「中央線文化圏研究会」はじめます
「図版研」は2025年6月より「任意団体」として、目に見えるカタチでの事業展開をする体勢へと切り替えることに決まりました。
その手始めとしてJR中央線沿線のうち新宿から吉祥寺あたりまでの近代地域史資料を発掘し、その調査研究の面白さをシェアする「中央線文化圏研究会」を立ち上げ、定期的な催しやメディアの出版をはじめます。
図版研(新)代表 小林淳子
(9月7日追記)事業の継続可能性などについて改めて検討する必要が出てきましたので、方針が決まりましたら改めておしらせします。
(9月11日追記)諸事情により、2025年9月10日をもって小林淳子は図版研代表を退任の上、図版研より離れることになりました。今後のことはまた決まり次第おしらせいたします。
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「図版研」の目指すもの

「図版研」は明治・大正・昭和初期にかけて日本でつくられた、埋もれて忘れ去られている面白い図版資料・非文字資料を発掘蒐集・調査研究し、あわせてそのアーカイヴを共有継承するシステムを作ることを目指しています。
そのためには、実際に蒐集資料を使ってこーんなに面白いことができるよ、という実例をお見せすることが、その意義をひろく知っていただくのに効果的なのではないかな〜、と思うのです。

すでに手許にある資料の中に、誰しもがふと疑問に思ったり、もっとよく知りたいと思うようなものがまとまってあるならば、とっかかりのテーマとしてはぴったりでしょう。
その例として思いつく中に、身近なことのはずなのにもかかわらず意外とちゃんとしられていない、近代地域史のトピックスがあります。
「中央線文化圏研究」とは

ふとしたきっかけで、自ら調べてみようという考えがわき上がってくるまでは、中央線が開通してからその沿線地域にまったく新しい文化圏が芽吹くまでの経緯というものには、ほとんど関心をはらってきませんでした。
いざ資料の探索にあたってみると、意外なほど「本当のところはどうだったのか」がわかっていない言い伝えや、研究の手がついていないらしいテーマがごろごろしていることが見えてきてしまったのです。

全体を眺めればな〜んとなく似たような傾向をもちながら、しかし駅ごとにそれぞれ違った都市文化キャラクタの町が、ひとつの電車線沿いに細長ーく連なる……それが「中央線文化圏」のほかにはない特徴です。
しかし地域史研究は往々にして、特別区や市それぞれでバラバラになされている傾向があります。実際には、行政区の中だけで完結しているものごとなどほとんどないはずですが、なぜか地域横断的な情報交換や交流の場というものは今まで設けられてこなかったように思えます。
そこで「図版研」は、「中央線文化圏」にまつわる発掘資料の紹介と、このテーマご興味をお持ちの方々の交流の場をつくってみたらもっと面白くなるんじゃないか、という思いつきにいたったわけです。

資料から読み取れる、今まで知られていなかった、あるいは誰もがすっかり忘れてしまっていた情報を地域の現場と突き合わせてみて身近に引き寄せることにより、それぞれの体感をもって東京西郊の近代地誌を味わえるようにしていきたいのです。
そして、そうした「気づき」をより多くの方々にひろげるためのメディアとして、紙ベースの季刊誌『中央線文化圏研究』をとりあえず3年くらい定期的に出してみよう、と計画しています。
創刊は来年になるでしょうが、まずは研究会のオフラインでの催しを隔月でしつつ「創刊準備号」を拵えて、年内に発売する予定です。
オフライン「中央線文化圏研究会」活動計画その1+その2

雑誌発刊に先立ち、まずは「中央線文化圏」史にご関心をお持ちで、地域史に限らず(プロフェッショナル/アマチュア問わず)なにかしらの研究や資料アーカイヴ活用などに取り組んでこられた方を対象とした、小さな催しを企画してみました。
昨年、「図版研」は公文書や土地台帳、古地図を手がかりに、陸軍が明治30年代に杉並村に取得した演習地の遺構全体をできる限り詳しく実地調査しました。その成果を現地でご紹介しつつ2時間ばかりうろきょろしてから一杯、という趣向の「頭と身体も使う呑み会」のご参加者を募ります(定員:5名程度 最低催行人数:0名)。
第1回「中央線文化圏研究会」「杉並村鐵道大隊鐵道敷地」巡覧ツアー(東篇)
2025年8月10日(日)6時〜(お申し込み〆切:7月27日20時)<(7月30日追記)夕方は暑過ぎだから早朝にしよう、ということで時刻変更
第2回「中央線文化圏研究会」「杉並村鐵道大隊鐵道敷地」巡覧ツアー(西篇)
2025年10月12日(日)16時〜(お申し込み〆切:9月28日20時)
(7月23日追記)開催日時変更の変更をご希望の場合、上記〆切までにご参加フォームにてご提案いただければ対応することにいたしました。

JR中央線中野駅〜荻窪駅間と、その北側を走る早稲田通りとの間の住宅地のところどころに、かつての陸軍用地の境界石標が点々と遺されています。
これは明治30年代に陸軍鐵道大隊が「鐵道敷地」として取得した際に設けられたものとみられます。
その存在は地元ではそれなりには知られているのですが、しかし今まで一次資料の裏付けをもって体系的に調査記録されたことはなかったらしく、その全体像がきちんとしたカタチで紹介されたことは、知る限りこれまでありませんでした。

陸軍の石標や鉄道演習地設定の際に造られた付け換え道路などの遺構を、
東側(高円寺駅→環状七号線→馬橋公園→「馬橋駅」推定予定地→阿佐ケ谷駅)
西側(阿佐ケ谷駅→馬橋公園西側接道→中杉通り→日大二高→荻窪駅)
の2回に分けてご案内いたします。
およそ2時間くらい観てまわった後には、第1回目は阿佐ヶ谷駅、第2回目には荻窪駅近くにて、追加の資料説明などや懇談を兼ねた呑み会を考えております。参加費用はご自身の「呑み喰い」代+現地までの交通費です。

なお「図版研」にあっては、経歴や長幼など「社会的な序列」は一切取っ払ってどなたもまったく対等、敬意は払いつつ「さん」づけ呼ばわりで通します。あらかじめご承知おきください☆
お問い合わせ先:私設図書館「図版研レトロ図版博物館」
東京都杉並区阿佐谷北二丁目10番10号 ねこの隠れ処
電話:03-5356-9625(営業時間外——毎週火・金曜と13時以前、20時以降——は対応できないことが多いです)
LINE:lab4_retro-illust_jp(電話番号☝で検索可)

図版研「中央線文化圏研究会」オフライン催事参加ご応募フォーム:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd8we_ttKbR6y9JJp7K13hXoGsNAIvEitzvfRO5k6TvdleRZg/viewform?usp=header

