夜行列車でベルン到着|噴水とクマの町を歩く1990年ひとり旅
※これは1990年のヨーロッパひとり旅のお話です。
3月12日 スイス ベルンへ
32日間の旅行中、私はいろんな人と出会った。
ほんの少し話しただけの人もいれば、一緒に食事をした人もいる。
ローマ・テルミニ駅で夜行列車を待つ間には、ツアーで来ていた名古屋のMくんと知り合い、夕食を一緒に食べた。
同じ「日本から来た学生」というだけで、異性であってもその日に一緒に食事に行ってしまう。
それがひとり旅の魔法だ。
夜行列車の中では、カナダから来たという女性と同じクシェット(簡易寝台)になった。
彼女は私と同じくらいの年齢だと思うけれど、もう子どもがふたりいるそうだ。
子どもたちは人に預け、友達と旅行した後だという。
これから、ドイツに赴任しているご主人と落ち合うため、この列車に乗っていると話してくれた。
自由だなぁ。
ベルンはスイスの首都だが、驚くほど“こぢんまり”とした町だ。
ぶらぶら歩いても、4時間あれば一周できる。
ただ、谷に囲まれた町なので、坂道が多い。
そして噴水がたくさんある。

写真ではわからないが、バグパイプ吹きは、穴の開いた靴を履いている。中世時代の貧しい音楽家たちを称えたものだという。
ベルンにもトラムが走っていた。

イタリアからスイスに来ると、また気温が下がり、お天気も曇っていた。

さらにマルクトガッセを進むと、時計台の手前に射撃手の噴水がある。
(写真ではわからないが)甲冑を着た男性の足の間に熊がいる。

時計塔につき当たり左に入ると、子喰いの噴水。(これまたよく見えないが)鬼が子供を頭から喰らっているという…。

12世紀にベルンの街を作ったツェーリンゲン家ベルヒトルド5世の記念碑、ツェーリンゲンの噴水。
甲冑をつけているのは熊だ。足元で子熊がブドウを食べている。
後ろの時計台は、さっきと逆方向から。
時計の下に天文時計と仕掛け時計がある。

さらにクラムガッセを進むとサムソンの噴水がある。
怪力サムソンがライオンの口を裂いているという、これまた恐ろしい像…。

クラムガッセから、少し細い通りクロイツガッセに入ると右手に、旗手の噴水がある。掲げているのはベルン市の旗。

またクラムガッセに戻り、進む。正義の女神の噴水。
両目両耳を布で覆われたローマ神話の正義の女神ユースティティアは、正義の剣と天秤を手に持っている。

アーレ川まで進んだところの、伝令の噴水。



茶色いクマさんは、ぐるっと回って見せたりしてなんとか餌をもらおうとする。

白いクマさんは寝転がってお腹を見せるくらいしか芸がない様子。
でもちゃんと餌をもらっていて、茶色いクマさんが
「なんだよ、おまえ」
と言いたげ…。

ムリシュタルデンの坂道を上り、高台からアーレ川越しにベルンの街並みを眺める。

緑と薔薇の美しい季節にまた訪れてみたい、可愛らしい町だった。

最後にベルン大聖堂そばのモーゼの噴水も写真に収める。
(*ここまで行って、なぜか大聖堂の写真を撮っていない20代の私…)
たくさん歩いたな。
さすがに疲れた…。
ホテルへ帰り、ゆっくり休む。
明日は、列車でジュネーブだ。
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