【詩】白無垢の預言者を抱いて
明日よりも昨日の方が大切に思える
日曜日の夕暮れ
このところ続いていた雨が
わたしを停滞させていたから
まだ、こんなところにいる
未来からやってきた預言者は
うさぎの姿をしていて
黙って草を頬張るばかり
無頓着な咀嚼音で
もしゃもしゃとASMR
なにを伝えようとしているの?
無自覚な犯罪者は
自らの罪も省みることができないから
あなたからの言葉が恋しい
いくら抱きしめても愛せなくて
いくら抱かれても愛されなくて
今にももう、窒息してしまいそう
こんな気分なのに
側にいてくれるのは
小さな白無垢の預言者だけ
蒸し暑さを忘れるくらい
強く抱きしめても
ただ黙って草を頬張るばかり
擦れた月は
容赦もなく明日を呼ぼうとしている

