ひさびさ聞いたわその名前--「アドン」
その昔、ゲイ雑誌って読みましたか?
『さぶ』とか。

わたしが「さぶ」に出会ったのは中学二年生。名前丸出しのゼッケンがついてる体操着を着たまま立ち読みして店主に「まだそんなの読んじゃだめだよ」とか言われちゃった恥ずかしい過去があります。
そういえば、「アドン」というゲイ雑誌もありましたよね。

大学生のころ、何回か買ったことがありますが、
2~3回か笑。あんまり好きじゃなかったのかも。
それはそうと、
つい最近、ドキュメンタリー映画「熱狂をこえて」をパートナーと見に行ってきました。25年ぶりぐらいに吉祥寺まで笑。
さすがの若者と子連れ若夫婦の街。
「すごい人の多さだよねえ。」
もうカオスだわ。
映画館はアップリンク。
いくつかスクリーンがあるところですが、
上映してたスクリーンにまずびっくり。
客席3列だけのスクリーンって経験あります?
こんなの。

一番前の列だったから目の前がスクリーン。
いや、こんな感じなら3列目でも目の前がスクリーンだわ。
熱狂をこえては、たまたま知った映画です。
ほんの好奇心で見に行くことにしました。
このネッカチーフがかわいい紳士が、南定四郎さん。
この方、日本で最初のゲイパレードを始めた人ですって。
ちなみに、「アドン」を作ったのも南さんだそう。
へえ~~~~~。そうだったのね。
ひさびさに名前を聞いたわ。
やっぱり強烈キャラなのね…
1994年、日本で最初のゲイパレードが行われます。

今でこそ大勢の人が歩きますが、
30年以上前です。
LGBTっていう言葉がいまほど一般的じゃない時代。
「ゲイです」「レズビアンです」と顔を出して、街の中を歩く。
なかなかです。
そんなこんなで映画を見てると、南さんという人がなかなか強烈。
かなりワンマンです。
けっこう理屈っていうか、理念が強い感じ。
自分の考えがあって、それをグイグイ押していっちゃうんですよねえ。
まあ、前代未聞のゲイパレードを始めた人だから、そのパワーは想像できます。でもねえ、グイグイ行きすぎちゃいました。
そしてとうとう総スカン。
日本で最初のゲイパレードを始めた人が、そのパレードをめぐって周囲とぶつかり、いろいろあって、結果そこから離れることになる。
やっぱり人間だわ。
始める。
盛り上がる。
揉める。
そして壊れる。
それでも、
表舞台からは去ってもやっぱり活動はつづく。
さすがの「こえて」。
1994年、自分は何してた?
1994年といえば、
わたしは、大学を卒業して、地元に帰ったころ。
東京で就職したかったんですが、訳あって6年大学へ行ってる間に、
バブルもはじけちゃったし、ろくに勉強もしなかったから成績も悪かったし。
地元にいたわたしは、ちょっとゲイ能界とは距離を置いていました。
今でこそ地元に帰れば必ず顔出すゲイバーだって、敷居が高かったです。
だから、東京でそんなことが起きているなんて全然。
もう少しあと、30代前半は東京で過ごすことになるんですが、
そのころにはゲイパレードの日は、二丁目仲通りが盛り上がってて。
一番「ゲイ」パレード、レインボーパレードっていう感じを前面に出して、今みたいなクリーンな感じじゃなくて、もっと泥くさいっていうか笑、
ゲイ丸出しっていう時代だったかもなんて思います。

ここまでは盛り上がってなかったと思うけど笑。
あれはあれでめっちゃ楽しかった。
見てただけだけど。
もういちどあんな「ゲイ丸出し」にならないかな~。
そんなことを思い出しました。
それにしても、ひさびさ聞いたわ「アドン」。
