異国の青年の踊る姿に、思わず涙がこぼれた
今月、国際交流のイベントに行った。
夫が「こういうのがあるよ」と教えてくれて、暇だしなんとなくで行ったショッピングモールのイベント。
イベントホールに着くと、お客さんよりスタッフの数が多い。
たじろいで帰ろうとしたところ、
ステージで各国の踊りの披露が始まった。
…なんとなく見始めたら、面白い。
スリランカの踊りは全身で強く踊る振付。
ミャンマーの踊りは、流れるように手の形が変わる手数のダンス。
裁縫や農作業の動きが浮かんで、そんなことを考えるのも面白かった。
最後はネパール。
踊るのは20歳前後の青年一人。
今までは女性が2人組で踊っていたから、急に心配になった。
陽気な音楽が流れ、彼はサングラスをかけたまま踊り始めた。
…サングラスって実は緊張を隠すためじゃない?
そんな意地悪なことを一瞬考えてしまった。
会場には「一人で大丈夫?」という空気が流れていたけど、
彼は観客に向けて手を伸ばしたり、サングラスを上げ下げしたりして、コミカルに踊っていた。
その表情はずっと笑顔だった。
…彼の笑顔で頑張る姿を見ているうちに、私は段々涙があふれてきた。
彼はネパールからはるばる日本に来て、地方都市のこのショッピングモールのステージで、自国の踊りを伝えようとたった一人で奮闘している。
彼にとっては、外国というアウェイな場所。
決して上手とは言えない踊りだけど、笑って頑張っている。
そう思うと涙がこぼれた。
もし自分なら…と思う。
まずステージに上がりたくないし、もし上がってもこんなに笑顔で頑張れるだろうか。
きっと、恥ずかしさに負けてやる気のない踊りをしてしまう…。
笑って踊る彼に、応援の手拍子をした。
踊り終わった瞬間、会場からドッと大きな拍手が沸いた。
彼のひたむきさに、会場全体が心を打たれたんだと思った。
その後、たどたどしい日本語で自国の紹介をしてくれた。
その姿を見てなおさら、また胸がつまった。
彼の笑顔を見たあと、
マレーシアの女性のスピーチと、
オーストラリアの子の小さな贈り物があった。
心の中で色んな思いが混じりあったこの日。
………
…それはまた別のお話で。🐨
