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君と行く北海道旅行デート🌃札幌テレビ塔デート— 君と見た夜景、手の中の未来。—

「札幌住んでるのに、全然登ってなかったねー」
君が笑いながらチケットを差し出した。
確かに、地元の名所って“いつでも行ける”と思って行かないまま。
でも今日、この瞬間だけは、
初めて来る観光客みたいに胸が高鳴ってる。

エレベーターが静かに動き出す。
「結構速いね」
「高いの平気?」
「うーん、ちょっとドキドキするかも…」
そう言いながら、君がそっと俺の袖をつまんだ。
……うん、たぶんこの“ドキドキ”は高さのせいじゃない。

展望台に着くと、一面に広がる夜の札幌。
雪が積もる前の冷たい空気が、
大通公園のイルミネーションをいっそう際立たせていた。
「うわぁ…光の絨毯みたい」
君が窓に手を添える。
ガラスに映るふたりの姿が、
まるで街の光に溶け込んでいくみたいだった。

ふと視線を落とすと、足元のガラス張りの床。
「ねぇ、これ…下見えるやつ!?」
君が一歩下がって顔をしかめる。
「ちょっと乗ってみなよ」
「ムリムリムリ!!!」
「大丈夫、ほら」
手を差し出すと、君は小さく息を呑んで、
指先で俺の手を握り返した。
その温もりが、夜景よりも眩しかった。

しばらくふたりで黙って見下ろす。
車のライトが糸みたいに流れて、
まるで光が呼吸してるみたいだ。
「この景色、すごいね…」
「うん。たぶん、今日のは忘れない」
「なんで?」
「だって、君と見てるから」
照れた顔を隠すように、君が俺の肩に寄りかかる。
外の風よりも、心臓の鼓動の方がずっと速かった。

帰りのエレベーターで、
君が小さく呟いた。
「今度は昼に来て、青空も見ようね」
「うん。その時も、隣は俺だから」
扉が開いた瞬間、外の冷たい風が吹き込む。
でも、君の手がまだ温かくて、
そのぬくもりだけで、冬の札幌が少しやさしく見えた。

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