乳がん経験者が本音を語るインスタ開設! 運営チームにお話を聞きました!
2024年10月、乳房再建経験者の写真集『New Born〜乳房再建の女神たち〜』(写真・蜷川実花、企画・NPO法人E-BeC)が発刊されました。
本書は、乳がんを経験し、乳房再建をした12人の女性たちの写真とインタビューで構成されています。
私たちE-BeCは、愛あふれる魅力的な12人のみなさんと、本書の制作をきっかけに出会い、その後も折にふれ、お話をうかがったり、ご相談したりとコミュニケーションをとらせていただいておりました。
そんなみなさんが、独自にインスタを開設されたとの情報をキャッチ! メンバーのお一人であるなおこさんにお話をうかがいました。

なおこさんプロフィール
パーソナルカラースタイリスト/メイクアップアドバイザー
2018年2月、右乳房を全摘しエキスパンダー挿入。手術の半年後、E-BeCの乳房再建セミナーに参加。自家組織再建を知る。
2020年9月、腹部穿通枝皮弁で乳房再建。
2024年、写真集『New Born〜乳房再建の女神たち〜』のモデルに。
——さて、なおこさん。写真集制作のときに出会ったお仲間とインスタを開設されたとのこと。経緯をお聞かせいただけますか?
2024年5月、写真集撮影の場で、乳がんと乳房再建を経験した仲間と出会いました。その後、仲間の一人であるえりこさんがLINEグループを作ってくださったんです。
グループLINEで皆さんとやり取りする中で感じたのは、同じ乳がんを患い、そして今前向きに頑張ろうとしている者同士、年齢もさまざま、住む場所もバラバラなのに、普段の生活ではなかなか話せないがんのことを話せるって、ありがたいことだなぁということでした。
このご縁をできるだけ大事にしたいと思い、勇気を出して、「オンラインで集まって一度皆さんでおしゃべりしませんか?」とお声がけしました。
——住む場所も生活スタイルもさまざまなので、オンラインが便利だったんですね。
そうなんです。その後、2024年12月から、毎月一回、オンラインで集合しています。とくに議題があるわけでもなく、オンライン茶話会みたいなイメージです。
お仕事やご家族の都合でなかなか参加できないメンバーもいますが、時々顔を合わせることで、親近感も増してきて、何かあれば励まし合える場所です。
こういう環境があるのは、とくに地方住まいで、周りに乳がんの知り合いが少ない私にとって、知らないことを知れる機会でもあり本当にありがたく、メンバーの皆さんには感謝ばかりです。
——お仲間から教えていただく情報というのはどんなものですか?
メンバーの中には、医療関係者や、患者会に所属されていて、乳がんになった人たちに有益な情報を届けてらっしゃる方もいるんです。門外漢の私にとっては、毎月のミーティングが、自分の病気についての情報を得る大事な機会となっています。「こんなにも知らなかったことがたくさんあったんだ」と毎回気付かされます。
2025年には、一部のメンバーと一緒に日本乳癌学会や、富山で開催された日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会を聴講させていただきました。
乳腺外科、形成外科の先生方や医療関係の皆様の日々の努力を知り、「こんなふうに私たち患者をサポートしてくださっているんだな」と思いました。こういう経験は初めてで、改めて、いかに医療者に支えられていたのかを知り感謝の気持ちが湧きました。

それと同時に、きっと私のように、乳がんにはなったものの、情報を得られる機会やつながりがまったくなく、不安や孤独を感じている人がたくさんいるのだろうなと思いました。
毎月のオンラインミーティングでお一人お一人の体験などを聞くにつけ、それが学びとなり、自分の病気の位置付けがわかってきたりしました。茶話会のようなおしゃべりの中で、大変有益な情報や、もっと早く知りたかったと思えるような情報があり、広く知らせてあげることで、乳がんに罹患された方の不安を減らしてあげられるんじゃないかなと思ったんです。ある日メンバーに「SNSで何か発信できないかな」と、相談しました。
私自身には知識があまりにもなさすぎるし、かといって、メンバーは全員それぞれお仕事や家庭があり、とても忙しい女性ばかりですから、メンバーに負担が出ないようにと、まずはインスタで少しづつ始めてみようということになりました。
——なおこさんの「乳がん患者さんの不安を減らしてあげられるかも」という思いから、インスタ開設へと進んでいったんですね。
はい。まだまだひよっこな私たちなので、まずはマイペースで長く続けられるように、ミーティングで得た役立ちそうな情報を少しづつ投稿していければと思っています。
突然がん患者になって、情報も仲間もなく、不安と孤独の中でこのアカウントに辿り着いた方に、お役に立つような情報を、お伝えしていきたいと思っています。
「意外と私たちも、元気に頑張れてるよ。だからきっと大丈夫だよ。一緒に乗り越えようね」みたいな。同じ患者としての目線で、メッセージや情報が伝えられたらと思っています。
重箱のすみをつつくような、何てことのない情報から、医療関係者ならではのお役立ち情報までいろいろと発信していきたいです。
——乳がんや乳房再建について情報を集めていらっしゃる方へメッセージをお願いします。
私たちも、初めて「がん」を宣告された時は、烙印されたような、閉ざされた、お先真っ暗な気持ちになりました。
私たちは、みんないろいろありつつも、それなりに前向きに頑張れていますし、患者としての新たな世界が広がったことで、思いもよらぬ出会いや気づきで成長できた部分もあったなぁと思います。
ちょっと不安だったり、孤独を感じたら、私たちでよければ、いつでも頼ってください。そして、頑張り過ぎないでくださいね。
