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春風を道連れに

春の陽気に誘われて、
長男の小学校時代のママ友たちと4人で、
南房総へ出かけてきました。

もう35年のおつき合いです。

最初に訪れたのは、市原市にある「みつばち牧場」。

ママ友のひとりの息子さんが経営している、
あたたかくて、どこかほっとする素敵な場所です。

去年は一面に広がる菜の花畑がそれはそれは見事で、
「わぁ…」と声をそろえて見とれてしまったのですが、

今年は春の訪れが少し早かったようで、
あの黄色い絨毯は少し控えめでした。

それでも、あたたかい日差しの中で、
はちみつたっぷりのソフトクリームを片手に、
他愛もないことで笑い合っていると、
それだけで胸が満たされていきます。

こうして笑い合える友だちがいる。
それだけで、もう十分すぎるほど幸せなのだと、
じんわり感じてしまいました。

「どこへ行くかではなく、誰と行くか」

スヌーピーの言葉です。

哲学的で、でも、どこかやさしくて、
心にすっと入ってきませんか。

英語では、こう表現されています。
“In life, it’s not where you go, it’s who you travel with.”

この “In life” という前置きがついているところが、
なんともいい味を出していますよね。

旅の話のようでいて、
ふっと人生の話へと広がっていくようです。

目的地はもちろん大切です。

美しい景色や、美味しいもの、
行ってみたい場所。

どれも心をワクワクさせてくれますよね。

でも、同じ景色でも、誰と見るかで、
その見え方は優しく変わっていきます。

同じ出来事でも、誰と笑うかで、
その温度はほんのり温かくなったりします。

そこで交わす何気ない会話や、
ふとこぼれる笑い声。

それこそが、あとから思い出すとき、
いちばんやわらかく輝いているのかもしれません。

もちろん、自由気ままな一人旅も素敵です。
誰にも気を遣わず、好きな場所で好きなだけ過ごす時間。
それは、とても贅沢で、心を整えてくれます。

でもね、やっぱり私は、何かをみつけたとき、
「ねぇねぇ、あれ見て!」と、
ついつい誰かに言いたくなってしまうのです。

私の感動を誰かが受け取ってくれることで、
胸の奥にぽっと灯りがともるような感覚。

あのあたたかさは、
一人ではなかなか味わえないものです。

イリノイ大学のエド・ディエナー氏と
マーティン・セリグマン氏が、
「幸福な人たち」を調べたことがあるそうです。

「幸せのかたち」は人それぞれ。
お金があること、健康なこと、仕事での成功・・・
いろいろ思い浮かびますよね。

でも、調査の結果、
幸せな人たちに共通していたのは、たったひとつ。

それは

「親しい人たちと過ごす時間を多く持っていたこと」

なんだか拍子抜けするほど、シンプルです。
でも、だからこそ、心に残ります。

親しい人たちと過ごしていると、
ゆっくり心がほどけていきます。

そのやわらかさが、また誰かをほっとさせて、
気がつけば、やさしい輪が広がっていく。
まるで、静かに花が咲くように・・・

こうして「好きな人に囲まれる」毎日が
できていくのかもしれません。

「何を食べるか」よりも「誰と食べるか」。
「何を話すか」よりも「誰と話すか」。
「何をするか」よりも「誰とするか」。

たとえ特別なことをしていなくても、
「なんだか楽しかったね」と笑って言い合える時間こそが、
あとになって、そっと心をあたためてくれる宝物になるのでしょう。

人生も、きっと同じですね。

思いどおりにいかない日もたくさんあります。
むしろ、そのほうが多いかもしれません。

でも、そんなときでも、
隣にいる誰かとふっと笑い合えたなら、
その日はやさしい色をまといはじめます。

ところで、あなたにとっての「大切な誰か」は、
どんな人でしょう。

家族でしょうか。
気のおけない友だちでしょうか。
同じ夢を追いかけている仲間でしょうか。

あなたの存在を、そのままの「あなた」として
そっと受け入れてくれる人たち。

背伸びしなくてもいい、
深呼吸できるような、やさしい場所。

そんな人たちと過ごす時間を、
どうぞ大切にしてくださいね。

それはきっと、あなたの毎日を、
やさしく、あたたかく、
ふんわりと彩ってくれるはずです。

今日という日が、特別な場所でなくても、
特別な出来事がなくても、

「この人(たち)と一緒でよかった!」

そう思える瞬間が、ひとつでも訪れますように。

春のやわらかな風にのせて、
そんな小さな願いを、
そっと届けてみたくなりました。

🌷今日もお読みただきありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。🌷

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