サクラサクアカデミー第6期Day8 開催レポート(2/14)
新規事業の学校「サクラサクアカデミー」第6期の最終講・Day8が、2026/2/14に開催されました。(当アカデミーはプレセアコンサルティング株式会社と株式会社サクラサクの共催です)
サクラサクアカデミーDay8の概要
日時:2026年2月14日 14時-17時
内容:新規事業企画【最終発表】
講師:高森厚太郎先生・山崎伸治先生


2025年10月に開講したサクラサクアカデミー第6期は、Day8をもって最終講を迎えました。
約半年の間、起業家と大企業の経営企画を中心としたメンバーが3〜4名ずつのチームとなり、約4か月にわたって新規事業の検討を重ねてきました。
最終発表では、検討してきたビジネスプランを「投資家に向けて提案する」ことをゴールに設定。当日はピッチイベント形式で、「SAKURA PITCH 2026」と題して進行しました。
最終発表の様子
中間発表から最終発表までの約3週間。各チームは中間発表後の講師からのメンタリングを踏まえ、サービス内容や事業展開を磨き上げてきました。最初から同じテーマで、ユーザーや企業インタビューを行って深掘りしたチームもあれば、中間発表後にピボットして事業内容を固め、短期集中で最終発表まで来たチームもありました。
実際の発表では、個人間商取引における安全性を担保するセーフトレード構想、自社IP創出ビジネス、一流企業との体験を通じた子ども向けアカデミー、家庭用防災BCPを支える事業など、各チームの起業家メンバーが持つ事業構想や課題意識を起点とした、多様な新規事業プランが発表されました。
各自が持つ独自のリソースを活かした事業内容で、新規事業そのものの魅力に加え、市場規模や競合環境を踏まえた成長可能性、事業を成立させるための具体的なプランや数値計画まで踏み込んだ発表が行われました。


発表後の質疑応答では、高森講師・山崎講師が「投資家」の立場から、事業化を前提とした実践的な質問を次々と投げかけました。
「価格設定の根拠は何か」「競合が参入した場合、どのように差別化するのか」「このビジネスを一言で表すと何か」「LTVの上限をどう考え、継続性をどう設計するのか」など、アイデアの面白さだけでなく、継続性・再現性・収益性を問う内容が中心です。
すべての質問に事前準備だけで答えることは容易ではなく、その場での思考力やチームとしての連携、臨機応変な対応力も含めて、各チームの現在地が浮き彫りになる時間となりました。
発表後、高森講師から各チームのリーダーへ問いが投げかけられ、「ユーザーの反応から事業の手応えを感じた」「継続性や拡張性をどう設計するかが次の検討ポイントだと認識できた」といった振り返りが共有されました。


講師からのメッセージ
最終発表の後は、講師の山崎先生、高森先生による講評が行われました。
講師からのメッセージ①|山崎先生
山崎先生からは全体を通じた講評として「中間発表から最終発表までの短期間で、各チームがメンタリングの指摘をしっかり受け止め、完成度を大きく高めてきた」と、取り組みの姿勢と成長が評価されました。
また投資家の視点からは、「限られた時間の中で、何を伝え、何を削ぎ落とすのか」「誰に、何を、なぜ選ばれるのかをどこまで言語化できているか」が重要であるとコメント。
プレゼンテーションにおいては、構成やストーリーだけでなく、話し方や視線、質疑応答での受け止め方など、“伝え方そのもの”が事業の説得力につながることが語られました。
最後に、「この経験を一度きりで終わらせず、ぜひ次の検討や挑戦につなげてほしい」と、今後に向けたエールが送られました。
講師からのメッセージ②|高森先生
高森先生からは、「事業アイデア、スライド、プレゼンテーションを含め、全体として非常に完成度が高く、これまでで一番よくできていた」との総評がありました。
短い準備期間の中でも、各チームが本質的な論点に向き合い、形にしてきた点が高く評価されました。
一方で、投資家に向けたピッチとしては、「10分で相手をその気にさせる構成になっているか」「ストーリーと感情の動線が描けているか」「質疑応答まで含めて準備できているか」といった観点から、今後さらに磨き込めるポイントも具体的に示されました。
高森先生は、「仮説としては面白い。あとは検証と実行次第で、事業として形になる可能性は十分にある」と述べ、学びで終わらせず、実現に向けて一歩踏み出すことへの期待を語りました。最後には、「今回の経験を“勉強で終わらせないこと”。ぜひ現実のフィールドで試してみてほしい」と、参加者へのエールが送られました。
ゲストからのメッセージ
今回は投資家の立場でプログラムを見ていただいた特別ゲストとして、セブン&アイホールディングスの代表取締役会長 伊藤順朗さんからもメッセージをいただきました。
伊藤さんからは、「1月10日の中間報告から最終発表まで、わずか1か月余りとは思えない完成度で、そこに至るまでの相当な努力が伝わってきた。この半年間、参加者が徹底的に本質に向き合って取り組んできたことは、本当に価値のある経験だったことだろう」との言葉が寄せられました。
また、「これで終わりではなく、ここで生まれたご縁をぜひ大切にしてほしい。このつながりは、参加者にとっても企業側にとっても、大きな財産になるはず」と、今後に向けたエールも送られました。


受講レポート
受講生による受講レポートをご紹介します。今回は大企業からの参加メンバーによるものです。
■講義内容について
半年間にわたる講義を通じ、ビジネスの根幹である『誰に・何を・いくらで』提供するのかという原理原則を徹底的に学びました。常に顧客目線に立ち、そのプロダクトが本当に市場に求められるのかを『0か100か(買うか買わないか)』というシビアな視点で評価し続けるクセをつけること。そして、仮説が外れた際には恐れずにピボット(方向転換)を行い、柔軟に軌道修正を図るという事業開発の本質的なプロセスを体系的に習得することができました。
■特に印象に残っていることや学び・気づき
チームワークでは、一つのビジネスをゼロから形にする難しさと、それ以上に『多角的な視点』がもたらす価値を実感しました。メンバーとの意見交換の中で、自分一人では見落としていた顧客の細かな不満やニーズが浮き彫りになり、議論を重ねるごとにアイデアの解像度が飛躍的に上がっていくプロセスが非常に刺激的でした。
特に、異なるバックグラウンドを持つメンバーの意見を統合し、より良いものを作り上げようとする取り組みは、客観的にビジネスを捉え直す絶好の機会となりました。チームで考える際の工夫や、第三者の視点を積極的に取り入れる姿勢は、今後の実務においても大きな武器になると確信しています。
■今後に向けて
今回の研修で得た最大の財産は『顧客への徹底的な執着』と『行動への移し方』です。今後は、学んだビジネスの基本に忠実であり続け、常に現場の社会課題を捉えた提案ができるよう努めます。

受講生の声
受講生の振り返りコメントより、一部をご紹介します。
【大企業メンバー】
Sさん
「新規事業の経験値が高い2名の講師から直接講義いただけたことで、複雑に考えていた新規事業開発をシンプルに捉えることができました。
講義内容や考えた事業プランへのアドバイスは、明日の本業から使えるような実践的で具体的な内容でした。
また、『新規事業開発は特殊な力を持つ人にしかできないのでは』と考えていましたが、推薦図書や講義を聞きながら努力次第で身につくのだと思うようになりました。
今回の経験を活かし、より高い視座で日々の業務に取り組み、自分の部署や自社に良い影響を与えられるよう挑戦していきたいです」
【スタートアップメンバー】
Kさん
「『誰に、何を、いくらで売るのか』を曖昧にしたままでは事業にならない――その当たり前の厳しさを、自分ごととして腹落ちできました。
異なるバックグラウンドのメンバーとの議論を通じて、同じアイデアでも立場によって見え方が大きく変わることを実感し、顧客・企業・運用の複数視点から事業を捉える習慣が身につきました。
さらに、大企業との協働を前提に検討することで、理想論ではなく“実装可能性”まで踏み込んで設計する重要性を学べた点が、大きな収穫でした」



「サクラサクアカデミー」ならではの魅力
また、受講生が実感した「サクラサクアカデミー」ならではの魅力として次のようなコメントを頂きました。
「新規事業開発のプロからわかりやすく教えていただける唯一無二の機会」
「企業横断のチームで、実社会を前提に新規事業を考え抜ける」
「ビジネスの基礎及び開発について一番シンプルなワーディングで説明いただける」
以上、受講生の振り返りコメントの一部をご紹介しました。
サクラサクアカデミーは「起業家や大企業のメンバーが一緒に新規事業の作り方を体系的に学び、実際にビジネスモデル構築までできる、新規事業の学校」です。
様々なバックグラウンドのメンバーがチームとなって事業に取り組んでいくため、「自分以外の誰かと新規事業を立ち上げる初めて」という起業家メンバーや、「社外の人、特にスタートアップ経営者を含めた人とチームで何かに取り組む初めての機会」という大企業のメンバーもいて、それぞれの立場での学びや今後に向けた意気込みの声が届きました。
さいごに
サクラサクアカデミー第6期は、Day8をもって一区切りとなりますが、修了生は今後「サクラサクアカデミーアルムナイ」として、つながり続けていきます。
本講座で得た学びや仲間との関係が、それぞれの現場で新たな挑戦につながっていくことを願っています。
サクラサクアカデミーは今後も、新規事業に挑戦する人たちが実践的に学び、成長できる場をつくり続けていきます。
修了生のみなさんの、これからのご活躍を心から応援しています。

