助産師の出産話は、どこか喜劇的!~体の感覚と知識・理性の狭間
「助産師さんってどんなお産するんですか?」
入院している妊産婦さんや、外来などで良く聞かれる言葉です。
普段は「リラックスして」「ゆっくり呼吸して」なんて言っているプロの助産師。
でも、いざ自分の番になると、知識が邪魔をしたり、逆に冷静すぎて状況を俯瞰して見てみたり…
助産師同士が集まると必ず始まる、抱腹絶倒の「喜劇!私のお産!」について少しお話したいと思います🤗
妊婦さんや、お産を支える医療スタッフへ明日の活力となることを願って💫
1.エピソード①:冷静すぎて、夫を制す
あるベテラン助産師の話。
1人目の出産で、「こんなもんじゃない」と思いながら一波一波陣痛を呼吸で逃していたら、あれよあれよと進んで、生まれた先輩。
そんな1人目呪縛があり、2人目は陣痛もまだまだな早めに車で移動。
(経産婦は1人目より分娩の進行が早いのは、世に知れてる事実です)
そんな準備とはうらはらに、車の揺れもあり、急激に進むお産。
(車の揺れは陣痛の進行にかなり有効です)
先輩「あぁ、これはヤバイかもしれない…(でそうなのかも…)」
ご主人思わず…
👨🏻「車、止めようか……?」
…いやいやいやいや!!
「早く行けーーーぃ!!(止めてる場合じゃない!)」
と一喝。
緊迫した車内、プロの判断である「とにかく一刻も早く分娩台へ」という本能が勝った瞬間だったそうです。
(無事着いてすぐ元気にお生まれでした🫶)
2.エピソード②:三連休の渋滞という試練
またある先輩の話。
三連休の初日になんと陣痛が来た!
車に乗りこみいざ出発!
いつもなら20分の道が、よりによって大渋滞!そりゃそうだ、三連休だった…
朝は7時!
(連休初日の朝と夕方の渋滞は、皆様のご存知の通り…)
迂回して、病院に向かうが…まさかの1時間!自分の意識を宙に浮かせ、無心の耐え…
車内の揺れと、進まないナビ…
あの時の「無」の境地は、どの呼吸法よりも凄かったかもしれないという噂…
無事ご安産されました🫶
3.エピソード③:前駆陣痛はまだ自宅です
これは我が家の1人目の話。
夜に痛くなってきたけれど、なかなか10分縮まりきらず…
5-6分になったと思ったら20分空いたり…
「意外に痛いじゃないの!前駆陣痛ーー!」
と、ゴロゴロ、うーんうーん。
寝れる時に寝ようと思っていると、急にサッと起き、準備をする夫。
ご丁寧に、冷凍庫の作り置きおにぎりも持ち、
入院グッズまで並べはじめる。
「👨🏻いこっか!」
…ちょ…
「いや、まだよ」
「なんなら、まだ始まってないよ」
👨🏻え…
…じゃあ寝ようか…
腰をさする手は直ぐに力尽き、すっかり寝ていらっしゃるようだ。
背部から離脱を感じる。
確かに前駆陣痛の打ち合わせは、してなかったですね笑
…助産師さーーーん!呼びたくなりました、前駆なのに笑。
(無事ちゃんと立ち会えてます🫶)
4.助産師だって、一人になれば一人の「産む人」
知識があっても計算通りにいかないのが「いのち」の面白さ。
陣痛はいつ起こるか、これだけはエビデンスがありません。
要は赤ちゃんが決めています。
それって凄いなっていつも思うのです。
そして、割と空気も読む赤ちゃん。
いつだれとどこでどうやって、が上手くなっている、そんな事がみえる自然分娩は面白いなぁといつも思います🥹🍀
この必死で、でも愛おしい経験があるからこそ、私はママたちに寄り添えるんだと思ったりします🌈
