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他人の目が怖い!子育てをラクにする、子どもの社会参加を支える工夫 | 子育て | 子育ての悩み | 特別支援教育 | 療育 | 放課後デイサービス | 放デイ | 学校 | 支援級 | 発達障害 | ASD | ADHD | 自閉症 |

こんにちは、春乃ひかりです。

スーパーや公園に子どもを連れて行くと、ちょっとしたことでパニックを起こし、ひっくり返って泣き叫ぶ。
周囲からの「しつけがなっていない」という冷たい視線が痛くて、外出するのが本当に怖い……。

次男はありませんでしたが、長男は療育中に泣き叫んだ事(メルトダウン)があります。
療育中は私が付き添いなので対処はできたのですが、
放課後デイサービスでも一度泣き叫んだ事があり、
やはり私が居ないとなかなか落ち着かなかったようで、
(基本的に安心する人でないと落ち着きづらいようです。)
その時は迷惑をかけてしまったなぁと思います。

長男が初めてメルトダウンを起こす以前に、
公園で急に泣き叫んだ小学生くらいの女の子に遭遇した事があります。
今なら、メルトダウンだなと分かるのですが、
当時は何も分からなかったため、
「どうしたの、大丈夫?」
と声をかけたものの、様子が変わらないので
どう対処したら良いのか分からず
その子のお友達が慣れている感じで放置していたので
私も遠くから気にしつつも放置する事にし、
息子を見ている間にその子は居なくなっていました。

その時は迷惑とは思っておらず、
ただ、普通の泣き方ではないのは分かったので
原因と正しい対処法が分かっていたら、、
と思いました。

「他人に迷惑をかけるくらいなら、どこにも出かけず、家の中に閉じこもっていた方がお互いに楽なんじゃないか」

発達特性(特に自閉スペクトラム症など)を持つお子さんを育てる中で、このように公共の場でのパニックや独特な行動に対する「世間の目」に怯え、
外出すること自体がトラウマ
のようになってしまっている保護者の方は少なくありません。

せっかくの休日なのに、家族で出かけることが恐怖になり、世間から孤立していくような感覚。
これは本当につらいものです。

しかし、海外の特別支援教育におけるコミュニティ・アクセス(地域社会への参加支援)の知見では、

世間から逃げるのではなく、地域に小さく自己開示することが、
外出の恐怖を乗り越え、子どもの社会性を育む上で非常に重要である

と考えられています。

今回は、発達特性のあるお子さんが、
周囲の目を恐れずに地域社会の中で安心して過ごすための
社会参加を支える工夫についてお話しします。

1. 外出時のパニックは、わがままではなく、環境とのミスマッチ

海外のインクルーシブ社会に関する研究では、
発達障害のある子どもが公共の場で崩れてしまうのは、

親のしつけや子どものわがままではなく、
環境が子どもの感覚特性に合っていないこと(環境とのミスマッチ)が原因

だと位置づけられています。

私たちは普段、当たり前のようにスーパーや公園を利用しています。

しかし、感覚の凸凹がある子どもにとって、
それらの場所は刺激の迷宮です。

スーパー

  • 絶え間なく流れるBGM

  • 館内放送

  • まぶしい照明

  • 色とりどりの商品

公園

  • 予測できない子どもたちの動き

  • 大きな声

  • 砂や遊具の感触

こうした刺激が一度に押し寄せることで、
脳が処理しきれなくなり、パニックにつながることがあります。

つまり、パニックはわがままではありません
脳が限界を迎えた結果として起こる、生理的な反応なのです。

この背景を理解することが、
親自身の私の育て方が悪いのではという
罪悪感を和らげる第一歩になります。

2. 「排除する社会」から「対話でつなぐコミュニティ」へ

海外の支援現場では、

子どもを社会から遠ざけるのではなく、
地域に小さな理解者を増やしていくことが、結果として親子を守る

という考え方が広がっています。

そのため、よく利用する場所では、
あらかじめ子どもの特性を少しだけ伝えておくこと
が勧められています。

例えば、

・この子は大きな音が苦手で、ときどきパニックになります。
・悪気があるわけではないんです。

そんな一言だけでも十分です。

また、パニックになったときには、

『今、感覚がパニックを起こしています。
見守っていただけると助かります。』

と書かれたヘルプカードを見せる方法もあります。

こうした小さな自己開示によって、

『しつけができていない親子』

という誤解が、

『困っている親子だから見守ろう』

という理解へ変わることがあります。

社会に合理的配慮をお願いすることは、決して甘えではありません

親子が地域で安心して暮らしていくための、
大切なコミュニケーションなのです。

3. 顔の見える関係が親子を支えてくれる

最初から大型スーパーへ行く必要はありません。

まずは地域の小さなお店や、静かな商店などから始めるだけでも十分です。

店員さんに、

「この子は感覚過敏で、大きな音が苦手なんです。」

と一言伝えておくだけで、

「気にしなくていいよ。」

「空いている時間ならゆっくり買い物できるよ。」

そんな言葉をかけてもらえることがあります。

そして、

おやつを受け取る。

商品を袋へ入れる。

「ありがとう」と言う。

そんな小さな成功体験を積み重ねることで、

子どもは

「外の世界は怖くない」

「自分は歓迎されている」

という安心感を少しずつ育てていきます。

社会参加とは、

「みんなと同じように完璧に振る舞うこと」

ではありません。

特性を抱えたままでも、

地域の人と顔の見える関係をつくり、

安心して存在できること。

それこそが、本当のインクルージョンなのだと思います。

4. 今日からできる小さな一歩

外出先で周囲の目が怖くなり、

「もう家から出たくない」

と思ったときは、

まず今日からできる小さな一歩として、

【いつも利用するコンビニや近所のお店で、「この子は少し感覚が過敏で、大きな音が苦手なんです」と、一言だけ伝えてみる】

ことから始めてみませんか。

すべての人に理解してもらう必要はありません。

地域に、

「たった一人の理解者」

がいるだけで、

親子の外出は驚くほど安心できるものになります。

周囲へ特性を上手に伝えるための「ヘルプマークやオリジナル説明カードの作り方」や、お出かけ時のパニックを最小限にする「事前スケジュール予告の方法」については、また別の機会に有料記事で詳しくお伝えしますね。


以前ご紹介した「光とともに…」という漫画でも、
中学生になった主人公の自閉症の男子が学校に通うバス内で、
お母さんが勇気を出して、同じ時間帯に乗るであろう
乗客の人達に軽く説明をしていた場面があったと思います。

お子さんの特性は、

決して社会から排除されるべきものではありません。

周囲の目を恐れて隠れるのではなく、
地域の優しい人たちと少しずつつながりながら、

お子さんのペースで社会の風を感じられる経験を積み重ねていきたいですね。

今回の内容について、

あなたのご家庭では公共の場での「他人の目」に対して、どのような工夫や自己開示をされてきましたか?

ぜひコメントで教えてくださいね。

春乃ひかりでした。


用語解説

コミュニティ・アクセス(地域社会参加支援)

発達障害や身体障害を持つ人が、隔離されることなく、図書館やスーパー、交通機関など地域社会のさまざまな場所を利用し、社会の一員として活動できるよう支援する考え方。

合理的配慮(Reasonable Accommodation)

発達特性などの障害がある人が、他の人と同じように社会生活を送れるよう、環境の障壁(音・光・情報量など)を取り除くために行われる個別の調整や工夫。

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