ANNA(アンナ)とは|「次の1社」ではなく、その次まで設計するキャリアエージェント
転職エージェントに登録すると、たいてい似た求人が並びます。今と同じ業界、同じ職種、年収は少し上。悪い提案ではありません。むしろ、いちばん決まりやすい形です。
ただ、それを3年おきに繰り返した先に何が残るか。ここを考えたことがある人には、ANNA(アンナ)という選択肢が刺さるはずです。
転職を決めていなくても相談できます。「このままでいいのか」と思った段階が、ちょうどいいタイミングです。
どういうサービスか
ANNAは、20代〜30代前半のホワイトカラー向けに「グロースキャリア」を設計する転職エージェントです。運営は株式会社エフリーキャリア(2018年設立/奈良県吉野郡吉野町)。
ふつうのエージェントとの違いは、提案の方向です。
一般的なエージェントは同業界・同職種で条件を上げる提案をします。それがいちばん通りやすく、決まりやすいからです。
ANNAは業界・職種を横断して、成長角度の高いルートを設計する。ここが根本的に違います。
だから、いま欲しいのが「年収50万円アップの求人」なら、他を使ったほうが早い。「このまま同じ業界にいて大丈夫か」が引っかかっている人のためのサービスです。
「転職=同じ仕事で条件を上げること」という前提を外す
採用側から見ていて、もったいないと感じる場面があります。
面談で「次はどうしたいですか」と聞かれて、今の職種名を答えてしまう人です。営業なら営業、経理なら経理。無意識に、そこから動かない前提で話し始める。
気持ちは分かります。実績を語れるのはその領域ですし、外に出れば未経験扱いになる。安全に見えるほうを選ぶのは自然です。
ただ、ここで見落とされているものがあります。あなたが持っているのは「職種」ではなく「スキル」です。
法人営業で培った、決裁者の懸念を先回りして潰す力。経理で身につけた、数字の異常に気づく感覚。これらは職種名に縛られていません。持っていく先を変えれば、評価のされ方が変わります。
ANNAが見ているのは、まさにこのスキルの再現性です。今の経験がどの市場でどれくらい通用するかを評価して、成長市場につなぐ。「別業界で自分がどれだけ通用するのか知りたい」という疑問に、正面から答えるサービスだと言えます。
自分の経験がいま市場でどう評価されるのかについては、こちらの記事でも書いています。
ANNAが実際にやること
◆ ANNA(アンナ)
運営:株式会社エフリーキャリア
対象:20代〜30代前半、ホワイトカラー職種が中心
形式:オンライン完結。スマホから申し込み可能
料金:無料
支援の流れで特徴的なのは、求人を出す前の工程です。将来ビジョン、価値観、これまでの経験の棚卸し。ここを徹底してから求人紹介に入る設計になっています。
順番が逆のエージェントは多い。まず求人を10件送って、反応を見ながら方向を絞る。効率はいいのですが、自分の軸が定まっていない状態で求人を見ると、条件の良し悪しでしか判断できません。年収と勤務地だけで選んで、入ってから「何か違う」となるのはこのパターンです。
そしてもうひとつが未来逆算型の設計。3〜5年後の到達点を先に置いて、そこから逆算する。いつ挑戦すべきか、その挑戦にどんなリスクがあるかまで含めて組み立てます。
扱う求人は、IT/SaaS・コンサル・企画職・セールスなど成長市場の非公開求人が中心。スタートアップから大手まで横断して比較提案してくれるので、規模の違う選択肢を並べて見られます。
ここまで読んで「自分の経験が別の市場でどう見えるのか知りたい」と思ったなら、それが相談する理由としては十分です。
グロースキャリアという考え方
ANNAが掲げる「グロースキャリア」は、挑戦を通じて力を積み上げ、将来の選択肢を広げ続けるキャリアのことです。
短期の最適化とは逆を向いています。今の年収を50万円上げることより、3年後に選べる道が何本あるかを優先する考え方です。
ここは好みが分かれるところなので、正直に書きます。いま生活を安定させることが最優先なら、この考え方は合いません。目先の条件を確実に上げてくれるエージェントを使うべきです。
効くのは、こういう状態の人です。
仕事はできている。評価もされている。でも、5年後の自分がいまの上司と同じことをしている姿しか浮かばない。
その違和感は、能力の問題ではありません。いる場所の伸びしろの問題です。
この違いは、数年経つとはっきり形になります。同期入社で、片方は縮小していく市場で丁寧に仕事を積み、もう片方は伸びている市場で似た仕事をした。能力に差はなかったのに、5年後に任されている範囲がまるで違う。
本人の努力量ではなく、需要が増えている場所にいたかどうかで差がついたわけです。
だから「頑張り方」を変える前に、「頑張る場所」を疑ってみる価値があります。
内定が出たあとにも効く
意外と語られないのですが、ANNAは内定後の意思決定支援も掲げています。
これが地味に大きい。転職でいちばん判断が難しいのは、応募先を選ぶ場面ではなく、内定が2つ出て決めきれない場面だからです。
採用側の事情を明かすと、この段階でエージェントに相談すると、承諾の方向に話が寄りやすくなります。担当者に悪気はなく、決まって初めて報酬が出る仕組みだからです。
ANNAは、成長環境と中長期のキャリア期待値を比べたうえで判断の質を上げる、という立て付けにしています。年収が高いほう、ではない基準で並べてくれる相手がいるのは、迷っているときには効きます。
向いている人と、向かない人
ANNAが向いている人
・成長環境や挑戦機会を軸に、次のキャリアを考えたい
・この業界にいる限り、成長に天井がある気がしている
・自分のスキルが別業界でどれくらい通用するか知りたい
・同世代で経営や事業づくりに関わる人を見ると、羨ましさと焦りが混ざる
・転職するかはまだ決めていないが、一度整理したい
ひとつでも当てはまるなら、話すだけの価値はあります。オンライン完結なので、在職中でも予定を合わせやすいはずです。
向かないと思われる人
・とにかく早く、条件のいい1社を決めたい
・今の業界・職種を変えるつもりがまったくない
・ホワイトカラー職種以外を希望している
・30代後半以降(対象は20代〜30代前半)
ここに当てはまるなら、目的の合うサービスを選んだほうが早いです。目的別の整理はこちらにまとめています。
提案された会社は、自分でも調べる
エージェントの提案は、そのまま鵜呑みにしないほうがいい。これはANNAに限らず全部に言えることです。
◆ ワンキャリア転職
運営は株式会社ワンキャリア(東証グロース上場)。応募先ではなく調べる側のツールです。選考体験談3万件以上、企業データ8,000件以上を無料で閲覧でき、投稿はすべて目視審査されています。
成長市場のスタートアップを提案された場合、特にここが効きます。設立が新しい会社ほど情報が少なく、面接で聞ける範囲にも限りがあるからです。面談の前に社名を引いておくだけで、聞くべきことが具体的になります。
調べたうえで話を聞けば、提案の意図まで読み取れるようになります。
よくある疑問
Q. 転職する気が固まっていなくても相談していいですか。
構いません。むしろ、そこを前提にしているサービスです。
決まってから相談すると、話が求人紹介から始まります。迷っている段階のほうが、整理に時間を使えます。
Q. 業界を変えると年収は下がりませんか。
一時的に下がることはあります。ただ、伸びている市場に移ると、その後の上がり方が変わります。
だから「入社時の年収」だけで比べると判断を誤ります。3年後にいくらになっているか、という見方が要ります。
Q. 未経験の業界に本当に移れますか。
職種によります。ANNAが見るのはスキルの再現性なので、今の経験のどの部分が他で通用するかを評価したうえでの提案になります。
まったくの未経験分野に飛ぶ話ではなく、地続きの移動を探す形だと考えてください。
Q. 在職中でも進められますか。
進められます。オンライン完結でスマホから申し込めるので、面談の枠さえ取れれば動けます。
Q. 他のエージェントと併用してもいいですか。
構いません。むしろ役割が違うので噛み合います。
条件面で確実に上げたい候補は一般的なエージェントから、業界を跨ぐ選択肢はANNAから。並べて比べると、自分がどちらを求めているかがはっきりします。迷いの正体が「条件」なのか「環境」なのかは、両方を見て初めて分かることが多いはずです。
Q. スタートアップを勧められるのが不安です。
提案されても、選ぶかどうかは自分で決められます。
気をつけたいのは、規模で判断しないことです。大手なら安泰、スタートアップなら危険、という分け方は実態に合いません。見るべきは、その会社が伸びている市場にいるかどうかと、任される範囲です。
Q. 職務経歴書は用意してから相談すべきですか。
無くて構いません。経験の棚卸しから一緒にやる設計です。
とはいえ、書き方そのものに詰まっている方は、こちらの記事も参考になります。
まとめ
ANNAは、「次の1社」ではなく「その次」まで含めて設計するタイプのエージェントです。
同じ業界・同じ職種で条件を上げたいなら、他のほうが速い。いる場所ごと変えたほうがいいのでは、と思い始めているなら、ここが噛み合います。
転職を決めている必要はありません。「このままでいいのか」と一度でも思ったなら、それが相談していい合図です。
そのほかの目的別サービスは、こちらのまとめから探せます。
https://note.com/pompo_mk/n/n31458800762e]
自分のスキルが別の市場でいくらの値札になるのか。それは、聞いてみないと分かりません。
ジャンル別の転職ガイドはこちらにまとめています
属性別!人気の転職サポートサービスまとめ
