有料フォントに負けないオールド仮名書体をもつフリーフォント「しっぽり明朝」がおすすめ
フォントを知り尽くした書体マニアが作った書体
しっぽり明朝体の製作所は相当な書体マニアです、それは下のリンクの記事を見ても明らかです。
この記事は写植時代にオールド仮名をもつフォントとして大変評価されていた、「石井明朝体OKL」という書体と、その他のオールド仮名をもつ書体の比較が述べられています。
オールド仮名をもつ明朝体フォントは美しい
私の大好きな明朝書体は文游明朝水面かな、続いてリュウミンKOといったオールド仮名を持つ書体がランクインします。私は個人的にサンセリフ体には欧文ヒューマンセリフ体のような幾何学的美しさを求めるのに対して、明朝体には優雅で可憐、繊細さを求めてしまうのです。そして、この書体も同様にオールド仮名を知り尽くしているからこそ、それを参考にして似せた流麗な仮名書体を作るというこだわりを持って、他の書体から漢字部分から借りることで作られています。
Note serifとは対局にある印刷物で活きる美しさ
正直なところ明朝体はウェブサイトでもあまり使われてない事もあるし、しっぽり明朝はディスプレイでの見やすさではNote Serifに劣るところがあります。どうしても有機的な美しい流れがディスプレイではフォントウェイトのサイト設定が400という値であることが多いため、細すぎるエレメントが流れる仮名部分が見づらくなってしまうのです。このフォントの美しさは文章などの書体として使用した時にその魅力を発揮します。
私の好きな3〜4万するのが当たり前のオールド仮名書体と比べても見劣りしないところが凄い
実際に私の好きな文游明朝R水面仮名とリュウミンKO-Rと並べてみて驚きました。まったく見劣りをしないぐらい美しいのです。本当に書体が大好きな人だと、あ〜これ癖が強いな、こっちのほうが整っているなと気づくレベル。それぐらいのポテンシャルを持っています。実験結果を下に載せます。

オールド仮名を持つフォントは正直高いのでその代替に出来る
例えばもりさわのA1明朝はリュウミンとは違った優雅さがあることで有名ですが、1ウェイト2万5千円ぐらいだったと思います。しっぽり明朝とリュウミンKOやA1明朝のようなモリサワの代表的な書体を比べると、やっぱりモリサワの整ったデザインのほうに軍配があがります。しかし、オールド仮名で自費で同人誌を出したり、パンフレットを作りたいといった用途も少なからずあると思います。そういうお金をかけたくない方にぴったりの書体が、しっぽり明朝です。まずは書体のダウンロードサイトにある組見本を見てじっくりとオールド仮名で組まれた書体の流れるような仮名の作り出す優雅な味わいを実感してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この書体の作者は本職の書体デザイナーではありません。書体デザイナーではないけれど、どうしても惚れ込んだ書体の魅力を活かしたフォントを自分でも作りたいという愛が溢れています。だからこそ、オールド仮名書体の中でも癖があり、それが魅力になっています。数万のフォントをおいそれと買えない一般PCユーザーにとっては、整った明朝体では味わえない魅力を活かして、自分の文に流麗な仮名の表情を与える書体として、この作者の込めた味わいの書体で表現に流麗な形を与えてみるのはいかがでしょうか。
