句読点・段落落としについて✒️挨拶状のマナー深掘り解説
儀礼的な挨拶状には句読点も段落落とし(段落)も基本的には使いません。
その理由や書き方、句読点や段落のある挨拶状を見たことあるけどというような疑問について説明したいと思います。
句読点・段落落としを使わない理由
使わない理由は諸説あるものの、大まかには以下の2つの理由によるものとされています。
(1)もともと使われていなかった
古くは漢文に使われる「レ点」などの名残で、漢文を読むのに「レ点」などの記号を必要とする人は学のない人・乏しい人と見なされていた為に、相手に対して失礼にあたるという見方があります。
また、句読点は明治時代に入るまで使われておらず、最初は学校で子どもが読みやすいようにと使われ始めたもので、大人に対する文章に句読点をつけことは相手を子ども扱いし失礼にあたるということで使われていませんでした。
このように元々なかったものですので、使わないのが本来のかたちということです。
(2)ものごと(流れや慶事・縁)に区切りを付けない
文章を区切る句読点を使わないことで、今後の流れやご縁を区切らないという縁起を担ぐ意味もあります。
忌み言葉や重ね言葉同様に、縁起の悪いことが起こらないようにという願いが込められた行為ですので従った方が良いと思います。
この2つがよく言われる理由です。「ルール」というか「守っていきたい習慣」みたいなことかもしれません。
句読点・段落落としを使わないで書く方法
句読点の代わりに
句読点の代わりは「スペース」と「改行」を使います。
儀礼的な挨拶状では、読点「、」を打ちたいところに「スペース」、句点「。」を打ちたいところでは「改行」します。
ただ、読みやすいレイアウトをキープするために、スペースを省く部分もありますので実際の読点とスペースとは少し異なります。
段落落とし
段落は内容をまとまりごとに見やすくするためのものですが、挨拶状ではこれも補助記号の句読点と同様に使いません。
挨拶状に段落はありませんが、「前文」「主文」「末文」というまとまりを意識して書くと段落分けしたような分かりやすさを表現できます。
また、主文に要件を羅列する必要はなく「左記のとおり」として別記すれば、挨拶文がシンプルになり読みやすくなります。
≪前文≫
拝啓 初秋の候 ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます
≪主文≫
さて この度 弊社では業務拡大に伴い左記のとおり事務所移転することとなりました
これも偏に皆様方のご支援のおかげと衷心より感謝申し上げます
≪末文≫
今後も社員一丸となって 従来以上に皆様のお役に立てますよう努力してまいりますので
引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
敬具
≪記書き≫
記
新住所 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
営業開始日 令和◯年◯月◯日(◯曜日)
「冒頭の挨拶を書く場所」「用件の概要を書く場所」
「気持ちを伝える場所」「用件の詳細を書く場所」
に分けて書けば、各場所で何度もお礼を述べたり、用件と気持ちが交互に繰り返される等も整理されると思います。
ビジネス文書という挨拶状のかたち
では、挨拶状に句読点を使わないのかというと、そんなこともありません。
A4三つ折り挨拶状に見られる、いわゆるビジネス文書のように、段落も句読点も使うフォーマットが存在しています。
これが、句読点・段落の有無を解り難くしていると思います。
ビジネス文書は会社からの通知文書(各種のご案内など)としてワード等で横書きで書かれることが多い文書ですが、大抵の場合、句読点が使われています。(段落はあったり、なかったり)
横書きという時点で、儀礼的な挨拶状のフォーマットに当てはまらないのですが、現実問題として就任などのご挨拶にも使われています。
封筒付きカード挨拶状が前提となっている
句読点を付ける付けないの話は、封筒付きカード挨拶状を使う前提で説明されていることが多く、A4挨拶状は想定に入っていないのだと思います。
A4挨拶状でも、その内容次第では儀礼的な習慣にのっとって書きたいところですが、実際にはケースバイケースになっています。


※句読点無し

※句読点有り
A4挨拶状では、2種類のレイアウトを使い分けることが多く、これをもって「挨拶状」なのか、「ビジネス文書」なのかを区別すると分かりやすいと思います。※署名や日付のフォーマットも異なります。
補足
挨拶状に於いて句読点は、入れて失礼になる考え方があるのに対し、入れなくて困る場合はあまり見受けられないため、一般的には入れない方が無難です。
特に縦書きの場合は古くからの書簡に倣い「入れない」のがフォーマルでしょう。
◯関連リンク(挨拶状の書き方)
そのまま使える文例集(ビジネス・個人)
プリントメイトでは、そのまま使える例文を多数ご用意しております。是非ご活用ください。
お読みいただきまして、誠にありがとうございました。
フォローしていただくと大変励みになります。
こちらからもフォローさせていただきます。
