東西線で、「アンパンマンたいそう」をリピートした春
朝のベランダ。
まだ少し冷たい風の中で靴下を干していたとき、それは、脳内に突然浮かんできた。
「――いいことだけ 思い出せ。」
唐突だったから、最初は なんのフレーズだったか 思い出せなかった。
「ワタシ 学生時代に色々あって 春 が苦手なんです」
「 余裕が無くなると 部屋の片付けができなくなるんです」
誰かと そんな話をしていたことを思い出す。
どうして 春は、
「心身が不安定になりやすいのか」 を 考えみた ぼくの結論 は
「春 は 待ってくれない」
からだ。
卒業、進学、進級、就職、異動、退職 など
自分が当事者として、新たな環境に向かわねばならないこともあるし、
周囲の人が自然と入れ替わっていく変化の季節 なのだ。
それは、自分が 新しい環境に向かうにあたって 心の準備が整っていなくても
自信が全くなくて 寂しくって 不安で押し潰されそうであっても
無情 にも 春 という 大海原に放り出される。
知らない 海 で 溺れないように、必死に バタバタするから
今まで感じたことの無いくらい疲れてしまう。
1ヶ月くらいは気合いでなんとかなるが
5月になるとついにガタがきてしまってやられる。そんな季節だ。
きっと ぼくも 春特有 の不安の渦に 気づかぬうちにいるのだろう。
油断すると 部屋 が 散らかってくる。
「いいことだけ 思い出せ」って何の歌詞だったかな?
あ、アンパンマンか。
思い出して、Amazonミュージック で タイトルを探す。
「アンパンマンたいそう」か。
一度、1人で 歌詞に注目して聴いてみてほしい。
歌詞 を 書き起こしてみよう。
『アンパンマンたいそう』
作詞 やなせたかし / 魚住 勉(共作)
作曲 馬飼野 康二
編曲 馬飼野 康二
アンパンマン!
もし自信をなくして くじけそうになったら
いいことだけ いいことだけ 思いだせ
そうさ空と海を越えて 風のように走れ
夢と愛をつれて 地球をひとっ飛び
アンパンマンは君さ 元気をだして
アンパンマンは君さ 力のかぎり
ほらキラめくよ 君はやさしいヒーローさ
だいじなもの忘れて べそかきそうになったら
好きな人と好きな人と 手をつなごう
そうさ僕と君をつなぐ 虹の橋を渡れ
雨と雲が逃げて 太陽ひとまわり
アンパンマンは君さ 勇気をだして
アンパンマンは君さ 信じることさ
ほらかがやくよ 君はやさしいヒーローさ
アンパンマン!
楽しいこといっぱい でもさびしくなったら
愛すること愛すること すてないで
そうさ鳥も花も遊ぶ みんな君が好きさ
涙なんかふいて 大空飛びだそう
アンパンマンは君さ いつでも君さ
アンパンマンは君さ かわいい君さ
ほらときめくよ 君はやさしいヒーローさ
アン パン アン パン アンパンマン
アン パン アン パン アンパンマン
アン パン アン パン アンパンマン
アン パン アン パン アンパンマン
アンパンマン
アンパンマンは君さ 元気をだして
アンパンマンは君さ 力のかぎり
ほらキラめくよ 君はやさしいヒーローさ
アンパンマン!
テレビ で 放送されない部分の 歌詞 も 本当に温かく
作者の哲学が感じられ 味わい深い。
この 春 を乗り切れそうな気持ちにさせてくれる部分 を
主観 で ピックアップして勝手に解釈してみる。
もし自信をなくして くじけそうになったら
いいことだけ いいことだけ 思いだせ
ぼくらは、自分の心を守れるように「忘れていく」生き物だ。
でも、忘れたくないことや、嬉しかった気持ち、楽しかったこと を
「思い出す」ことだって できる。
だから、目の前が苦しいことが起こってしまった時は
「いいことだけ 思い出して」
「楽しかったことだけ 思い出して」
どうか あなたの心を 守ってほしい。
だいじなもの忘れて べそかきそうになったら
好きな人と好きな人と 手をつなごう
いっぱいいっぱいになると
大事なもの は 見えにくくなるけれど
実は
「大切な人と 一緒に手を取り合う」
そんな シンプルなことなんだと 教えてくれている。
楽しいこといっぱい でもさびしくなったら
愛すること愛すること すてないで
とても楽しいけれど、どこか満たされずに寂しい日だってある。
でも、「楽しさ」という 外的な刺激だけで
本当の意味で自分の心を満たすことは難しい。
寂しい と 感じる時には
誰かに想いを馳せたり
自分から先に 誰かを大切にしたり
そんな能動的で利他的な姿勢が、
真の意味で 自分の心を満たすことに 繋がる。
だから、「愛すること」を 自分から 諦めないでほしい。
「アンパンマンは君さ いつでも君さ」
いつだって自分が主人公であり
誰かのヒーローであること。
何度も出てくる 「アンパンマン」 は
ぼくら 1人ひとりを 指しているのではないか。
そんな 気がしている。
東西線に揺られながら
「アンパンマンたいそう」を
ずっと リピートして
そんなことを考えている、乗客 は
きっと ぼく しかいなかっただろう。
それぞれの ステキな 春 を お迎えくださいね。
自分の 心 と 身体 を守れるのは、あなた だけです。
どうかご自愛ください。
それでは、また!
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