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さて 私こと(私儀)の使い方✒️挨拶状のマナー深掘り解説

自分のことについて挨拶する場合に使われる遜った(謙譲)表現で、自分を下げることで、相手への敬意を表しています。
就任や退任・退職の挨拶状などで、自分自身の挨拶をする際によく登場する言葉です。

どのように書くかのルール


行末に下げて書く・少し小さく書く

このようなカタチになります

これには慣れない方も多く、初めて見た方は「さて 私こと」が下のほうにズレてしまったのでは?と思うのも無理もないと思います。
挨拶状にはこういう独特の表現があり、この場合は、遜っている様を書き方でも分るように行末に下げてしまっているのです。(しかも、少し小さく印字します)
これにより、「皆様」や「前任者」などより「自分」の位置が低くなり、小さくなるということのようです。

これが普通の書き方です

挨拶状では、これが一般的な書き方で、特に変わったことをしている訳ではありません。むしろ、よく使われる書き方です。
この慣れない表現を回避するために「さて 私こと」を行頭に上げたり、「さて 私こと」の行を削除したりする必要はありません。

誤用に注意して下さい


さて 私こと 山田一郎は~ という書き方はしません。
「私こと」の「こと」には2種類の異なる意味があります。

(1)そのことに関する意を表す

自分のことを伝えますみたいなことですが、挨拶状ではこちらを使っているのです。
さて 私こと このたび就任いたしました という感じです。

(2)通称と本名の間に用いて、同一人であることを示す

これはスピーチなどでよく耳にしますが、
イチロー こと 鈴本一郎 と申します という感じです。

これが混ざって、「さて 私こと 山田一郎は~」という誤用に繋がっているのではないかと想像しています。

仏事挨拶状の「故 〇〇 儀」


一般的な挨拶状の「私こと(儀)」に使い方について、説明させていただきましたが、仏事挨拶状(会葬礼状・香典返し挨拶状など)にも「儀」は使われます。
これも、謙譲表現ですので見た方に対しての敬意を表しています。
丁寧な表現ですのでお勧めです。
葬儀の看板などで使われる「〇〇 儀 葬儀式場」の「儀」と同じです。
日常で使う機会のない表現ですので無理に使う必要はありませんが、付けた方が相手に対しては丁寧な表現となりますのでお勧めです。

亡父 山田太郎 儀 葬儀の際はご多用のところ~
先般 亡夫 太郎 儀 永眠に際しましては~
のように使います。

曖昧にして使わないケースもある


「私こと」は全く普通の表現ですので、自分のことについて挨拶する場合には「むしろ使って欲しい」のですが、挨拶状によっては曖昧にして使わないようにできるケースもあります。
「会社設立」「開業」「開店」などの挨拶状です。
「弊社では 開業しました」とすることもできないので、普通は個人として「私こと 開業しました」とするのがスムーズです。
しかし、これらのケースでは「会社」「個人」の区別が曖昧なため、「私」の挨拶なのに「お店」の挨拶としても上手く行ってしまいます。

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます
さて かねてより準備してまいりました「○○○○○ストア」が
おかげをもちまして このたび開店の運びとなりました
この佳き日が迎えられますのも 皆様のご支援のおかげと心より感謝申しげます
お客様のご期待に添えますよう~

 

3行目に「さて 私こと」とすべきですが、お店を主語にして上手くいってしまいました。

◯関連リンク(挨拶状の書き方)

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