2022.7.30と2026.2.12-「出所祝いのお好み焼きと、拭えない前科者の虚しさ」
【2022.7.30|灼熱の回想】
今日も今日とて、灼熱と孤独の1日が過ぎていく。
時間は、嫌になるほど大量にある。私は独房の中で、刑務所へ来るまでの日々を何度もなぞる。
戻りたいのは「事件前」の穏やかな日々であって、事件に足を踏み入れた瞬間や、あの絶望的な保釈中の日々ではない。
「あんな日々は、もうコリゴリだ……」
思わず独り言が漏れる。
こうして冷静に振り返る時間を持てたことが、ここへ来た意味なのだと自分に言い聞かせる。けれど、それさえも無理やりひねり出した「正解」に過ぎない気がしていた。
意味なんて無いんだ、本当は。こんな場所に。
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