セブ島滞在記 「島」と「アイランド」の違い
フィリピン・セブ島のリゾートホテル。その静かなプライベートビーチで波の音を聞きながら、瀬戸内海の大崎下島に移住した友人とチャットをしていました。
セブ島は、赤道に近く一年中が夏、常夏の国です。日本のような四季はなく、季節は雨季と乾季の2つのみ。現地の人はよく、冗談交じりに「セブには2つの季節があるんだ。夏と、もっと暑い夏さ!」と笑顔で教えてくれます。
「いやいや、そもそも夏自体が暑いのに、さらに暑いってどういうこと?」なんて笑い合いながら、南国特有の陽気な気候を肌で感じています。
そんな中、大崎下島の友人からふと、こんなメッセージが届きました。
「まこさん、今はお互い同じ『島暮らし』ですね」
確かに、地図の上ではお互い海に囲まれた場所にいます。でも、私の中では、いや、同じ島でも何かが違うという違和感がありました。
3月下旬、大崎下島では桜が咲くこの季節でも、朝晩は冷え込むため、まだ石油ストーブが欠かせないそうです。一方のセブ島にいる私は、もちろんクーラーの効いた部屋で涼んでいます。同じ「島」にいるはずなのに、まるで別世界のようです。
漢字の「島」とカタカナの「アイランド」
あくまでも私のイメージですが、大崎下島は「島」、あるいは「離島」や「離れ小島」という言葉がしっくりきます。対してセブ島は、「島」というよりカタカナの「アイランド」という響きがぴったりです。
私だけの先入観かもしれませんが、言葉から受けるイメージがあまりにも違うと感じています。 ホテルのwifiパスワードは「paradise」でしたよ。そこで、私なりの「島」と「アイランド」の違いを整理してみました。
気温:
「島」は石油ストーブで暖をとる寒さ。「アイランド」はクーラーが必須の暑さ。海:
「島」には素朴な砂浜。「アイランド」にはリゾート感あふれるビーチ。海の色:
「島」は深く黒みを帯びた海。「アイランド」は透き通るエメラルドグリーン。お魚:
「島」は美味しく食べられる海の幸。「アイランド」はパステルカラーの熱帯魚。果物:
「島」はみかんやレモン。「アイランド」はマンゴー、パパイヤ、パイナップル。人情:
「島」は住んでいる人たちの温かさ。「アイランド」はオープンでフレンドリーな明るさ。どちらも、距離が近く親近感があります。時間:
時間の感じ方は、「島」も「アイランド」も、どちらもゆっくり流れています。主な使い方:
「島」は無人島や離島。「アイランド」はリゾートアイランドやアイランドホッピング。
この内容をワンペイジャーでまとめると、下記の通り。

呼称が変われば、イメージも変わる
3月に大崎下島へ行き、移住したその友人の住まいを訪問させてもらいました。
友人は自身の住まいを「シェアハウス」と呼んでいましたが、実際に足を踏み入れてみると、そこはどこか懐かしく、そして温かい、味わい深い「長屋」の風情でした。
ご飯は宿舎で、近くに住む人たちと一緒にいただいたのですが、そこは「レストラン」というより、人々の息遣いと温かい人情を感じる「食堂」という言葉が似合う空間だったのです。
「島」と「アイランド」
「長屋」と「シェアハウス」
「食堂」と「レストラン」
漢字で表現するか、カタカナで表現するか。たったそれだけの違いで、見えてくる景色や感じる温度、漂う空気感までガラリと変わってしまいます。どちらが良い悪いではなく、それぞれの環境が持つ共通点と相違点を見つけること自体が、旅や人生の面白さなのかもしれません。
何気ない友人とのチャットから、何もしない時間に、ぼんやりこんなことを考えている時間が好きです。
トロピカルアイランドのプライベートビーチ(日本語訳: 南国の離小島の個人所有海岸)から、遠く離れた日本の島に思いを馳せながら、こんなnoteを書いてみました。
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