セカンドライフの進路を決める思考のフレームワーク「A・B・C・D比較法」
資格や経験を活かした「王道」セカンドライフでいいのか?
この記事の内容から、友人に、『一方向からの視点に偏りすぎている比較論』が的を射ていてとても面白いと絶賛されました。
今日は、この記事の続きを書いてみます。
一方向のみの比較方法は多くの人が、気づかないうちに陥る間違った比較の方法なんです。物事を判断するうえで、検討方法が正しくないため、意図的に、あらかじめ決められた既定路線に誘導される手法です。
これは、ビジネスのセールストークとしては常套手段なのですが、自分一人で、自分の進路を決める重要な場面においても、その間違った比較方法を使っているようです。
この手法は、この記事(物事を比較して判断するスキル)に書きましたのでご参照ください。
物事を比較して判断するスキル
この記事に、AとDの比較はNGであることを書きました。
AとD、またはBとCを比較することを、『一方向からの視点に偏りすぎている比較論』とよんでいます。

AとB、CとD:
プロダクト①のメリットとデメリットを比較
プロダクト②のメリットとデメリットを比較
AとC、BとD:
メリットとして、プロダクト①とプロダクト②を比較
デメリットとして、プロダクト①とプロダクト②を比較
この4パターンを同時に比較することで正しい判断を下せます。どれか一つでは正しい判断とは言えなくなります。
常識的に考えて、
「プロダクト①のメリットは〇〇です」
「プロダクト②のデメリットは◇◇です」
この2行しか情報がなければ、人は、プロダクト①を選ぶに決まっています。
こんな単純な日本語なら、誰もが、足りない情報を求める質問をするのですが、言葉を巧みに操るセールストークの前では、それに気づかないようです。
経験や資格を活かしたセカンドライフ
退職後のセカンドライフのキャリアや再雇用、再就職を考えるにあたって、既存の継続を選ぶ人が多いことを書きました。
これは王道であり、オーソドックスな道です。この判断をされる方は、下記のような比較をしているはずです。

AとDの比較はNGでしたよね。これは比較になってないのですよ。あきらかな誘導であり、はじめから結論がわかっている時の思考です。
巧みなセールスパーソンとの会話ではなく、自分一人の頭の中で、この比較をした上で、セカンドライフを選んでいると言えます。
資格や経験を活かさない選択の価値
A,B,C,Dの4つのすべてのマスを埋めた上で、A-B、C-D、A-C、B-Dの4つの比較をするべきなんです。
私の場合は、すべてを同じ配分で比較するわけではなく、特にC(新しいチャンスと刺激、新しい出会い、新しい自分発見)を、とても重要視しました。ワクワクに価値を置いたんです。

ワクワクするSomething Newを求めるためには、ネガティブなDとの比較が重要になります。人はここに迷いや不安が生まれます。
私の場合、実際に会社を辞めようと思ってから8年もかかっているくらいですから、単純には決められなかったように、今思うと振り返ります。
周囲の声
Dの要素は、自分の内心にプラスして、人からも言われちゃうんですよね。
「資格を取ったのに活用しないの? もったいない」
「キャリアコーチングは、すでにお客さんがいるよ」
「高収入なのに、手放しちゃうの?」
こんな外部から、私の人生の進む道への善意のアドバイスも、かえって悩みを生むだけでした。周囲からは理解されない進路の取り方は、相当に自信がないと決めかねます。もし、うまくいかない結果が出た時は、周囲は「だから言ったのに〜」とまで言われてしまいます。
他人の人生に口出さないでほしい、というのが正直な気持ちです。おまけに経験もない人が、なんで、やったこともないことに対してネガティブに発言するのでしょうね。
そんな人たちの思考も、今回の『一方向からの視点に偏りすぎている比較論』で考えると、すべて納得がいきます。A,B,C,Dの4つのマスをすべて埋めることができないような人なんです。
保険の営業パーソンが自社の売りたい商品をゴリ押しするように、他人の人生に自分の価値観を押し付けてくる友人とは、距離を置くことが必要だと思いますよ。できるだけ会話を避けましょう。
だって、正しい比較ができないのに、物申す資格ないでしょ。でも、それが、家族や親だから、むげにできず、厄介なんですけどね。
自分なりのマトリックスの作成
私のロールモデルO氏はボスコン(ボストンコンサルティング)出身だったので、このマトリクスは徹底的に叩き込まれました。何度も何度も何度も何度も、実践しては討論してブラッシュアップした記憶が蘇ります。
そんな身についたスキルは、今の人生を選択する上で、この上なく役立っています。
このマスの中に入れるメリット、デメリットも、重みづけも、個人個人それぞれで作成して比較すればいいと思うんです。
ネットや書籍では、ボスコンのいろんな4事象マトリクスの見本をたくさん参考に見ることができます。しかし、マトリクスの中の文言は、自分の思考で書いた方がいいですよ。そして、重みづけも、人が決めるのではなく、自分自身で決めることをお勧めします。
壁打ちはしていいのですが、自分が考え出した思考がない状態での相談は、他者の意見を押し付けられちゃうので、避けてください。
ビジネスフレームワークは、TTP(徹底的にパクリまくる)でいいのですが、あくまでも枠組みだけです。中身は自分で考えるんですよ。
ChatGPTもダメです。自分で考えましょうね。AIは自分で考えた後に利用してください。そうしないと、人が本来持っているアイディアや思考力を奪ってしまいかねないですよ。
今日の内容は、下記書籍に詳細ができてきますので、お読みください。
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