30代
30代に入って1年と2ヶ月が過ぎた。
何かがすごく変わることはなくとも、確かに変化があった。
音楽番組のランキング
学生の頃から音楽番組のランキングはいつも無駄だと思っていた。
オープニングで歌うと知らされたアーティストの出番が待ち遠しくて飛ばしたくなったランキング。
それはランキング内の流行の曲や有名な曲は全て知っていたから。社会に出た後もそれは変わりなく、ウエディング業界にいたから恋愛ソングはもちろん、新郎新婦が好きならば大体の曲は使われるので自然と曲には詳しくなった。
31歳の主婦になった今。
この間録画していた音楽番組の「2024カラオケで歌われたランキング」を流して片付けをしていた時、気付くとメモしながら血眼でみていた自分に驚いた。
どれもこれも知らない。知らない上に良さそうな曲がたくさん流れてくる。わたしはYouTubeもTikTokもみないのでこうしてたまに音楽番組をみると新しい情報が山ほどつまっている。すごく楽しかった。自分でも笑ってしまう。
おばさんになっていく途中ってこうだよなと思った。おばさん楽しいだろうな。自分の母がわたしが既に知っていることを興奮気味に一から説明しようとするとウザったいのだけど、気持ちが少し分かってしまった。
それからSnowManのエンパイアがかっこよかったのでpvを繰り返し見たり、ついにTikTokまでのぞいてみたり。
でも、わたしのこれは長くは続かない。その気力はない。だからまたしばらくしてからランキングにお世話になることにしよう。あの頃無駄だと思っていたランキングは10年後の自分のためにあったのか。
これだから何事も断言しないほうがいい。最近の座右の銘だ。
かかとに稲妻
30代の変化、もう一つはかかとに稲妻の刺繍ができること。
何を言っているか分からないと思うけどある日突然なんとなく触ったかかとに刺繍があるのかと驚いた。
しわしわになってきたな、とかたまにささくれがあるなぁと思っていたけれどその次の段階が稲妻の刺繍だった。くっきりと浮き出た硬い感じのシワ。悲しみ通り越して愛らしい。
ストップウォッチを見ずに10秒ちょうどを当てるゲームの年齢版があったのなら
かかとを触りながら今30代!と当てることができそうだ。そんなゲームありません。
今は愛らしいけれど80代の自分のかかとが心配ではある。痛くて歩けなくなっていそう。今のうちにこの刺繍をなくしてツルツルにする方法はあるのかな。
1人で平気と群れたいの葛藤
3つ目は交友関係。高校生くらいから1人も好きかもと思うようになって、自転車を使わずに片道1時間歩いて買い物に出かけたりした。でもそれは普段は友人と過ごしていることが前提の束の間の1人時間のことだった。
今では少し違う。高校生の頃の友人の存在が家族に変化してきているような気がする。昔からの友人はまだ必要だけど、ママ友や新しい友人はいらないかも。これも変わるかもしれないから断言は避ける。それでも家に家族がいる安心感から外で1人でもなんともない気がする。
子どもの幼稚園の行事へ行くとみんなどうやってグループを作っているんだろうと驚く。1人で来た人が当たり前のように自分のグループを見つけてここにいたのね〜と入って行く。平日に行事が多いため母だけで来ていることが多い。周りはグループで話が盛り上がっている人ばかり。わたしはいつもポツンと立っていてスマホも見ない。グループとグループの間にわたしみたいなポツンとした人が他にも挟まれている。
何と戦っているのか分からないけれどこの中の誰よりも姿勢を良くしようと考えて立っている。
【わたしは友達を作ることが苦手ではなく、多分仲良くなりたいと感じたら自分からいけるし、今はママ友の必要性を模索中です】背中に張り紙をしたい気持ちだ。自分で自分を可哀想とは思わないけれど、可哀想だと思われたくないという気持ちはあるみたいだ。
学生時代から20代までで色々と女子ならではのいざこざもあった。友達も自然と減ってきた。そんな経験からママ友グループも大変そうだろうなと思う。入ったらなかなか抜けられないとか、おすすめされたら買わないと申し訳ないとか。
それでもまだ完全に【1人がいい】には届かない。
グループに属しているって安心するだろうなと思う。いざこざがあるなら1人でいたいけど、心地いいならグループも羨ましい。神経質な自分だからむやみに群れることができない。賭けに近い。
正直産んだばかりの頃は自分がポツン側になるとは思っていなかったが、それ以上にポツンがそんなに嫌じゃない自分に驚いている。
幼き自分を抱きしめる
20代はまだなんとなく全部巻き返せそうな気がして、色々なことが認められなかった。親との関係や自分の価値観。片付けができない自分。汚い家で育った自分など。
30代は変わろうともがくよりも、それらを認めて自分を抱きしめることに使おうと思う。出来れば自分が憧れる自分になりたいけれど、出来ないことには理由があって、30年の蓄積からくるものも多い。出来るようにするより、出来なくても大丈夫。その土台から積み上げたい。自分の子どもたちが羨ましいと思うことがある。そんな時は羨ましい感情をなくすためにも頑張ったねと自分を褒めてあげたい。あまり悲観せず、「わたしの幼少期は実際はそんなに悪くなかった」そうも思っていきたい。
39歳になったら今よりも変化や大人の実感があるのだろうか。
40代をより良くするためにも、
30代を大切に過ごしたい。
