見出し画像

時候の挨拶の選び方✒️挨拶状のマナー深掘り解説

手紙や挨拶状で「拝啓」に続く「向寒の候」「立冬の候」のような、その季節を表す言葉を「時候の挨拶」といいます。
このような時候の挨拶には「伝統的な表現」のほかに、「さわやかな秋晴れの続く今日この頃」のような表現もありますが、ここでは「伝統的な表現」について取り扱ってみたいと思います。


時候の挨拶は2系統ある

暦と連動するものと季節の気候と連動するものがあると覚えると、実際に使うときに便利です。


🔖二十四節気など暦と連動するもの

  • 「小寒の候」 1月5日頃(1/5~次の節気※大寒まで使える)

  • 「大寒の候」 1月21日頃

  • 「立春の候」 2月4日頃

  • 「雨水の候」 2月19日頃

  • 「啓蟄の候」 3月5日頃

  • 「春分の候」 3月21日頃

  • 「清明の候」 4月5日頃

  • 「穀雨の候」 4月20日頃

  • 「立夏の候」 5月5日頃

  • 「小満の候」 5月21日頃

  • 「芒種の候」 6月6日頃

  • 「夏至の候」 6月21日頃

  • 「小暑の候」 7月7日頃

  • 「大暑の候」 7月23日頃

  • 「立秋の候」 8月8日頃

  • 「処暑の候」 8月23日頃

  • 「白露の候」 9月8日頃

  • 「秋分の候」 9月23日頃

  • 「寒露の候」 10月8日頃

  • 「霜降の候」 10月24日頃

  • 「立冬の候」 11月7日頃

  • 「小雪の候」 11月22日頃

  • 「大雪の候」 12月7日頃

  • 「冬至の候」 12月21日頃

以上が二十四節気からくる時候の挨拶です(カレンダーに載っている場合もあります)
これとは別に暦と連動して、その季節を表す物事や風物詩などに由来するものがあります。

🔖その季節の行事や風物詩などに由来

  • 「新春の候」 お正月

  • 「節分の候」 節分

  • 「弥生の候」 3月の旧名

  • 「桜花の候」 桜の開花

  • 「薫風の候」 緑かおる風

  • 「入梅の候」 梅雨入り

  • 「七夕の候」 七夕

  • 「季夏の候」 夏の終わり

  • 「秋晴の候」 秋晴れ

  • 「紅葉の候」 紅葉

  • 「落葉の候」 落ち葉

  • 「師走の候」 12月の旧名

これ以外に沢山あります。

🔖その季節の気候などに由来するのも

  • 「厳寒の候」 寒さ厳しい(1月)

  • 「余寒の候」 寒さが残っている(2月)

  • 「春風の候」 春風の心地よい(3月)

  • 「春日の候」 春の訪れを感じる(4月)

  • 「軽暑の候」 少し暑さを感じる頃(5月)

  • 「薄暑の候」 初夏の暑さが感じられる(6月)

  • 「酷暑の候」 厳しい暑さ(7月)

  • 「残暑の候」 夏の終わりの暑さ(8月)

  • 「涼風の候」 涼しい風が吹き始め(9月)

  • 「秋冷の候」 肌寒さを感じる(10月)

  • 「深冷の候」 寒さが深まってきた(11月)

  • 「寒気の候」 寒い季節になり(12月)

のようなことで、これ以外にもたくさんあります。

時候の挨拶の選び方


時候の挨拶を選ぶときは、今の暦や風物詩、気候や住んでいる地域を考慮するとよいでしょう。
二十四節気からの時候の挨拶は、その時期に合っていれば問題なく使えますが、季節感や地域には注意が必要です。
まだ紅葉していないのに「紅葉の候」を使うのは違和感があります。
梅雨の無いとされている北海道にお住まいなら「入梅の候」も似合いません。
「弥生の候」や「師走の候」は安全ですね。

最近の異常な気候で使いづらい時候の挨拶

最近は9月になっても猛暑だったりで、早見表では9月に載っている「涼風の候」などは実際には使いづらいということが起きています。
時候の挨拶とは、挨拶状を書く人が「こんな頃になりましたね」といって「相手の健康などを気遣う」ことを目的とした挨拶でもあります。
早見表にあるからといって、実際に感じる気候とかけ離れていれば違和がありますので注意が必要です。
また、日本列島は南北に長いことから、居住地により気候に差がありますので併せて注意しましょう。

時下ますます~という表現


異常気象もあり、その季節に感じる寒暖差などを「時候の挨拶」に使いづらくなっていることもあり、選ぶのが少し面倒だと感じている方も多いと思います。
そこで「時下」という言葉を使ってどの季節でも、何月でも、使える前文があります。

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます

 

これで、前文(頭語+時候の挨拶+相手を健康や繁栄を願う言葉)として成立していますので、とても便利です。

時候の挨拶が省略されていて失礼なのでは?

心配いりません。時下はとても丁寧な表現ですので、目上の方にも失礼にはあたりません。
ただ、時候の挨拶があったほうが、簡略化していない印象になるのが実際のところで、「ひと手間」かけるのも悪くはない気がします。

間違いに注意

時下ますます~の良くある間違いに次のようなものがありますので注意

拝啓 時下の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
⬇️
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます

響きが似ていますが、使い方が異なります。
「貴社」は「貴社におかれましては」の省略形なので、別に時候の挨拶が必要です(この場合、時下は使えません)

拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
⬇️
拝啓 ◯◯の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます

◯関連リンク(挨拶状の書き方)

そのまま使える例文

プリントメイトの例文は「○○の候」と伏せ字になっていますが、伏せ字のままの注文でも適した時候の挨拶をプリントメイトで選びますので安心です。

プリントメイトでは、そのまま使える例文を多数ご用意しております。是非ご活用ください。

#時下ますます

お読みいただきまして、誠にありがとうございました。
フォローしていただくと大変励みになります。
こちらからもフォローさせていただきます。

いいなと思ったら応援しよう!