見出し画像

ストレートネックは悪者じゃなかった! NHK『トリセツショー』が暴く首の痛みの真犯人と「ありえないほど簡単な」解決策

※この記事にはAmazonアフィリエイトリンクが含まれています。

2025年9月4日にNHKで放送された「あしたが変わるトリセツショー」の「コリと痛みに!誤解だらけの『首』のトリセツ」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。スマホやパソコンとにらめっこする現代人にとって、首の痛みや凝りは尽きない悩みですよね。番組で紹介された衝撃の事実と、世界中で注目されている「ありえないほど簡単な謎のエクササイズ」について、その内容を徹底的にご紹介します!

現代人の首の悩み:誤解だらけの原因

番組では、まず現代人の首の痛みに関する意識調査が行われました。なんと1000人への調査で、7割を超える人が首の痛みや凝りを経験しているとのこと。
そして、日本人の半数が知っている首の痛みの原因として、多くの人が思い浮かべるのが「ストレートネック」です。

誤解その1:ストレートネックは悪者なのか?

ストレートネックは「スマホ病」のようなイメージや、病気を起こす前の症状として捉えられがちです。実際にレントゲンを撮ったら「真っすぐですよ」と指摘されたことがある人もいるほど、広く知られています。
しかし、番組が弘前市の住民700人以上の首のX線写真を解析した結果、首の骨の形は人それぞれ個性が存在し、大きく「前腕タイプ」(約8割)、「後弯タイプ」(1割未満)、そして「ストレートネック」(約1割)の3つに分類されました。
驚くべきことに、研究の結果、首の形のタイプによって、凝りや痛みの程度に相関はなかったという事実が判明しました。過去1年で首に痛みを感じた人の割合は、前腕タイプが25%、ストレートネックが24%と、ほぼ差がありませんでした。
ストレートネック自体は悪者ではないのです。

真の原因は「姿勢」にあり!

では、なぜストレートネックという言葉が広く使われるのでしょうか?
東京慈恵会医科大学の遠藤健司教授は、ストレートネック自体は病気ではないが、姿勢によっては悪者になってしまうことがあると説明します。
首の骨はどんなタイプの人でも、姿勢によって簡単に形が変わります。カーブしている首の骨も、前かがみになるとストレートになるのです。
真の悪者はストレートネック自体ではなく、「前かがみの姿勢」です。頭が前に出ると、その重みを支えるために首の後ろの筋肉に過剰な力がかかり、これが痛みや凝りを引き起こす大きな原因となります。
専門家が「ストレートネック」というインパクトのある言葉を使うのは、前かがみの姿勢を長く続けることの危険性を訴え、姿勢を正す必要性を高めるためなのです。

誤解その2:痛気持ちいいが効く?

首の痛みの対策として、指で強く揉んだり、体重をかけてグリグリとほぐしたり、「痛気持ちいい」感覚を求めてマッサージをする人も多いですが、これも番組が提示する第2の誤解です。
番組が紹介するのは、この「痛気持ちいい」感覚とは全く逆の「ゼロ感覚」の対策です。

世界が注目!奇跡の「うなずきエクササイズ」(チンノッド)

「ゼロ感覚」の対策こそが、オーストラリアで開発され、世界中で取り入れられている「チンノッド(Chin Nod)エクササイズ」です。
これは痛くもなく、気持ちよくもない、極めて優しいエクササイズです。わずかな「うなずき」だけで首の痛みが取れるというのです。

なぜ「わずかなうなずき」が効くのか?

このエクササイズは、首の奥深くにある厚さわずか数ミリの「深層筋」(インナーマッスル)を狙い打ちます。深層筋は、首の持久力の要となる超重要な筋肉です。
前かがみの姿勢を長時間続けると、首の前側にある深層筋は活動が低下し「おサボりモード」になってしまいます。これが首の持久力が下がる原因です。
超音波を使った検証では、強い頷きをすると、首の表面に近い表層筋と深層筋が一緒に動いてしまい、表層筋に負担がかかる可能性があることがわかりました。
しかし、ごくわずかな頷きをすることで、なんと深層筋だけが動き、おサボりモードを解除できるのです。

自宅で簡単!深層筋の持久力チェック法

首の痛い人は深層筋の持久力が下がっている可能性があります。エクササイズを始める前に、ご自身の持久力をチェックしてみましょう(監修:日本大学 文理学部 体育学科 教授 小山貴之)。

1 バスタオルなどを折りたたんで、約10cmの厚みにします。
2 それを後頭部に敷いてから、そっと外します。
3 頭を一定の高さで10秒間キープします。

頭が下がってきたり、プルプルと震えたりする場合は、深層筋の持久力が低下している可能性があります。

【実践】うなずきエクササイズの正しいやり方

このエクササイズは、首に負担をかけず安全に行えます。5~6週間継続することで、「痛みの軽減」「首の動く範囲が広がる」「姿勢の改善」といった効果が研究で確認されています。
(エクササイズ監修:佛教大学 保健医療技術学部 准教授 谷田惣亮)

1 座って行うエクササイズ

基本姿勢
• ひざを90度に曲げて座る。
• 座面に対して骨盤をまっすぐ立てる。
• 肩甲骨を少し寄せる。

うなずき方
• 頭を前に傾けすぎないのが最大のポイント。強く頷くと表層筋が動いてしまい逆効果になることがあります。
• イメージは、頷くというより、後頭部を上に引き上げるような感じです。
• エクササイズは筋トレではないため、力を入れる必要はありません。

目線
• 頷くときに目線を下に送ります。目線を動かすことで深層筋が活動しやすくなります。

回数と長さ
• 頷いた後は、10秒間キープします(難しい場合は2~3秒から)。
• これを1日に10回行います(まとめてやらず、分けて行ってもOK)。

2 寝て行うエクササイズ(さらに効果的!)

基本姿勢
• ひざを曲げて仰向けに寝ます。
• 額と顎のラインが床と水平になるように、後頭部に敷くタオルの高さを調整します。

うなずき方
• 座って行うエクササイズと同じです。頭を浮かせないように注意してください。

目線
• 頷きながら目線を足のほうへ送ります。

回数と長さ
• 頷いた後は、可能であれば10秒間キープします。
• これを朝晩、10回ずつ行います(日中にやってもOK)。

⚠️ 取り扱い注意点
首の痛みや凝りの原因は、筋肉以外に潜んでいる可能性もあります。
• お風呂に入っても痛みが取れない。
• 安静時にも痛みが続く場合。
このような場合は、神経の損傷や、腫瘍、感染症など命に関わる原因が隠れている恐れもあるため、すぐに病院に行き、医師の診察を受けてください。

5週間で姿勢が激変!

番組のチャレンジ企画では、首の痛みに悩む8名がこのうなずきエクササイズに5週間取り組みました。その結果、全員の痛みが改善し、動かせなかった首の可動域が大きく広がるという奇跡的な結果に。
さらに、前かがみだった姿勢が大きく改善されました。これは、サボっていた深層筋が目覚めたことで、首のバランスが正しく取れるようになった結果と考えられます。

こんなに簡単なエクササイズで、こんなにも改善する! この苦しくない練習なら続けられそうですよね。
あなたも、誤解だらけの首の常識を捨てて、深層筋を狙い打つ「うなずきエクササイズ」にぜひチャレンジしてみてください!

いかがでしたでしょうか?
このテーマについて、他にもこんな記事を書いています。


いいなと思ったら応援しよう!