ゆうちょ銀行の金利が上がった。住宅ローンはいつ上がる?
8月10日、ゆうちょ銀行の金利が上がりました。
通常貯金: 年0.3% → 年0.4%
定期貯金(1年): 年0.4% → 年0.5%
(いずれも税引前)
通常貯金は、この日から先の残高に新しい金利がつきます。手続きはいりません(すでに預けてある定期だけは、満期まで預けたときの金利のままです)。
ここまでは、うれしい話です。
じゃあ、住宅ローンの金利も、もう上がったの?
住宅ローンのほうは、もう少し複雑です。おおもとは同じ日銀の利上げ(政策金利はいま1%)なのに、変わる時期が契約によってバラバラなんです。
変動ローン——金利は先に、返済額はあとから
たとえば三菱UFJ銀行では、9月1日から住宅ローンの変動金利の基準金利が見直されます。変動金利のもとになる金利が、この夏引き上げられたためです。ただ、いつ反映されるかは銀行によってかなり違います。
では、自分のローンはいつ変わるのか。順番はこうです。
世の中の基準金利が上がる ←いまここ
契約ごとの「金利見直し日」に、適用金利が上がる(多くの銀行は年2回)
利息の割合が増えて、元金の減りが遅くなる
毎月の返済額が変わるのは、さらに先(「5年ルール」があれば、見直しは5年ごと)
見落としやすいのは、3です。
引き落とし額が同じでも、影響はもう始まっている。
5年ルールは、金利上昇の影響をなくす仕組みではなく、毎月の返済額が急に増えるのを抑える仕組みです。
このほか、見直し後の返済額の上げ幅を抑える「125%ルール」や、急な金利上昇のときの「未払利息」など、細かい仕組みは契約によって違います。マイページの返済予定表や、契約内容の照会ページで確認できます。
全期間固定——返済中は変わりません
すでに全期間固定で借りているローンは、市場の金利が上がっても、契約した金利のまま。
ただし「10年固定」のような期間選択型は、固定期間が終わったあと、その時点の金利の影響を受けます。
きょうやるなら、2つだけ
銀行のマイページか契約書で確認するのは、この2つ。
「自分の金利タイプ」と、「金利と返済額が、いつ・どう見直される契約か」。
この2つが分かれば、「うちのローンはいつ影響を受けるのか」が、だいたい見えてきます。
住宅ローンを組んだときには説明を受けていても、金利の見直しや5年ルールのことを、普段から意識している人はあまり多くないと思います。
私も今回のニュースをきっかけに、改めて仕組みを整理してみました。
これからも「金利が上がった」というニュースを見る機会は増えるかもしれません。
そんなときに、すぐ「返済額が上がるの?」と不安になるのではなく、
「うちのローンは、いつ見直しだったっけ」
と一度確認できる。
仕組みを知っているだけでも、ニュースとの付き合い方は少し変わる気がします。
繰り上げ返済や借り換えまで考えるかどうかは、残りの期間・手数料・住宅ローン控除などにもよるので、今回のニュースだけで決める話ではありません。
今回の記事が、自分の住宅ローンの仕組みをもう一度確認するきっかけになれば十分です。
出典
ゆうちょ銀行「貯金金利の引き上げのお知らせ」(2026年8月10日実施・通常貯金0.3%→0.4%・定期貯金1年0.4%→0.5%、税引前)
三菱UFJ銀行「短期プライムレートの改定」(2026年6月16日公表・8月3日改定)・「住宅ローン変動金利の基準金利見直し」(2026年9月1日)
日本銀行 金融政策決定会合(2026年7月31日・政策金利1.0%程度を維持)/全国銀行協会「住宅ローンの金利タイプ」「未払利息」

