Superior/浜田麻里
夏真っ盛りですね。今回は間奏に蝉の声が聴こえる楽曲を紹介します。
§ Superior (2016/1/13)
Words : Mari Hamada Music : Masaru Kishii 収録アルバム:『Mission』
Superiorとは?
「より優れた」「上等の」「上位の」を意味する形容詞。
実は1990年2月のツアーと同じタイトル。
「より超越した何かを求め」と麻里さんが喋っているイメージフィルムも現存します。
印象に残る歌詞
①「誕生も死も運命なら 気高く走り抜くだけさ」
アルバムタイトルは『Mission』。
孔子の著した『論語』にある”五十にして天命を知る”の通り、天命を信じ受け入れて、より高みに羽ばたいて生きていくことがテーマです。
ちなみに麻里さんは歌手を生業として生きていくミッションを中学生の頃、公式デビュー前のスタジオボーカリスト時代から自覚していたようです。
②「あざ笑え できないことよりしなかったこと」
死に瀕した人がよく言うとされる”●●しておけばよかった”という後悔の念。当たって砕けろの精神は周りから嘲笑されようが年齢を重ねようが大切なんですね。
ふんだんに取り入れたシンコペーション
Aメロのほんの一部分(0:36~0:50)がshow-ya「限界LOVERS」を脳裏をよぎったのは私だけでしょうか。
そう、この曲にはいくつものシンコペーションが使用されています。
私が考えるシンコペーションの定義は次の通りです。
①音と音の繋ぎ目が予想に反して途切れる
②小休止
③その1秒にも満たない瞬間に勢いを貯めて、ワ~ッとエナジー放出
時間を遅らせた分、勢いが増してパワーが蘇る効果があるのではないでしょうか。
本来なら自然に繋がる音があるであろう部分が空白(静寂)となって余韻として響いています。その結集がSuperの比較級でもある「Superior」です。
ギターは高崎晃
LOUDNESSの高崎さんは2010年以降のアルバムに欠かさず参加。
この曲でもテクニカルでメロディアスなプレイを披露しています。
麻里さんのボーカルは非常に繊細で、時に伸びやかです。
激しいだけじゃなくて時にエモーショナルで、勢いを抑えるところは抑えています。
蝉の声が聴こえる
間奏部分では蝉(ツクツクボウシ)が聴こえてきます。
ミンミンゼミでもアブラゼミでもなく、ツクツクボウシです。
具体的には”ツクツクボウシ、ツクツクボウシ、ツクツクボウシ…”の繰り返しの後の”ツクヒンヨーヒー・ツクヒンヨーヒー・ツクヒンヨーヒ―――”、つまり鳴き終わりの繰返し箇所がそれに相当します。
ライブでもこのスポットが数回リピートされているので、明らかに意識していたと思います。
では、なぜこの箇所で蝉の声が必要だったのでしょうか?
短い生命を精一杯生きる人間のメタファーとしてでしょうか…?
最後に
近年、麻里さんの自己効力感はかなり高まっています。
ライブではファンの方々と繋がっていて、ランキング上でも回復しました。
有能性(やればできる)・自律性・(他者との)関係性の三拍子が揃っているのではないでしょうか。
