着火するその日のために 赤い手帳
赤い手帳で自分を奮い立たせたいと思い、昨年、SIRUHAの赤いシステム手帳を選びました。
その後、ミネルバボックスの赤いM5スクエアも買いまして、こちらは昨月まで日記帳として使っていました。
ブレイリオ・ミネルバボックスの手触りも革の上質な雰囲気も最高で、SIRUHAのリフィルジャストなデザインも良いです。
赤い手帳を使ってみて分かったのは、真っ赤な革は美しくてすごく惹かれるのに、家でのんびり触るには、わたしには強すぎるんだろうなということでした。色の力ってのがあるのでしょうねえ。
半面、赤を身に着ける自分も良いもので、元気に外に出る時にしっくりきます。着火剤みたいな手帳だなと思うとしっくりきました。
どう使うのがよいのかなーと思いながら、職場に立てかけて、たまに開いてリフィルに友人への手紙を書きためています。長くて遅い年賀状です。

思えば、手帳を何冊も持っているのに赤色に手を伸ばさなかったのは、自然には手に取れなかったということなのかもしれません。
それなのに昨年2冊も立て続けに買ったのは、持っていない色を試してみたいという好奇心と、頑張りたい時や燃えたい時には赤色が良いと思ったこと、何よりその時に井上荒野さんの『赤へ』を読んでいたからだと思います。
『赤へ』は短編集です。
順番に読んでいき、不意をつかれて号泣した作品があります。読んでいたら、急にやられました。
わたしは若い時から井上荒野作品が好きで、その父・井上光晴のドキュメンタリー映画『全身小説家』も視聴済みでした。(その流れでいうと『あちらにいる鬼』も、『生皮』も読みました)。
そのうえでまたこの『赤へ』を読みました。
引っ越しの多い身ながら、この本は手離せないでいます。
心に残る本があって、その横に手帳があるという風景も良いものだなと思いました。答えのない人生の終わりにある手帳は、赤?

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