子どもをコントロールしない。~親も子もラクになる5つのコツ
はじめに
子育てをしていると、つい子どもを思い通りに動かしたくなることがあります。
「早く着替えてほしい」
「ちゃんと片付けてほしい」
「言うことを聞いてほしい」
忙しい毎日の中では当然のことです。
私も長男が小さい頃は、「こうした方がいい」「なんでやらないの?」と口を出したくなることがたくさんありました。
でも、オットと子育てについて何度も話し合う中で、私たちがたどり着いたのは「子どもをコントロールしようとしない」という考え方でした。
もちろん放任するわけではありません。親として必要な説明やサポートはします。ただ、最終的に考えて選ぶのは子ども自身です。
この考え方に変えてから、親も子どももずいぶんラクになりました。
今回は、我が家が実践している「子どもをコントロールしない育て方」についてお話ししたいと思います。
本題に入る前に・・・
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① 子どもを一人の人間としてリスペクトする
子どもは親の所有物ではありません。
当たり前のことですが、意外と忘れがちです。
大人同士なら、「その服変だから着替えなさい」とは言いませんよね。ところが相手が子どもになると、つい言ってしまいます。
我が家では、子どもも家族の一員としてリスペクトするようにしています。
例えば長女が服を選ぶ時。親から見ると「その組み合わせは変じゃない?」と思うこともあります。でも本人が気に入っているなら基本的には口を出しません。なぜなら、その服を着るのは親ではなく本人だからです。
失敗してもいいんです。むしろ失敗しながら、「今日は暑かったな」「この服は動きにくかったな」と学んでいきます。
子どもにも自分なりの価値観があります。それを尊重することで、自分で考える力が育っていくのだと思います。
オットはよく「子どもといえど、ひとりの人間としてリスペクトすることが大事」と言っています。堅い仕事をしている中でいろんな人間関係を経験してきたからこそ、余計にそう感じるのかもしれません。
② 指示ではなく説明をする
親はどうしても命令口調になりがちです。
「ダメ」「やめなさい」「早くしなさい」——忙しい時ほど増えてしまいます。
でも、理由が分からないまま従わせても、子どもは納得していません。
我が家では、何事も理由を説明するようにしています。例えば道路を飛び出そうとした時。単に「ダメ!」で終わらせるのではなく、「車が来ていたらケガをするかもしれないからね」と伝えます。
もちろん幼い子どもですから、一回で理解できるわけではありません。それでも繰り返し説明することで、少しずつ理解していきます。
長女も幼稚園年長ですが、こちらが理由を説明すると意外と納得してくれることが多いです。子どもは思っている以上に話を理解しています。
頭ごなしに否定するよりも、説明する方が親子関係も良くなると感じています。
③ 子どもの話を最後まで聞く
大人でも話を途中で遮られると嫌な気持ちになります。それは子どもも同じです。
でも子どもは話が長かったり、説明が遠回りだったりします。すると親は「結局何が言いたいの?」「つまり○○なんでしょ?」と途中で口を挟みたくなります。私も以前はそうでした。
しかしオットは、子どもが話し始めたら最後まで聞くことを大事にしています。
長女がまだうまく言葉にできないとき、「えーっとね……えーっとね……」と何十秒もかかることがあります。そのときオットはただ静かに待っているんですよね。急かさず、先を読まず、ただ「うん、聞いてるよ」という姿勢で。
実際にやってみると面白い発見があります。最初は関係ない話に見えても、最後まで聞くとちゃんと本人なりの考えがあるのです。
長女は特に独特な発想を持っています。お絵描きや工作でも、「なんでそんなことを思いつくの?」と思うようなアイデアを話してくれます。途中で遮っていたら、その発想は聞けなかったかもしれません。
子どもの話を聞くというのは、単に会話をすることではなく、「あなたの考えを大切にしているよ」というメッセージでもあります。
④ 失敗する自由を残しておく
親は子どもに失敗してほしくありません。だから先回りしてしまいます。
でも、失敗から学ぶことは本当に多いです。
我が家では危険がない限り、できるだけ本人にやらせてみます。例えば工作。親から見ると「そのやり方じゃ上手くいかないよ」と思うことがあります。でも口を出しません。
しばらくすると、「あれ?できないな」と本人が気付きます。そこで初めて「どうしたらいいと思う?」と一緒に考えます。答えは教えない。ヒントだけ出す。子どもが自分で考えて、自分で答えを出す——その経験が積み重なると、子どもって本当に自分で動けるようになっていくんです。
娘が「牛乳を自分で注ぎたい」と言ったとき、明らかにこぼしそうでも(笑)、オットは「そうか、じゃあやってみな」と見ている。案の定こぼれる。でもそこで「だから言ったじゃん」とは絶対に言わない。「あー、こぼれたか。どうしようか」と一緒に考える。
最初から答えを教えるより、自分で考えた経験の方が何倍も価値があります。
子どもが失敗しないようにレールを敷くことよりも、失敗しても立ち上がれる経験を積む方が、長い人生では役に立つはずです。
⑤ 遊びの主導権は子どもに渡す
これは我が家が特に大切にしていることです。
親はつい先生役になってしまいます。遊び方を教えたり、ルールを決めたり。でも子どもは本来、遊びの天才です。
我が家では遊ぶ時、親が主導権を握らないようにしています。オットはよく「今日は何して遊ぶの?教えて」と長女に聞きます。すると「今日はお店屋さんごっこ!」「今日は探検隊!」など次々とアイデアが出てきます。親はその世界に参加するだけ。むしろ教えてもらう立場になります。
折り紙と空き箱と毛糸を組み合わせて「魔法のお店屋さん」を作り始めて、しかもそのルールが毎回変わる(笑)。でも「それ面白い!お母さんもやっていい?」と聞くと、誇らしそうに「いいよ、でも最初にこれしてからね」と説明してくれるんです。説明してくれている時の長女の表情は、すごく誇らしげで自信満々という感じです。
親が全部決めてしまうと、こういう瞬間は生まれません。子どもの創造力は、大人が思っている以上に豊かです。子どもに主導権を渡すだけで、遊びがこんなに豊かになるんだと実感しています。
子どもを信じると、親もラクになる
子どもをコントロールしようとすると、親は疲れます。思い通りにならないからです。
でも考えてみれば、大人だって誰かにコントロールされるのは嫌ですよね。子どもも同じです。
もちろん危険なことや人に迷惑をかけることは止める必要があります。ただ、それ以外の部分まで細かく管理する必要はないのかもしれません。
子どもを信じて任せる。失敗も経験として見守る。話を聞く。考えを尊重する。
それだけで親子関係はずいぶん変わります。
我が家の長男も長女も、決して完璧ではありません。でも、自分の考えを持ち、自分の言葉で話す子に育ってくれていると感じています。
子育てに正解はありません。家庭によって考え方も違います。
ただ、もし今、「子どもが言うことを聞かない」「つい怒ってしまう」「子育てに疲れている」——そんな悩みを抱えているなら、一度だけでも「コントロールする」のをやめてみるのも一つの方法かもしれません。
親が少し肩の力を抜くと、子どもも驚くほど伸び伸びと育ってくれるものです。
そして何より、親自身の毎日が少しラクになります。
子育ては親が子どもを育てるだけではなく、親自身も成長していく時間なのだと思います。
