刑務所での別れと、また始まる小さな戦い
2023.10.15-10.21
同じ部屋だった受刑者が、調査に行った。
理由は反則行為。
内容的に、戻ってくることはまずないだろう。
28歳。強盗で懲役12年。
全身タトゥーだらけの、いかにも“それ”という見た目。
だが、不思議なことに、
年上の人間にはやたらと腰が低かった。
目の前で、とんでもない一面も何度も見てきた。
それでも、なぜか私たちには懐いていた。
だからこそ、いなくなった実感がじわじわ来る。
——少しだけ、寂しい。
だが、ここはそういう場所だ。
人は突然いなくなるし、
それに慣れていく自分もいる。
それに、正直な話をすれば
鬱陶しい受刑者を1人巻き込んでくれた。
そう考えれば、悪い別れではないのかもしれない。
どうか、元気で。
⸻
そして、また始まった。
受刑者同士の“戦い”。
今回のテーマは、日本シリーズ優勝チーム予想。
ルールは前回と同じ。
私はDeNAを選んだ。
外から見れば、ただの遊びだろう。
だが、この中では違う。
こういう小さな勝負が、
日常のすべてになる。
張り合いがあるから、時間が進む。
メンツも比較的おとなしい。
だからこそ、妙に空気がいい。
——なんだかんだ、楽しい。
しばらくは、この時間で持ちそうだ。
⸻
2026.4.24
今日は地元での休み。
朝から、例の物件の掃除。
大型ゴミを処理場へ運ぶ作業。
車で3往復。
やるたびに思う。
前任者のだらしなさが、ひどすぎる。
夕方にようやく終了。
一度帰宅して、夜は保護司との面談。
今回は、金沢に2週間滞在するための書類提出と現状報告。
——正直、今回は楽だった。
いつも同席している、あの“厄介な保護司”がいなかったからだ。
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