詰めが甘いのが逆に良い? エド・シーラン×都営大江戸線 コラボ「Oh!Ed!キャンペーン」体験記
今はなき新木場のStudio Coastで2ndアルバム『X』のツアーに行ったのが今から11年前のこと。その後は武道館で1回、東京ドームで2回と、来日すれば僕は必ずチケットを取っている、Ed Sheeran(エド・シーラン)。
そのエド・シーランが今月ニューアルバム『PLAY』を発表。このリリースにあわせて現在開催中なのが、まさかの都営大江戸線とのコラボ、「Oh!Ed!キャンペーン」だ。
ミュージシャンにしろ、俳優にしろ、スポーツ選手にしろ、いつの時代も海外の著名人がCMとかに起用されるとダジャレになりがちなのってなぜ……?その系譜をしっかりと継いで、令和の時代に爆誕したこのキャンペーン。絶妙にダサいなとは思いつつも、好きなアーティストの限定グッズがもらえると聞けばやらないわけにはいかない。わざわざ早起きをして大江戸線のスタンプラリーに参加してきた。
対象の駅は6つ。駅に掲示された特別なQRコードを読み込んで、都営交通アプリにスタンプを押していけば良いだけ。コンプリートの難易度は割とゆるい。でもまあ、なんというか、このキャンペーン、難易度だけでなくあちこちがゆるい。悪く言えば詰めが甘い。
曲がりなりにも世界的アーティストの名前を冠したキャンペーンがこのクオリティで良いのかな、エド側も良くOK出したな、と苦笑いしっぱなしだったのだけど、数日経ってもしかしたら一周回ってこれが最新のオシャレなのかもと思えてきた。
対象駅のやる気がない
鉄道会社のこの手のキャンペーンといえば、JRがポケモンのスタンプラリーをやっているのがまず思い出される。各駅でスタンプ台の周りにはキャラクターのイラストがいて「○○駅のスタンプはここだよ!」みたいな案内がある。てっきり今回もそんな感じをイメージしていた。
しかし、まず訪れた両国駅。エド・シーランのコーナーはどこかなと改札付近を見渡したけれど、それらしき飾り付けや特別なディスプレイは見当たらず。
あ、でも世界的ミュージシャンのキャンペーンなんだし、改札前に人だかりが出来たら危ないもんね。少し離れた場所に設置してあるんだろうと思って改札外を歩きはじめた僕。通路を歩いていると、視界の左端に一瞬見慣れた画像を見た気がした。まさかねと思って振り向くと、他の広告ポスターに紛れてキャンペーンポスターが掲示してあり、ひっそりとQRコードを発見。
まじで素通りするレベル。『ウォーリーを探せ』くらいに駅の風景に溶け込みすぎていて、人だかりなんてもちろんゼロ。誰の目にも止まっていない。キャンペーンとして大丈夫かと心配になった。
その後も、蔵前、上野御徒町、春日、都庁前といずれもポスターを見つけるのに一苦労。やる気ないなあと思ったけど、これはむしろQRコードを探すというイベント性を高めるためにわざとやっているような気もしてきた(違うか)。
対象駅のひとつが、大江戸線じゃない
両国駅から左回りにまわって都庁前まで5つのスタンプを押し、6つ目のスタンプとして最後に訪れたのが市ヶ谷駅。都内の地下鉄に詳しい方ならすぐピンと来るかもしれないけど、大江戸線は市ヶ谷駅を通っていない。
市ヶ谷駅は、JRの中央・総武線、東京メトロの有楽町線・南北線が通る駅。都営地下鉄も通っているが、大江戸線ではなく新宿線。「オーエド」キャンペーンなのに……。
実に詰めが甘い。もちろんこれには事情があって、限定グッズの配布場所兼ショップが市ヶ谷駅構内にあるからなのだけど、それにしたってねえ。
スタンプの絵柄にコラボが感じられない
これはもう説明するより画像を見てもらった方が早い。

エドシーランの写真とかイラストとか、もう少しあったんじゃないかな。もちろんデジタルにバラまくとなればいろんな権利の問題をクリアしなければいけないので、めっちゃ大変なのは分かるけれど、これはあまりにもやる気がないというか、予算がなかったのかなと勘ぐるレベル。
せめて、「+」「×」「÷」「-」「=」(すべてアルバムタイトル)のマークだけでも良かった。これならただの記号なので版権関係ないし。
限定グッズがうーん
先着5,000名に配布ということでもらったのがこちらのクリアファイル。

これはもう好みの問題なので、詰めが甘いというのはちょっと失礼かもしれない。でも、うーん。多分、日本の公共交通機関が持つイメージと、エド・シーランのアーティストイメージが合わないんだと思う。
また、僕がショップに行ったときには、限定デザインのCDは売り切れ。キーホルダーは大量にあったけど、特に買う気にはならなかった。でも、もしかしたら今の若い人たちにはカタカナがおしゃれだっていうし、海外の人が見ると日本限定デザインとしてかっこよく見えるのかもしれない。

せめてもの気持ちでクッキーを購入。これくらいそのままプリントしてある方がまだ良い気がした。

日曜・祝日が休みだった(僕の詰めが甘い)
これは主催者の詰めが甘いのではなく、僕の詰めが甘いのだけど、敬老の日の祝日に市ヶ谷駅に行ってみると、ショップがまさかのお休みだった。慌ててスマホでキャンペーンページを見ると、小さく「日・祝は店休日」との文字が……。まじかよ。
100%僕の過失。だけど、それにしたって随分やる気ないなと思っちゃう。祝日明けの火曜、仕事が終わってからもう一度市ヶ谷に行ってようやくゴールとなりました。
肝心の次の来日だけど、どうもアジアツアーは2027年〜2028年あたりになりそうなのだとか。それだけ世界中を巡っている人気ミュージシャンのはずなのに、キャンペーンとチグハグなのがやっぱり面白くて、狙ってやってる説を僕は推したくなってきた。
