咲かない
家ではもう桜が散っていて、葉桜を愛でている。お正月から2ヶ月が経っても何も変わらない私と、春の気候がどうも合わない。ただ、去年買わずに後悔した桜を今年は買えたというのが、私の一年の進捗状況だ。遅い。
みんなそれぞれ「今年の抱負」という、努力しない願いを抱いてまた一年過ごし、年末には「今年も幸せだった」と漠然としたオチをつけるのだろうと思う。私もそれに乗っかっていきたい。
私は年始に友達とランチをした。この子は地元の友達で、中学生の頃には日が暮れるまで恋バナをしながら一緒に帰ったりもした仲だ。お互い働き始めて疎遠になり、Instagramのフォローを外されてしまい、そっとしておいた友達。なぜか5,6年ぶりに誘ってくれたので、今回会うことになった。嫌われていると思ってしまっていたので、少しの気まずさはある。
実際会ってみると、お互い成長した部分はあるが、変わってなくて安心した。どのあたりが変わってないかというと、自分の話を包み隠さないところだ。韓国に目の切開をしに行っただとか、職場でパワハラを受けていただとか、夜職も頑張っているだとかー。こちらが聞いても聞かなくても何でも話してくれて楽しい。一般的に女の人は誤魔化したがる。(私の周りに多いだけかもしれない。)彼氏ができても"マッチングアプリで出会った"とは言わなかったりする。彼女はそういうところがまるでなく、私の話もたくさん聞いてくれるので安心する。「だから私は仲良くしてたんだな〜。」と思いながら、久しぶりの再会を終えた。
学生時代に気が合うと思った人は、大人になっても分かり合えるとふと思った。ずっと連絡を取り続けたり、会い続けたりする必要はない。ただ、何歳になっても覚えてくれる人がいるということは嬉しい。「またお家泊まりに来てね!」と言ってくれた彼女に、次は私から連絡しようと思った。
家の球根が芽を出したまま花が咲かない。チューリップのそれを見ることなく春になった。私に春はこない。今日も、明日になっても。
連絡はこない。
