見出し画像

手紙

中国語学習者最下層のpopoが、中国語について語るコーナーです。

そんなのあった?

始まったんです、今日から。

初回は、くりすたるるさんの「手神さまへの手紙」企画に便乗。

手から感じることならなんでもいいそうですが、他の方々の参加作品を拝読するに、泣いちゃうような感動的な記事ばかりです。

この企画は随分前に募集が終わっています。
なので参加するわけではなく、便乗です。
くりすたるるさんの醸し出す色合い、優しさやぬくもり、さわやかな透明感からは程遠く、むしろ不愉快にさせてしまうかもしれません。

ごめんなさい。

いつきさんの「賑やかし帯」にも手


中国語にも「手紙」という単語があります。
意味は「トイレットペーパー」です。

中国語にも日本語にもあって意味が違う言葉、けっこうあります。
その話題になると、筆頭に出てくるのが「手紙」ですが、日本人ならちょっと文句をつけたくなる。
えー、手紙がトイレットペーパー?

でも待って下さい。

中国でトイレットペーパーは貴重なんですよ。
だってトイレに入ってトイレットペーパーがないことなんてしばしばですから。携帯必須です。
だからと言ってスーパーで法外な値段で売っている、というわけでもないんですが。

■トイレットペーパーの歴史を紐解く

紙が使われるようになる前は、中国では木片や竹、日本では海藻が使われていました。

とうもろこしの毛にちょっと笑った
くすぐったかろうに

中国では6世紀の『顔氏家訓』に、”穢用に紙が使われた”ことが書かれており、これがトイレ用の紙、世界最古の記述だそうです。


日本で紙が使われるようになったのは、いつからでしょうか。
12世紀後半の絵『餓鬼草紙』にその可能性が伺えます。


六道のうち餓鬼道に堕ちた者を描いたものですが、高下駄を履いて排便している。その周辺に紙が散らばっているのです。

出典:wikipedia


もしこれが排泄物を処理したものなら、平安時代末期から鎌倉時代に、紙が使われるようになったのでしょう。

とは言え、庶民が使えるようになったのは江戸時代。
古紙を溶かして漉きなおしたもので「ちり紙」「落とし紙」と呼ばれ、江戸の「浅草紙」、京都の「西洞院紙」、大阪の「湊紙」が有名だったようです。これらは水に溶けませんが、くみ取り式だったので問題なかったのですね。

以前、あんこちゃんの記事で、「トイレットペーパー派」か「トイレットロール派」か、という議論がありました。私にはロールのほうがちょっとおしゃれに響き、もしかして商品名かも?と思ったのですが、どうやらトイレットロールのほうが古く、明治時代にアメリカから輸入されて、日本ではトイレットロールと呼ばれるか、もしくは「便所巻紙」と翻訳されたようです。

戦前にあった「天狗」という銘柄のトイレットロールが、タイムカプセルに収納され、長野県茅野市の「文化柱」という建物の中に保存されており、2040年に開けられるそうなので、是非見てみたいです。

さて、今から20年前の話ですが、中国では大きなホテルでも、トイレットペーパーを水に流せませんでした。
水力が弱くて詰まっちゃうそうです。
個室ごとに大きなバケツが置いてあって、そこへ捨てます。

また、よく言われる、ドアは別々にあっていかにも個室のようなのに、開けると中がつながっている、というのは実際にあった話です。

私が上海にいたときは、留学生という、現地大学生より若干優遇された建物で授業を受けていました。たしか冷房があるのは留学生棟だけだとか。
そのトイレでさえ、扉は個別、下水は一緒、でした。
個室の壁はあるんです。
でも足元が1本の溝になっていて、前の人が流すと、それが流れてくる。

それから数年経って、子どもたちを連れて上海へ旅行したことがあります。
そのときのトイレの進化がすごかった。

扉にタイマーが設置され、中に入って何分経ったかがわかるんです。
中国では、一列に並んで空いた順に入るフォーク並びではなく、扉ごとに並ぶ並列型でした。
そのため、どの扉が一番最初に開くかが知りたい情報なのですね。
あの人は入って5分も経っているから、もう出るだろう、と。
こんなことにお金をかけるよりも、フォーク並びにすればいいのではないかと思いますが。

出典:msn
観光名所である雲岡石窟の女子トイレ


トイレの話が長く続きましたが、手の話です。


手机

携帯電話です。
手の机?
中国語で机はテーブルのことではなく、機械の機です。
なので「飛行機」は「飞机」です。
「洗濯機」は「洗衣机」です。
携帯電話用のイヤホンのことを「手机耳机」と言います。


手表

腕時計です。
どうして腕時計が手の表なんでしょう。
裏側につける人もいますよね?
表裏の表ではなくて、小さい時計を「表」というそうです。


最後に私が面白いと思った漢字を1つご紹介します。

  バイ


見ただけで意味がわかります。
両手で割ったり裂いたりすることです。

「チョコレートを割る」は「掰巧克力チャウカウリー」です。

比喩的な意味合いもあり、「人間関係を断つ」といった意味にも使われます。


まだまだ手にまつわる面白い話題があると思いますが、中国語学習者最下層者なので、この程度です。

それでも勉強のしすぎで(?)、ストレートネックに悩まされ中。
ノートは一生懸命つくるのに、話せない、聴けない人の悪い例。

字が雑なので、薄くフィルターをかけています

『北風と太陽』の中国語バージョンです。
寓話すなわち児童向けレベル。


最後までお読み頂きありがとうございました。



くりすたるるさんの『手神さまへの手紙』へご応募されたみなさまの記事は、こちらのアーカイブからご覧頂けます。

手にまつわる記事の募集要項はこちら。
もう期日は過ぎていますが、素敵な記事はるるさんがご紹介してくださるかもしれません。

あんこちゃんのトイレットペーパー記事。
あんこちゃんはnoteお休み中、早く帰ってこないかなあ。

いつきさん、いつもありがとうございます。


<カバー写真>
3月28日 丸ビル36階「全聚徳」にて。160周年記念コース

<参考資料>
ミツカン水の文化センター

関野勉「トイレットペーパー」『NPO21世紀水倶楽部』2012年

いいなと思ったら応援しよう!