイトです。
今回の議員たちの行為は、「適法」な手続きを踏んだ上での「脱法」的行為であり、結果として「合法」という扱いになりそうですね。
「脱法」というと聞こえは悪いですが、違法ではないため、警察が動くことも逮捕されることもないと思いますよ。たぶん、知らんけど。
マイクロ法人は「富裕層の知恵」
私自身、マイクロ法人を持っています。 今回の議員たちと同じく、自分の法人から役員報酬を受け取り、社会保険(健康保険・厚生年金)に加入しています。
だからといって、今回のニュースを見て「自分も責められるのでは?」などという不安は一切ありませんでした。なぜなら、私はルール、つまり法律に則り、適正に運用しているからです。
そもそも、「法人を使って社保に入り、国保を抜ける」という手法は、最近始まったトレンドではありません。資産家や政治家、一部のマネーリテラシーの高い経営者たちの間では、何十年も前から常識として行われてきたことです。
個人事業主の国保上限額は年々上がり続けており、まともに払えば年間約100万円を超えます。
私は個人事業主ではなく、自分の会社の役員という立場をとっているため、高額な国保には該当しませんが、リベ大の両学長が言う「二刀流」で、個人事業主+マイクロ法人なら、法人で月額数万円の報酬設定にすれば、社会保険料の負担は劇的に下がります。
参考までに、私の現在の月額負担額を公開しましょう。
健康保険料:3,335円
厚生年金保険料:8,052円
社会保険料合計:11,387円(月額)
ちなみに税金は累進課税なので、私の役員報酬を低く設定しているため、そこにかかる所得税も住民税もゼロ円です。
このルールに則り行動した一般国民が、政治家や富裕層が独占していたスキームを真似て、マイクロ法人という形で取り入れ始めた。それが歴史の順序です。
これはズルい抜け穴を探したというより、元々彼らが使っていた上級国民の常識であるスキームを、たまたま一般人が学習し、模倣しただけの話です。私もよく、友人から、「まこさん、ズルい」って言われます。読んでいただいてわかるようにズルくないでしょ?
それを知らずにズルいと騒ぐのは、単に今まで自分が制度の仕組みを知ろうとしてこなかった、という不勉強の告白に他なりません。
彼らが犯した本当の罪とは、
では、この件に全く問題がないかと言えば、そうではありません。 私が冷ややかな視線を向けるのは、彼らの行為の違法性ではなく、その「政治的な二枚舌」に対してです。
私たち民間人がこのスキームを使うのは自助努力です。誰に迷惑をかけるわけでもなく、理不尽に高い負担を強いる今の制度の中で、自分の資産を守るための正当な防衛策です。私はオーナーカンパニーとして事業運営している営利企業であり、そこには明確な実態があります。
しかし、今回の維新の会のケースはどうなのかな? 報道によれば、彼らは一般社団法人の理事として報酬を得る一方で、その法人に会費などを支払っているケースもあるようです。
働いている身でありながら、その雇い主にお金を払うとは? この奇妙な資金循環は、実態として怪しい匂いがプンプンします。 それでも、形式が整っていれば違法ではないのでしょう。たぶん、知らんけど、、、まさに「脱法」という表現がぴったりですね。
騒ぐべきは「逮捕」ではなく「制度の欠陥」
今回の件で騒いでいる人たちは、矛先を間違えています。 議員個人を攻撃して「辞めろ」「逮捕しろ」と言ったところで、彼らは「法に則って処理しました」と涼しい顔で答えるだけでしょう。そして悔しいですが、それは事実なのです。
本当に怒るべきは、以下の2点。
・国保の設計が歪んでいるという事実
・その歪みを放置したまま、自分たちだけは安全地帯にいた政治家の怠慢
私がマイクロ法人を経営するのは、今の日本の制度においてそれが最も合理的だからです。 もし政治家たちがこのスキームを「問題ない」と居直るのであれば、じゃあ、国民全員にこの方法を推奨したらいいと思いますよ。合法だし。
そうすれば、日本の社会保障制度は一瞬で破綻するでしょうね。 だから、制度を破綻させないために、何も知らない一般国民からは高い保険料を徴収し、知恵のある自分たちは安く済ませる。その搾取の構造が透けて見えたことこそが、今回のニュースの本質ですよ。
最後に:カモにならないために
私はこれからも、淡々とマイクロ法人を経営し続けます。それは合法であり、私の権利であり、資本主義社会における知恵だからです。
政治家はズルいと批判されますが、やっていることは合法です。 私もよく、友人からズルいと言われます。
「じゃあ、あなたもやればいいじゃん」
知識も行動力もない人は、いつまでも政治家や国のカモになります。政治家は、口では「国民のため」と言いながら、内心は自分たちの得になるように法律を作ります。彼らにはその権利があるからです。
だからこそ国民も、自分の得になるように、制度を学び、時には政治家の真似をして自衛すればいいだけなんです。
「政治家がズルい」と文句を言っても始まりません。その政治家を選んだのは、紛れもなく私たち国民なのですから。
ニュースを見て感情的に騒ぐ前に、まずは制度を知りましょう。「ズルい」と叫ぶ前に、なぜそれが可能なのか、仕組みを理解しましょう。無知なまま正義を振りかざす国民ほど、権力者にとって扱いやすい存在はありませんよ。
彼らが使っているスキームと同じ武器を、私たちも持てる時代になりました。 そのことにもっと自覚的になり、賢く生きることこそが、この国で生き抜く最大の防御策だと私は思います。
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