2022年7月21日と、2026年2月3日。――あの日、僕は4年後の空を知らなかった。
2022年7月21日:塀の中、止まった時間
刑務所生活、3日目。
とにかく、暑い。そして、食事が驚くほど不味い……。
だが、この不味い食事すら、皆さんの税金で賄われているのだ。そう自分に言い聞かせ、反省と感謝の念を無理やりにでも引き出しながら、この静止した時間の中に身を置こうと思う。
「領置金(りょうちきん)」があれば、日用品や食べ物、本などが購入できるらしい。メニュー表を眺めて驚いた。マットレスやお菓子、パンまで買えるのか。留置場にいた頃、ベテランの懲役囚たちが「早く拘置所へ行きたい」とこぼしていた理由が、ようやく理解できた。
けれど、今の僕には食欲も物欲も、これっぽっちも湧いてこない。
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