【独学ピアノ】「移動ド クロマティックソルフェージュ」について(その②)
前回の記事(その①)の続きです。
私が独学で工夫して実践しているのは、相対音感による移動ドと、クロマティックソルフェージュをくっつけて、12キーのそれぞれで使うという、「移動ド クロマティックソルフェージュ」です。
私は、音楽の専門教育を受けていない音楽素人ですが、ネットの動画やサイトで無料で手に入る情報をもとに、「移動ド クロマティックソルフェージュ」を自分で工夫して、実際に使うようになり、個人的にとても便利だと感じています。
今から6年前の2010年代の後半頃に、私は「移動ド クロマティックソルフェージュ」を使ってスケールやモードを覚え始めましたが、そこに至るまで、いろいろと試行錯誤をしました。
まず、どうして「移動ド クロマティックソルフェージュ」を工夫しだしたかというと、私はどうしても前世紀(20世紀)のハーモニーを使って好きな曲を耳コピして弾いたり、即興演奏したり、作曲したりして、音楽で自己表現を楽しみたかったからです。
子どもの頃には、何を即興演奏しても、何を作曲しても、モーツァルト調にしかならなかったのを、すでに子ども時代に大変不満を持っていたからです。
当時、テレビやラジオから流れてきた、すばらしくカッコイイ音楽を聴きよう聞きマネで弾いても、どういうわけかすべてがモーツァルト調になってしまうのです。
その理由が、当時から、うっすらと分かっていました。
ピアノ教室でやらされる音楽と、現代の音楽との間に、背筋が凍りつくような乖離があるからです。
そして、ピアノ教室では、テレビやラジオから流れてくるような音楽をやらせてもらうことは、湯山昭作品以外は無かったからです。
今の世の中でも、まっとうな商業音楽業界(つまり演奏行為でお金を稼げる業界)の第一線で活躍するピアニストというかケンバン楽器全般を扱うのでケンバニストに、電子オルガン組が多いのは、電子オルガンの課題曲にジャズやフュージョン作品が含まれていて、彼らは子どもの頃から、これらのジャンルの音楽に慣れ親しんでいたからではないか? と私は勘ぐっているのであります。
ジャズやフュージョンの特徴は、
①非伝統的なスケールやモードの常用
②テンションコードの常用
③非伝統的な和声(クォータルやクィンタルのヴォイシング)の常用
④非伝統的な和声進行や転調の常用
ジャズやフュージョンは、20世紀の現代音楽のハーモニーを常用します。
現代音楽といえば、シリアルミュージックを代表に、オクターブ内の12音全てを、非伝統的なやり方でつなげたり重ねたりします。
この20世紀の音楽の和声が、当然のことながら、20世紀後半の日本のお茶の間のテレビから怒涛の如く流れてきたのです。
ところが、それを迎え撃つ子どもの私の方は、ピアノ教室でツェルニー漬けの音楽ボキャブラリーしか有りません。これでは、全くとりつくしまがなかったのです。
当たり前のことですが、当時、子育て主婦業の合間に、台所のオーブンでパンを焼きながら近所の子ども相手にピアノを教えるようなピアノ教師が、芸能界の真っただ中でテレビ番組の曲の作曲を依頼され昼夜を問わず作曲仕事に追われる気鋭の作曲家が作った音楽を教えることはおろか、理解することすらできなかったはずです。
そして、そのピアノ教室で教わったソルフェージュは、ハ長調のダイアトニックのソルフェージュでした。そのなかで、先生から「最も難しい」と言われた一曲を、私は今もソラで歌えます(トホホ…):
🎵ッレ~ミファソラ~、ッラソシド~、
ッシ~ラ、ッソ~ミ、ッソファミレッソ~、
ッド~レミファラ~、ッソファシド~、
ッラ~ソ、ッミ~ファ、ッミレシド~、
👆当然ながらハ長調ですよ。
これの何が難しいか?というと、「一拍目から八分休符が入る、シンコペーションですね」
難しい。
難しい?
難しいの????????????
当時の大人気アイドル西城秀樹の
🎵ッやめろっとっい~わ~れて~も~!ッチャラチャラチャラチャーラッチャーラッ
と、どっちが難しいって、西城秀樹の歌の方がぜんぜん難しいだろって!
それこそ、
ちびまる子ちゃんだけでなく当時の女子がこぞって振り付けをマネて踊っていた山本リンダの「どうにもとまらない」をソルフェージュで歌ったら、超上級レベルですよ!!
まあそういうことです。
そして、私は、
子ども時代に既に感じていた、私にとって不本意な音楽的な遅れを、50代になってから一気に取り戻そうとしたのです。
しかも、加齢によって既にズレてしまった、ダイアトニックな絶対音感が使いものにならない状態で、それをやろうとしたのです。
そして、大変有難いことに、
「ストラヴィンスキーやコルトレーンは相対音感しかなかった」
という、信頼できる筋から(Rick Beato(リック・ビアート)氏の動画)の情報を知って、
相対音感だけでオッケーでしょっ!
と思ったわけです。
そうでしょ? そうでしょうよ!
この二人は相対音感しか持ってなかったんでしょ?
それで、あれらの作品だよ!
説得力ありまくりでしょ!
と大安心&自信を深めて、
12キーでスケールやモードを覚えはじめました。
その際に、よくある覚え方が、
①アィオニアン:ドレミファソラシド
②ドリアン:レミファソラシドレ
③フリジアン:ミファソラシドレミ
…
みたいに覚えるやり方をよく見かけていたのですが、
「ハービー・ハンコックにも教わった」と語るこのピアニストさんのこの動画を視て、
すべてのスケールやモードを「ドはじまり」で覚えよう!
と決心しました👇
ところが、
すべてのスケールやモードを「ドはじまり」で覚えるということは、
①アィオニアン:ドレミファソラシド
②ドリアン:ドレ?…
と、はやくもドリアンで立ちいかなくなるということです。
②ドリアン:ド レ エス ファ ソ ラ ベー ド
が機能しないことは、明らかです。
というのは、
「エス」や「ベー」は、
ドイツ語読みの
ツェー デー エー エフ ゲー アー ハー
にの「エー」と「ハー」に♭がついた名前だからです。
👆ドイツ音名をほぼ忘れてしまっているので違っているかもです。
でも、確かなことは、
ツェーは C!
デーは D!
つまり、ドイツ語音名は、
CDEFGABという絶対音の名前です。
すなわち、
CDEFGABは、絶対音の名称なので、絶対に動かせません!
だから、CがF#になることは、有りえません。
だって、Cは絶対にCじゃないと、困るでしょ!
CDEFGABは、
「A=440hz」を基準にチューニングていった音の並びだから。
(👆時代や国や嗜好などによって微妙に違うが、だいたい440hzあたり)
これらは絶対に動かせない、絶対音の呼び名だ。
だから、
CDEFGABこそが、本来の固定ドの読み方ですよ。
これに対して、
「ドレミファ」は、もともと、固定ドの読み方ではない。
だから、「移動ド」にできるわけで。
だから、
「移動ド」の「ドレミファ」読みに、
ドイツ固定音名の「E♭=エス」とか「B♭=ベー」が入ったら、
何が何だかわからなくなっちゃう!
たとえば、F#がトニックのドリアンモードを覚えるのに、
ケンバンを見ながら、
②ドリアン:ド レ エス ファ ソ ラ ベー ド
って唱えることは、
②ドリアン:F# G# E♭ B C# D# B♭ F#
って、いまキーボードで弾いてみたら、おもしろいメロディーになったよ!
それはともかくとして、
ぜんぜんドリアンモードにならなくなるでしょ?
だったら、
よくアメリカ人やイギリス人などのネイティブ英語スピーカーの動画で、音階を
①アイオニアン:1 2 3 4 5 6 7
②ドリアン:1 2 b3 4 5 6 b7
にして彼らが歌うと:
②ドリアン: one , two, flat three~、
ってb3言うの長すぎでしょ!
b3のところでメチャクチャもたつくでしょ!
もっとサクッと歌いたいじゃぁ、ありませんか!
私が困ったのは、まさにこれらの点でして、
何かいい方法はないかな~?と、
今から6年以上前に、ネットでいろいろ調べていた時に
chromatic solfegeなるものが、検索でひっかかってきました。
調べてみると、
オクターブ内の12音の全てを「ドレミファ」読みできることがわかりました。
これだ!
と私は思いました。
そして、前回の記事に貼った二人の動画で、12音の読み方を知ることが出来ました。
わたしが使っている「移動ド クロマティックソルフェージュ」の便利な点は、
「メ」って言ったら「♭3」=マイナー系だろうね。
「フィ」って言ったら「#11」=リディアン系だろうね。
「スィ」って言ったら「#5」=オグメンテッド系だろうね。
「テ」って言ったら「♭7」=ドミナント7系だろうね。
というふうに、
「ドレミ読み」から、スケール/モードの特性を連想できることです。(👈単純には当てはまらない場合もあります)
ただ、どんな方法にも必ず欠点があることは世の常ですから、
「移動ド クロマティックソルフェージュ」にも欠点はあると思います。
それは、特定のモードに入っている「♭♭7」をどう読むか?
です。
「♭♭7」(ダブルフラットセブン)の呼び名がもともとのクロマティックソルフェージュに有るのかどうか知りませんが、
私の場合は、「♭♭7」が入るモードを覚えるころには、
なんとなく鍵盤とスケールやモードの位置に馴染んできたので、
とくに不便は感じていません。
が、この記事を書いているときに、
そうだ!自分で名前をつけちゃえばいいんだ!
と思ったので、とりあえず、
「♭♭7」(ダブルフラットセブン) =「テュ」
と、個人的に呼ぶことにしました。
(👆「ティ」「テ」「ト」はすでに使われているので、それ以外で、さいしょは「ユ」にしようと思いましたが、やっぱり「テュ」にします)
とりとめもなく書いてきましたが、
今回はとりあえずこれで筆をおきます。
以上は、私の個人的な感想なので、私の考えが全ての人に当てはまるわけではないと思います。(👈通販青汁のCMみたいだね)
次回は、はてなブログに書いてきた記事を紹介しようかと思っています。
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私が独学で工夫して使っている「移動ド クロマティックソルフェージュ」を紹介する記事シリーズはこちらからです。 人によっては役に立つ内容かもしれません👇
今から6年前の2019年2月に書いた、「移動ド クロマティックソルフェージュ」の記事です👇
