見出し画像

人生は未設定

10/20 月曜日
 朝、市役所に行き用事を済ませ、帰りにスーパーに寄って帰宅後、洗濯機を回し始めたらスイッチが入ったのか、お風呂や水回りの排水口などやたら物を洗いたくなり、ゴム手袋をはめて本格的に掃除。勝手に自己満足に浸っていると呼び鈴が鳴った。NPOの方だった。しまった。忘れてた(すいません)。でも偶然とはいえ部屋が汚くなくて良かった。多分退去時の立会いでは今日いらした方が確認して下さると思うので良い印象になったかと思う。へっへっへ(謙虚ですよ、謙虚ですってば)

 午後、新居の契約をするため不動産屋さんへ。サインと押印大会。契約書の説明を聞いている間、私自身は「こういう人は退去願います」みたいな項目に該当しないのに説教されているようでなぜかシュンとしてしまった。契約を結んだお客様なのになぜにこんな気持ちに(笑)11月1日入居が決まり契約も交わしたので少し前に鍵をもらえるかと思ったが当日にならないと渡せないらしい。そうなると日を跨ぐし、かなりギリギリの引越しになりそうだが何とかなる気がしている。もし仮に一日路上に放り出されたら漫画喫茶に行く。この間まで生きた心地のしない継父の家に住んでいたと思えば何ともない。更に現在いる仮住まいというワンクッションを置いたおかげで隣人の声や音の響き具合も知れたし、それに関しても賃貸ならそうだよな、と納得感すらある。戸建てでの継父の足音の方が何倍もうるさかったし、機嫌の悪い時にわざと大きな音で閉められるドアなどを思うと全く比較にならない。新居はどうか挨拶を交わさなくてもいいから静かで問題のない隣人さんであれ。私も努力する。心から「ただいま!」と言える大事な住まいにして行くのだから。

10/21
 昨日の疲れが残る朝、アラームが何度も鳴ってるのになかなか起きられなかった。顔も浮腫みまくっていた。今日はそんな顔のままNPO法人さんへ。今朝は雪虫がいなかった。
 新居の鍵は入居当日に渡すそうです、と話すとやはり驚いていた。不動産屋さんによって随分差があるようだ。日を跨ぐことに関しては日割りができるから大丈夫、とのこと。路頭に迷うかと思いました、と言うと笑って、そんな訳ないじゃないですか~、と言われた。それはそうだ。まず最初に問題があって家を出たいとなって相談した場所がここなのだった。そしてNPOの方はこうも話す。
「色々あると思うから不動産業界が厳しくなるのも理解できるけど、そういう融通が利かないせいでこうして〇〇さん(私)のように困る人もいるって言うのに!」
 彼女は代わりに憤ってくださった。本当にありがとうございます……。

 一通り引越しに向けての話を終え、帰りには事務所内で採れ立て野菜を安く売っていて小松菜と三つ葉とスイスチャードが束になったものを1パック購入。なんと100円! ありがたい!
 夜、お風呂に入る前にドアの下部のゴムパッキンのカビが気になりリンレイのウルトラハード(この間実家から持って来た)をスプレーした。しかし自分も入浴したいからつけておくのが短くて落ちた所と落ちない所があった。ちくしょう。と言うか昼間にやれ。少しでも入浴時間が遅くなるとドライヤーの音が大きくて迷惑なんじゃないかとか気になってしまう。うーん。賃貸の醍醐味!(違う)明日は住まいに関連するライフラインの連絡をする。郵便物の移転届は済ませたので「引越しやることリスト」の中でひとつ〇がついた。落ち着いてひとつずつ終わらせて進もう。

10/22
 この日は書き忘れてしまったので記憶を呼び戻して書く。この日はこの間入居契約をしたのでライフラインの手続きに関する電話をいくつかしなければならず、中には「折り返しお電話を」という所もあり、電話が死ぬほど苦手なのでピリピリしていた。しかもなぜかこんな日に限ってストーブがエラーを起こした。電話待ち最中だったが仮住まい管理の方に連絡。こちらも折り返し、となったが全然連絡が来ない。
 夕方になり段々寒くなって来たので外出用のパーカーをがっちり着込んで部屋の中をうろうろする。ライフラインに関する連絡は無事終え、そちらは安堵。そこに仮住まい管理の方からメールが来てまだ業者さんに連絡がつかない、とのこと。ひたすら待つ。待った末結局この日は連絡なし。晩ごはんを作る気力と体力が尽き、鯖の味噌煮缶で白米を貪るように食べて早めに就寝。

10/23
 朝、布団にくるまりつつこちらから暖房の件はいかがか、と連絡。すぐに電話が鳴り昨夜は業者さんと連絡がつかなかったので、とのことだったが、それならそれでひとこと欲しかったかな。ただ待つって結構きつい。0度だったし。そこからは業者さんが入り、ほぼ夕方になるまで暖房取り付けを見守るのみだった。もうかなり古いストーブだったらしく交換部品もないため新たなストーブを取り付ける。その間、試し運転をしていると消火してしまった。「なんで?」と外の取り付けるヤツ(名前がわからん)を見に行くと灯油がすっからかんだという。……もしや、本当は壊れたとかじゃなくて灯油がなかったから? いや、でもまあ古かったのは確かだし。不完全燃焼だったら怖いし、うん。いつかは交換しなきゃいけなかったんだよね。本格的な冬になってなくて良かったということで。はあ、ぬくぬく。
 が、のぼせ体質の私はここからストーブと格闘することになるのだった。つづくーーということはなく取扱説明書を読み、暑くなり過ぎない気温設定にして事なきを得た。そんな訳で夜は腹ぺこになり、肉も野菜も冷蔵庫で目が合ったものはとにかくフライパンに入れて炒めて酒、オイスターソースと醤油で味付けをして大き目の冷凍ごはん玉を解凍して、わしわし食べた。暖かい部屋になってお風呂を終え、ほっと一息ついて眠った。

10/24
 さて、今日は継父の家に行き、限られた時間内で荷造りをして来る。絶対一度じゃ終わらないのでまた数回に渡ってお邪魔するとは思うが、今日は継父がスポーツ系デイサービスの日で不在なので気持ちは安定している、かな? 家に着いたら母の遺影の写真を見て落ち着こう。本当に落ち着いたら連れて行くからね、母。

 帰宅。思っていた以上に本が多く、衣類の比ではなかった。何なら今日1枚アウター着て来た(笑)その中からも多分リサイクルしたり処分する物も出て来るだろう。もちろんそれは本にも言えることで。自分でもびっくりするような昔のコミックが戸棚の奥にあり、それらはさすがに落ち着いたら売りに出そうと思う。古いけど読みたい人は絶対いる。しかし小さいサイズでも10箱以上のダンボールを2階から1階に運ぶ作業は腰をいわしそうになった。姉はすいすいと、何なら率先して上手に荷物を詰めていたので酸欠になりながらも感心した。今日は前述の通り継父不在で割とスムーズに進めたが次回は姉のお休みがデイサービスの日ではないので当然継父は在宅。でも仕方がない。限られた大事な時間だ。姉のお休みまで私は奪っているのだし。
 けれど、引越しの入居日もライフラインも整い、ギリギリになったが引越し屋さんの手配もできた。ほんとうに、後もう少しなのだ。

10/25
 前日の疲労で寝ていた、がどうしても食べたい物があって買い物にゴー。午後3時。まだ陽射しもある。雪虫も減り気持ちの良い天候。しかし心臓破りの坂を下り切ったところの角から外国人風の男が歩いて来て、少し距離はあったが私の後ろにいた。最初は何も思わなかったけれど以前から言っているように私の歩き方は極めて遅い。通常の男性なら追い抜くだろう。それなのに誰かとスマホで一言二言やりとりをして全く私に追いつこうとしない。自然と早歩きになり角を曲がった。その時にやっと振り返るとやはり微妙な距離でそいつがいた。グラサンをかけていたので顔は見えない。うわ、と怖くなりすぐに近くのコンビニへ。とりあえずそこでどうしても食べたかった物を購入し、たっぷり時間をかけて店内にいた。

 30分ほど経ち、帰らなければならないので先ほど男がいた所まで歩き、そっと通りを覗いた。すると路地をひとつふたつ挟んだ先に男発見。しかし今度は別の人の後ろにいる。男の前を歩いていたのは高齢の男性でやはりゆっくり歩いていた。男性も不審に思ったのか男の方を振り返った。すると男はピタッと止まった。ええ? それを2回も繰り返したので「リアルだるまさんが転んだ」である。男性は私がこれから行く方向に曲がり、男は不審がられていることに気づいたのか諦めてまっすぐ歩いてどこかに消えた。その姿を見送ってから私はやっと普通の速度で歩き始め、仮住まいのアパートへと向かった。すると心臓破りの坂道の前方に先ほどの高齢の方が杖を突いて歩いていて、ちょうどご自宅に辿り着いたようで家の中に入って行った。普通に散歩していたのだろう。あの時、高齢の男性が振り返って男を牽制してくれたおかげで何事もなく済んだのだと思うので本当にありがたいと思ったし、何も起こらなくて良かった。ポケットの中で鍵をメリケンサックみたいにしてはいたけどケンカに慣れていない女がそんなものを持ってたってきっと使い物にならないだろう。

 夜はテレビでディズニーの『塔の上のラプンツェル(2010年)』の放送があったので鑑賞。姉が超おススメしていて「うん、じゃあ観てみるよ」と軽く返事をしたのだが超絶面白かった! ラプンツェルが可愛いったら。表情豊かで好奇心旺盛で勝ち気で。それこそ不審なやつ(作品内では不審者じゃなかったけど)に対してはテフロンではない鉄のフライパンで応酬するなどなかなかやりおる娘じゃった。エンディングテーマもポップで現代のラプンツェルの物語に合ってていい曲だった。ノリノリだぜぇ♩

ポスターもラプンツェルや運命の出会いをするユージーン(フリン・ライダー)も馬のマキシマスもみんな悪い顔してるのがイイですよねw

Grace Potter - Something That I Want (Lyrics)


10/26

 さて、新居に引越しするまでに5日を切りました。実家と違い、仮住まいでは物がそれほどないので多少気持ちに余裕がある。とりあえずやることをリストにしてひとつひとつ消化していく。そして5日間で冷蔵庫に入れておけない食材などは計画を持って使い切り、この部屋を明け渡す日には冷蔵庫の中を掃除しよう、と思ったが今日は一段目が空いたので硝子トレイを洗った。ピカピカになって嬉しい。トイレもお風呂もその都度掃除しているから大掃除にはならないと思う。最後に排水口を洗うのみだ。

 問題は実家だ。この間姉と一緒に荷造りしに行ったがその日には終わらず。その理由は本だ。本の数が酷い。すごいんじゃなくて酷い(笑)。いつの週刊誌までとってあるんだよ、というずぼら過ぎる自分と嫌でも向き合わなければならなかった。部屋にはその人自身が表れると言うけどまさしく実家は混沌としていてどれだけ自分が普通の精神状態じゃなかったのかが窺えた。かなり胸が痛くなる作業だが、その心情は置いておくとしてまず本と衣類をすべてダンボールに入れる。衣類は冬用の物がベビーダンス(使用歴45年以上経過。下手したら崩れそうな物)の引き出し2段にあり、クローゼットとは名ばかりの衣紋掛けにもコート類が数着かかっている。
 あと、学生時代に録音したカセットテープの山とCDの山。大澤さんとゴダイゴ以外はリサイクルに出そうと思う。ダンボールに詰めている間にそうしたゴミも出ると思うので燃えないゴミの巨大袋も持って行こう。まあ、ゴミがたくさん出たとしても私の部屋に置いておくので継父の手を煩わせることもないし、実家の戸建てが今すぐ更地になる訳ではないので変に慌てないでいよう。継父がいると当然発作紛いを起こすと思うのでこの間処方してもらった薬を忘れずに。うん。もう少しで本当の新居にて一人暮らしが始まるんだ。1から。新たな人生を作り上げていきたい。



いよいよです。来週のエッセイでは新居ブラボー! と書けたらいいな。
過去の一週間振り返り日記エッセイはこちら ↓ のマガジンからどうぞ! ぜひどうぞ!

トップ画像はPixabayより

いいなと思ったら応援しよう!

幸坂かゆり いつもチップをありがとうございます。いただいたチップで良い物を書けるようがんばります😸

この記事が参加している募集