奈良① 吉野千本桜へ
今年初の旅は、遥か昔 中学の修学旅行でチラッと立ち寄った(写真あり 記憶なし)はずの奈良。外国人観光客でごった返す京都を避けて、1度見てみたかった 吉野の桜の開花にぶつけた日程で夫と2泊3日。早朝の新幹線で品川→京都、生まれて初めてのレトロな 近鉄電車で近鉄奈良駅まで。

キュートな 駅名プレート
★ 春日大社
「世界遺産」と名がつくと、急に欧米人観光客の家族連れやグループが 増えます。観光バスもたくさん。

朝早く まだ鹿煎餅の店は開いてなく 空腹でイラつくのか、私が片手に ぼんやり持っていた案内マップを寄って来た鹿に まさかの横から食われる。
私 「えっ何?やだ、ダメダメ!」
取り返そうと引っ張ったが、半分持ってかれた。一旦 口にしたら鹿の目は本気で、全然放さない。鹿ってこんなに何でも食べるのね。でも消化に悪いはず!人間が気をつけなければ。

妙な動物に支えられてたり

フサフサしてる
漢字や歴史に弱く 難しい話は薄目でしか聞かない私と 夫はまるで違う。
夫の趣味は なんたって 『神頼み!』無類の神社仏閣 好き。正月など ウキウキ心躍らせて1人 寒い中 近所をハシゴする。何がそんなに楽しいのか。
私 「どうぞどうぞ。滅多に来られないとこだから、お好きにどうぞ」
夫 「え、そう?じゃ ちょっとだけ」
夫の亡き父も 神社仏閣が呆れるほど好きだった。共通点は 熱量が高く回りが見えなくなるので 誰も同行したがらない事。恐ろしく大迷惑な DNA だ。
「別行動で」夫は 小さな社も全部回らないと気がすまない。でも幾ら何でも鳥居で40分待たされると、さすがの私も 痺れを切らし、スマホに連絡。
私 「ね、まだ?」
夫 「あ そっか。そろそろ戻るね」
もうニッコニコで足取り軽やかに、両手を振って白髪男が戻って来た。

鹿のおみくじ(巻紙くわえてる)と
鹿の刺繍の御守り🦌
相当 迷って決めたはず
★ そうめん処 「スルスル」

小道に入るので、ちょっと見つけにくい

間口は狭いが、中庭がある作り
女性2人で、お昼だけ営むセンスのよい手作りが大評判の店。忙しいのに 気遣いの方々。サラダや小鉢(蛸➕オレンジ)鯛飯に 胡桃のプリン。我家は自宅仕事の 痩せ夫が毎日お昼に素麺を作るので(残り物で多少アレンジしたり)麺料理には興味津々。
夫 「うわ〜美味そうだ」
私 「この美意識!すごいね」
やっぱり鯛だしって全然違う。味に新しさがあり、丁寧な作りで客を温かくもてなしてくれます。ぜひぜひ

揚げ蓮根の隣の白いのは、
ふわっふわの鯛のすり身
★ 吉野山へ桜ドライブ
「奈良はコンパクトで回りやすい」
大きな誤解でした。奈良市内から吉野まで車で2時間弱?えーっ!(県内の有料道路は全部無料って、えっ?)
吉野の桜を観るには、平日でも朝から晩のライトアップまで道路規制が終日かかる。ケーブルカーやバスを使ったハイキングがメイン。観光バスやタクシーが抜ける裏道があると言うので軽い気持ちでそちらへ。
私 「この道で合ってるわよね?」
夫 「ん〜自信ないなぁ」
ひどい遠回りな道で、キツいカーブや勾配に面食らう。毎年 都内各所で綺麗な桜スポットを貪欲に堪能していたので 「山にたくさんの桜が咲いてる関西の名所って感じ?」
期待も特に持たずに来た私達の目の前に いきなりウワ〜ッと広がるピンク色のグラデーション、混ざり合う光景に 思わず2人で声を失う。
夫 「こりゃ、こりゃすげ〜」
私 「まさに千本桜。圧巻ね」
私達が知ってる 重なりが美しい桜並木やトンネルアーチではなく、多種のピンク色の毛糸の玉をギッチリと 箱に詰め込んだようなモコモコ感?それが山の面に 立体的にビッシリくっついている。そんな犇く桜の群れを見たことがない。知らなかった こんな光景があるなんて。忘れられないかも。
これは まさに 百人一首の世界。幻想の朝靄、夕映え、私だって十二単姿でウットリ。名首が詠めたかも。よぉし、眉 剃って お歯黒かしらん♫

モコモコ立体感

雅、雅!

地元の皆さん口々に
★ ホテル奈良「さくらいの郷」
お隣の桜井市へ吉野山から車で40分。古墳の多いエリア、ピカピカの快適なホテルで1泊。何もない静かな丘の上に「食と農の大学」という農業体験の研修施設とが隣接。

雲の奥からゴロゴロ⚡️雷鳴が
「セーフ」

シンプルで清潔、部屋が広々

リーズナブルな宿泊費にビックリ!
2-3泊したいくらい

料理の数々

ガラス張りで見えたりする
○ 朝食
爽やかな光が注ぐラウンジで、箱膳の朝ごはん。昨夜はしゃいでいた中国人グループも 眠さで?かなりしんどそう。言葉も発さず ゆっくりチャージ。

おかわりした

シンプルで 清潔感ある朝食
◆ 2日目・明日香村へ
遺跡ポイントが点在してるので、老若男女グループやカップルが自転車でタフに回っている。
★ 石舞台古墳
巨石が器用に積んであって、内部は雨風を避けつつ 隙間から陽光が漏れる。堀の外側にはタンポポが群生、桜にぐるりと囲まれて春色の鮮やか。
なんて幸せな墓なのかしら?
目立ち過ぎないほどよさ、栄華を極めた後の安らかに眠る 理想の墓だ。

時折 ライトアップされるそう


JR奈良のポスターになってた
★ 国営 飛鳥歴史公園
○ 高松塚壁画館

誰かが描いた絵が!
色が保存できた 奇跡☆

「皆で何処へ行くんだろ?」
誰も知らない昔を 物語る貴重な絵
○ 高松塚古墳

芝の緑が 目に柔らかな古墳
鶯が囀り、花々がそよぐ飛鳥時代、いやもっともっと前から続いている。 古の息吹きを肌で感じる、変わらない自然の中で 時空に想いを馳せることができる散策路になっている。
平日で人も少なく 古墳近くの展望台で、市内へ出発するので 整備されたトイレに入ると、急に扉を激しく叩かれ バオバオギイ〜ゴーゴー 外の明らかにおかしい様子の音と 物々しい足音。
「ちょーっと待って?今、ああ」
「大丈夫?ダメ?」
「うわっ、うわー!」
中にいた私は 何が何だかわからず
私 「今、今、出ますから。今、ちょっと待って!ヒャー」
大パニックになって、用を足したか してないかもわからなくなったまま慌てて飛び出たら「えっ?」誰も居ない。隣の男性便所で野外作業してた若い男性が具合が悪くなって倒れこんでの大嘔吐(体から絞り出るとんでもない音)同僚のおばさま達が 隣の男性便所に集結していたよと 夫に説明された。あまりに静かだと、音が間近に感じ 大きく反響したよう。熱中症だった彼は 落ち着いたらしく良かった。外は全く暑くはなかったけど、やはり1人で野外作業は危険。体力も勿論だが、周りを気遣う余裕も 必要だ。
太古の世から 同僚や仲間は 大切なものだ。日々は過ぎれど 時代は変われど、人の居る気配でさえ近くにあることは、永遠に どこか頼もしい。
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妙なところですが奈良の旅、次回後半へと続きます。
