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七福神めぐり、国宝、中島みゆき、任天堂、転スラ / ポッドキャスト『投資家の日常は、いとをかし。』 #49 2026年1月 前編テキスト版

以下はこちらのポッドキャストのテキスト版です。




renny:ポッドキャスト「投資家の日常は、いとをかし。」。このポッドキャストは、株式投資歴が25年を超える投資家の吉田さんと、僕renny、投資信託を中心に20年くらい投資をやってきた投資家なんですが、この2人の日常から「いとをかし」、興味深いと思ったことをお話しするポッドキャストになっています。吉田さん、よろしくお願いします。

吉田:よろしくお願いします。

renny:今日この収録をしているのは1月27日。もう1月も終わろうかという感じなんですが、この1ヶ月弱ぐらい、株式投資で何か吉田さん、アクションみたいなことはあったんでしょうか?

吉田:何もしてないですね。

renny:何もしてない。そうですか。売りも買いもっていう感じですか?

吉田:はい。一切何もしてない感じです。

renny:それは、特に何もする必要がないのかなという風にお感じになったということですかね?

吉田:今はまあ、何もしなくていいかなっていう感じです。

renny:なるほど。僕はちょこちょこと少しずつ買い、売りはほとんどないんですけど、インデックスファンドを少し解約しました。今は選挙とか、あとNVIDIAの決算もあるのでゴタゴタっとするのかなと思ってるんですけども。吉田さんも、株価が下がったら、みたいな感じということですかね?

吉田:後でお話しますが、今このあたりの産業が面白そうだなっていうところは、去年株価がほとんど上がっていなくて、ここから下がってきたらいいかなっていうのがあります。

年明けのゲン担ぎ

renny:そういう感じなんですね。なるほど。売買だけが投資行動ではないと思うんで、特に投資家としてはやることはないと言ったらおかしいですけど、年が明けて、それ以外に初詣とか、投資関連でゲン担ぎみたいなことは何かされたんですか?

吉田:もう今年で3年続けてなんですけど、七福神巡りをしてきました。今年は新宿山ノ手七福神。

renny:新宿山ノ手七福神っていうと、どのあたりなんですか? 新宿も結構広いかと思うんですけれども。

吉田:新宿御苑から飯田橋ぐらいまで歩く感じですね。

renny:3年連続って、毎回違うところをやられてるんですか?

吉田:2024年は品川(荏原七福神)に行って、去年は港区(港七福神)、今年は新宿って感じです。

renny:そうなんですね。僕の近所も深川七福神であるとか、日本橋七福神とかあって、昔何回か回ったことがあるんですけど、ここは最近ご無沙汰です。その3つの七福神のうち、どこが良かったとか、ここが面白いとか、そういう印象ってあります?

吉田:あ、今回の新宿がよかったです。品川と港は、大きな色紙を最初の神社でいただいて、ご朱印スタンプを押してもらうだけみたいな感じなんですよ。ご朱印は御朱印帳に墨で書いて欲しいから、簡略化されていて、あんまり面白くないって言っちゃ失礼ですけど(笑)。まあ正月は混むからそういうものでしょうが。で、今回の新宿はスタンプのタイプのほかに、神社ごとに七福神たとえば大黒様の人形を買って7つ集めるっていうのがあって、それは面白かったですね。

renny:え、それって1個いくらぐらいするんですか?

吉田:1個500円ぐらいだったかな。

renny:じゃあ7つ集めたら3500円っていう感じなんですか。

吉田:そうですね。あとそれに7体を乗せる宝船みたいなのも買います。

renny:あー、宝船もあって。それってあれなんですかね、年によって違う人形にされてるんですかね? 同じ使い回し?

吉田:どうなんだろう、同じなんじゃないかなあ。

renny:へー。僕の記憶は定かじゃないですけど、深川のスタンプをポンポン押していくような感じだったような。台紙をいただいて、それに巡って行ってハンコ押していくみたいな感じだったと思います。いろんなタイプがあるんですね。今まで3年連続でそういうふうに七福神をされてるっていうことは、それをやってて何かご利益みたいなことをお感じになったってことなんですかね?

吉田:ご利益っていうか、まあ投資の成績がいいので、なんか続けた方がいいのかな、ほぼゲン担ぎみたいな感じですね。

renny:あー、なるほどね。初詣とかは行かれないんですか? 七福神が初詣の代わりなのか。

吉田:初詣代わりですね。初詣はすごい人だから、1月5日とかちょっとずれた時に七福神に行ってます。

renny:でもその七福神をその3年前っていうか、最初に回り始められたのって、何かからゲン担ぎを変えられたとか、そういうようなことだったのか、何かそういうようなとこってあるんですか?

吉田:いや、特にはなくて。コロナ前も七福神はちょこちょこ行っていて、さっきお話に出た日本橋も行ったことはあるんですよ。

renny:そうなんですね。

吉田:コロナ明けからまた再開みたいな感じですかね。それ以前は毎年続けてはやってなかったんだけれどもっていう。

renny:僕の場合はもうね、物心ついた時から元日に京都の神社を3軒回るっていう初詣をやってます。ある種のゲン担ぎではあるんですけれども。すごくメジャーな神社にも行けば、知る人ぞ知るみたいな神社もお参りしています。その中のひとつに車折(くるまざき)神社って、車が折れるって書いて車折っていう神社があってですね。嵐山の近くにあるんですけど、そこを毎年最後にお参りしています。今年行ったら、境内の雰囲気が変わってました。この神社の境内にある「芸能神社」が有名なんですよ。近くに映画の撮影所があるから、昔から芸能人が名前を書いて奉納してるんですよね。その収入もあってリニューアルに繋がってるんじゃないかな。

吉田:なるほど。

renny:ただ一方で、僕が本当に物心ついた時から、おもしろいおみくじの機械があってですね。人形が動いて、お払いみたいなのしたら、ガチャガチャのようにおみくじが落ちてきて、子供の頃は楽しみにしてたんですけど、その機械がついになくなっちゃって。なんか世の中の移り変わりを今年感じたんですね。去年まであったんですけどね、で、ちょうど芸能神社の話をさせていただいた繋がりで、吉田さん、映画をご覧になったとかっていうのをブログでお書きになってましたよね。

映画「国宝」、中島みゆき 劇場版LIVEセレクション

吉田:はい、昨年末の12月30日にヒットしている映画『国宝』を見に行きました。

renny:やっぱり見ておかなきゃいけないなとかって思われたのか、どういう事情で?

吉田:でも映画館が歩いて5、6分のところにあるし、この映画で東宝の業績がいいっていうニュースも目にしていたので、せっかくだから見とこうかなみたいな感じで。

renny:僕も見ました。歌舞伎の世界を描いてて、まあなかなか長い映画でしたよね。

吉田:うん、確かに長くて、途中でトイレに立つ高齢者がいっぱいでした。

renny:僕はあんまり詳しいこと分かってないんですけど、アメリカのアカデミー賞かなんかにも残ってるんでしたっけ?

吉田:私も分からないです。なんかメイク関係で賞を取ったとかってニュースになっていたような。(アカデミー賞のメイクアップ&スタイリング部門でノミネート)

renny:さっきご自宅のお近くに映画館があるっておっしゃってたんですけど、じゃあ結構他にも映画ご覧になったんですか?

吉田:『国宝』を見に行って、映画が始まる前のCMみたいなのが流れるじゃないですか。あれで、中島みゆきのライブを劇場版で放送するみたいな宣伝を見かけて、年明けの1月2日にまた映画館に行きました。

renny:それはいつ頃のライブが上映されてたんですか? 今はそんなにライブ活動って。

吉田:もうほとんどしてないですね。2016年ぐらいまでのだったかな。その時に収録したのを流していて、これがすごくてですね。

renny:え、何がすごかったんでしょうか?

吉田:まず音が全然違うんですよね。映画館のスピーカーで、その音楽が流れるっていうのが。映画館の設備を使って音楽を聞くことに一番興味があって、別にファンでもないのにとにかく行ってみたんです。ご本人の歌がうまいっていうのはもちろんあるんですけど、音がすごくいいんで、映画館ってこういう使い方ができるんだと気づかされたという貴重な体験でしたね。

renny:確かに最近ライブ配信を映画館でやって、そういうような使い方があるみたいなことを聞いてました。僕も映画以外のものを映画館で見たことはないので、どんな感じなのかってイメージわかないんですけど、やっぱり音が全然違うってことなんですね。

吉田:音は全然違うんで。だからこういう機会があるならいろんな方のに行ってみたいなって思いましたね。なんか実際のコンサート会場とか行っちゃうと、みんな立って飛び跳ねたりするじゃないですか。ああいう中に入るのはちょっと無理なので、、映画館で見れたらいいな。

renny:そうですね。僕は去年サザンオールスターズの東京ドーム公演に運良く行けたんですよ。ただドームの一番後ろの方だったんで、米粒のように見えてるっていうような感じで。もちろん音っていうかそのライブの迫力、現場の臨場感っていうのはすごく感じれたんですけれども、ああいうライブも、映画館で見るのもありなのかもしれないですよね。

吉田:うーん、そうですね。家に高いスピーカーを揃えるより映画館に行った方が絶対いい気がしますね。

renny:ああ、そうですね。家だと防音がついてたらいいのかもしれないですけど、近所にドンドコドンドコやるわけにもいけないですし。で『国宝』の話に戻ると、あの映画のおかげで東宝の業績がすごくいいとかっていうようなお話で。

映画、アニメの動向から、東宝、東映、バンナム

吉田:そうなんですよね。そんな話を聞いて、東宝のIR資料を見たりして。でも映画って権利関係が難しいんですよね。この収入は誰がどこを取ってみたいなのが結構ごちゃごちゃしてて、なんかよくわかんないなっていうのが正直な印象でしたね。そして東宝と言えば、東映っていう会社もあったよなと調べ始め、2社を比較してて思ったのは、自分が子供の頃は東映といえばアニメだったんですよ。キン肉マンが幼稚園の頃から小学生低学年ぐらいで流行ってて、「東映まんがまつり」っていうのが夏休みにあって見に行ってたイメージなんですけど、その東宝と東映の資料とか読んでると、最近の人気アニメは東宝の方がヒット作を押さえてる感じなんですよね。(この1月から放送されている東宝系の人気アニメ「呪術廻戦」や「葬送のフリーレン」)

renny:東映でいくとあれですかね、今だとその東映アニメーションかなんかだったと思うんです、やっぱりワンピースとか東映ですよね、確かね。

吉田:そうですね。でもワンピースもいろんなところが権利を持ってたりするので、東映がメチャクチャ儲かってるっていう感じのアニメでもないんですよね。

renny:なるほど。そうなんですね。東映と言えば銀座の有楽町寄りのところに映画館が昔からあったんですけど、そこもついに閉まっちゃいましたからね。

吉田:そうですよね。東映の映画館ってあんまり見かけなくなってますよね。

renny:東宝はあちこちそのTOHOシネマズってありますからね。そういう意味ではだいぶ差がついて、まあ確かに昔から東映ってちょっと癖が強い映画が多かったっていうか。僕そっちの方が好きな口というか、今はU-NEXTとかで昔の東映映画いっぱいあるんですよね、松田優作とか、とんでも時代劇みたいなのとか、あとまあ角川映画とかも結構東映が多かったと思うんですけど、そういうのをついつい見ちゃうんですよね。もう何回も見たことあるのに。新しい映画よりもそっちを見る方が楽しかったりするんですけど。だからコンテンツ産業って、さっきおっしゃった権利関係とか、そういうようなとこってすごくややこしいところみたいですよね。

吉田:そうですね。アニメだとほぼ一社でやってるのってガンダムぐらいじゃないですかね。バンダイナムコがもう制作からすべてやっいて、派生するおもちゃ関係もバンダイだしみたいな、ほとんどの権利を持ってる珍しいアニメなんですよね。

renny:ひと山当てたら大きいっていうか。まあしかしこれだけガンダムでこすり倒せるとは、できた時は思ってなかったでしょうねえ。

吉田:当初は人気なかったらしいですからね。

renny:ええ、打ち切りになったぐらいなんでね、ほぼ打ち切りだったっていうふうに聞いてますけど。実際ね、あの、52回まであるはずが43回で終わっちゃったとかっていうようなのですからね。まあそういう意味では、あの、そういうのがこういうふうになるなんていうのは、誰も想像しなかったでしょうね。

吉田:そうですね。

任天堂の株価下落が気になる

renny:そういえば任天堂とかそこらへんも気になってらっしゃるとか。

吉田:映画からさらに深煎りしてコンテンツ産業って最近どうなのかなって、アニメとかゲームとか、そういう企業を見ていくと、全体的にですね、この産業の株価って2024年に結構注目されて、去年はそんなに動かなかったっていうか、むしろ下がったぐらいだったんですよ。日経平均は去年どんどん上がってったんですけど。その中で任天堂を特に最近面白いなって思うことが出てきて。秋ぐらいから3、4割株価は下がったのかな。

renny:あ、そうなんですね。

吉田:なんでかって言うと、Switch 2が発売されて、売れ行きはかなりいいらしいんですけど、中に使われているメモリが値上がりしてるっていうことで、かなりその株価は下がってきていて。うーん、でもなんか面白いかなって思うのは、任天堂は元々ハードで儲けることを期待されてる企業じゃないはずなのに、そこが注目されて株価が下がるっていうのはなんか変じゃないかなと。

renny:そうなんですね。任天堂がそんなに下がってるっていうこと、僕あんまり知らなかったです。あんまり興味、興味がなかったのかなあ。まあSwitch 2のその、まあ原価が上がりそうだからっていうので、その利益が削られるんじゃないかっていうような見立てが、結構そのマーケットの参加者の人たちがしてるっていうようなことなんですね。

吉田:そうですね。ハードの利益率が下がるっていうとこに注目してるんですけど、元々ソフトで儲けることを期待されてる企業なんで、なんか変だなっていう感じですね。

転生したらスライムだった件、近未来のヒントが潜むライトノベル

renny:なるほど。あと、ブログの記事でご紹介されてた、その「転スラ」? 転生スライム? 僕全然それは全く何のことやらさっぱり分かってないんですけど。

吉田:ライトノベルっていうジャンルがあって、ウェブ上に投稿していく連載小説みたいなのから人気が出たやつを書籍化して販売するっていうジャンルのものがあって。そのライトノベル史上一番売れた作品が「転生したらスライムだった件」なんです。(シリーズ累計発行部数5,000万部超で、漫画で比べるとあの「らんま1/2」と同レベル)

renny:それ、どういうっていうか、どこがこう受けてるんですか?

吉田:どこが受けてるのかなまでちょっとわかんないんですけど、いわゆる異世界転生ものの最大ヒット作です。

renny:うん、すいません、僕さっきの東映の話がこびりついていて「魔界転生」しか出てこないんです。古すぎて分かる人少ないと思うんですけど。えー、で、それを読まれて、なんかこう気づきがあったんですよね。

吉田:そうですね。その主人公が異世界に転生するんですけど、その時に「大賢者」っていうスキルを持っていて、で、困った時とか分からないことがあったら、その大賢者に聞くと、自分の頭の中で答えてくれるっていう設定があるんですね。ここの描かれ方が今、私たちがChatGPTとかGeminiとかとやってることと全く同じなんですよ。で、この小説の連載がはじまったのは2013年なんですね。

renny:あー、なるほど。

吉田:東大教授の松尾豊さんの「人工知能は人間を超えるか」がベストセラーになった2015年頃から、AIが話題になりはじめた印象なので、それより前に、こういう設定で物語を書かれてたのはすごいなって思って。私がNVIDIAに投資したきっかけもライトノベルの小説(ソードアート・オンライン)がアニメ化されたものを見て、数年先の近未来がイメージできたから。SF作家の頭の中はどうなってるのかなっていうのは、最近気になってるんですよね。

AIとの付き合い方

renny:なるほど。先取りするようなアイデアがどっから湧いてくるのかっていうことです。最近はAIの活用がどんどん進んでいて、人間に残されたのは身体性みたいなことは言われてて、一方でフィジカルAIという話もちらほら出てますけれども。たとえばさっきの七福神の話じゃないすけど、ゲン担ぎをAIがするわけないっていう。AIがすごく優秀な一方で、彼らにはできないことを追及する、違いを作るみたいな話っていうのが増えてきてるかと思うんすけど、吉田さんはどんなふうに思われてるのかなと思いまして。

吉田:うーん、どうなっていくのか考える上で、将棋の世界って割と世の中に先行して動いてると思います。もう多分AIと人間が指しても絶対人間は勝てないはずなんですよ。でも、藤井聡太さんみたいな方が出てきて、あれだけ注目されるっていうのは、なぜなのか。やっぱり人間は人間がやったものに興味を示すのかな。

renny:AIがそのどういうふうにその世の中変えていくのかっていうのは、どうなんでしょう、少し変わった体感あります?

吉田:やっぱり話をまとめようとする時にAI使う人が増えましたよね。それを元に発表されてるんだろうなって分かるものが増えてきて。なんかつまらなくなったような不思議な感覚があります。

renny:理路整然とまとめられたものを見ると、なんかそこに対して違和感じゃないですけれども、そんなにうまくまとまってていいのみたいな感じなんですかね。

吉田:多分そうなんですよね。色々ツッコミどころがあるから面白い、みたいな部分がなくなっちゃうのかな。

renny:吉田さんはものすごい数のアウトプットをブログで発信されてきたので、そういうのをAIに見てもらうというか、渡してしまうと色々遊べるっていうような部分っていうのはあるでしょうし。そういう意味では、自分で体験したことをアウトプットして残しておくっていうことが、すごく意味を持ってくる時代になっていってるのかなっていう認識は持ってます。

吉田:そうですよね。自分で書いたものを残していくっていうのは、基礎研究とちょっと似てるのかな。基礎データをAIに入れて、新しいものを見つけるとか、忘れてたことを思い出すみたいなのは、かなり使い勝手がいいですね。

renny:たとえばブログとか書いてたものをAIに入れてそれを元にそのポッドキャストの進行案を作るのも、使い方のひとつかなっていう感触は持ってるんですけどね。

吉田:あー、たしかにそれは便利かもしれない。

renny:でもそれに引っ張られちゃうと、つまらない話にもなっちゃいそうですし。だから付かず離れずというか、参考にしながら違うところに展開していくのが、本当の面白さなのかなと思うんですけどね。

後編へ続く



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