TOEIC800点台でも話せなかった|私が英会話を始めた理由
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英会話の練習を始めてから、もう8年は経つだろうか。
きっかけは、「外国人観光客に簡単な道案内もできない」という残念な出来事だった。
それが今では、外資系に勤めて6年目。昨年から英語での月例会議の進行役も担当している。
だが7、8年前は、言いたいことが英語で言えなかった。自分でも愕然とするほどに。TOEICで800点台後半を取れるようになっていたにも関わらず。
当時働いていた会社は、都心にあった。
帰宅途中の地下鉄の駅構内で、白人男性二人組が迷っているのに出会った。
東京タワーに行きたいらしい。
そんなに遠くはないけれど、地上に出ないことにはたどり着けない。
だから
「あそこのエスカレーターで地上に上がって、まっすぐ行けば(東京タワーが)見えますよ」
そう伝えたかったのに、英語が出てこない。
頭の中では、こんなことを考えた。
「まず地上に上がらないといけないけど、上がらなきゃ“いけない”って、何て言うんだ?
えーと…You must…? You'd better…? You should…? You have to…?
あれ?どれがふさわしいんだろう。
確か"You'd better"って強い響きだったよな、“さもないと大変なことになる”くらいの。
何て言うのが正しいんだろう。失礼にならない言い方ってどれ?
…わかんない!!」
今考えると、そんなに難しく考える必要はなくて、
Just take the escalator over there, then go straight. You can't miss it.
これでじゅうぶんだった。
(Justをつけると柔らかい響きになると、NHKラジオ「英会話タイムトライアル」のスティーブ・ソレイシィ先生が教えてくれた)
でもその時の私には、こんな思い込みがあった。
× 日本語で言おうとしていることを、正確に英語に変換しなくてはいけない
× 失礼な言い方をしてはいけない
× 間違えてはいけない
そんなことを考えてたら、そりゃ話せないよね…。
今ならわかるのだが。
結局、あわあわと、エスカレーターを指さし、頭上を指さし…しているうちに、彼らはだいたい察したらしく、
「Thank you!」
とエスカレーターの方に向かって行った。
「Bye! Have a nice day!」(←これは言えた。と思う…)
私もにこやかに手を振ったが、地下鉄に乗ってからも、ずっと考えていた。
「どう言うのが正解だったんだろう」
そして自分にひどく失望していた。
「なんだよ、あれ。
TOEIC800点台取ったって、全然言いたいこと言えないじゃん」
(私は難聴なのでプライオリティサポートをお願いしている。当時は850~860点くらい)
その後も、何度か迷子の観光客に出会い、そのたびにうまく伝えられなかった。
ある時は、言葉で説明できないので
「Let's go together!」(?)
と言って、目的地の方まで一緒に行ったことさえある。
(その時はフランスから来たシニアのグループで
「You're an angel!」
などと言われて気をよくしていたが、何のことはない、英語でうまく説明できなかっただけだった)
だから私は、英会話の練習を始めた。
英語は、文法や語彙を覚えるだけでは話せるようにはならない。
練習が必要なのだ。
自分の口から出す練習が。
そうは言っても
「いきなりオンライン英会話で先生と英語で話すなんてハードルが高い」
そう思う人もいるだろう。
私も最初はとても緊張した。
当時のDMM英会話はまだSkypeを使っていたので(懐かしい)
Skypeの呼び出し音が鳴ると、心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらい緊張した。
そんな方には、NHKラジオで英語の番組を聞くところからおすすめしたい(WordPressブログに記事を書いているので詳しくはそちらをどうぞ)。
番組を聞きながら、口慣らしをしてみよう。
ちょっとずつ。それでいい。
私のおすすめは
①NHKの英語番組で学習(音読や暗唱、シャドウイングをすると尚可)
②DMM英会話で実践
この繰り返しだ。
費用も比較的安く済む。
(費用の負担が少ないことも、私にとっては重要だった。長く続けるために)
簡単な道案内さえできなかった私でも、そのふたつを続けてきた結果、冒頭でお伝えしたとおり
・DMM英会話通算5年目(1700回以上受講「レジェンド」到達。…レジェンドって誰?)
・外資系企業に入社、現在6年目
・毎月定例のグローバル会議進行役を担当
など積み上げることができている。
そして何より、先生たちとの会話は楽しい。
2025年の47日間ヨーロッパひとり旅の間も受講していたほどだ。
毎日、「今日こんなものを見て感動した!」とか「今日はこんな発見があった!」と話していた。
(ちなみにTOEICの点数はそんなに変わらない。990点なんて取ったことがない)
正直、今でも自分の英語は下手だなぁと思う。
自分の思い描く「理想」にはほど遠い。
DMM英会話では、レッスンの音声が自動的に録音されるから、復習のために聞くと
「この言い方で、よく先生は理解してくれたな」
と思うほどだ(笑)。
でもそれでいいと思っている。今のところは。
まだ私は、練習している途中なのだから。
会社で「どうしてそんなに英語を話せるんですか?」と日本人の同僚に聞かれたことがある。
それはね、毎日練習しているからだよ。
(なんてことは言わず「そんなに話せてないですよ」くらいしか返さなかったけれど、本音だ。自分が思うほどは話せていない)
繰り返すが、自分では決して「うまく話せる」とはまだ思っていない。
ただ「慣れた」だけ。
しかしつまるところ、言語とはそういうものではないかと思う。
自分の耳と口と頭を使って、自分の中から言葉を出す。
そして相手からの反応を受け、またそれに返す。
そうやって、ひたすら練習する。
話せるようになるには、それしかない。
AIがいくら発達しても、脳内に自動的に英語がインストールされるわけではないのだ。
今日もレッスンを振り返って「あそこは、こう言えばよかったのかな」と反省しながら「まだまだだな…」と軽く落ち込む。
だが、気を取り直して、次のレッスンを予約する。
その繰り返しだ。もうしばらくは。
※英会話や語学学習を通して感じたことや気づきを、マガジンにまとめています。
