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No.325 2012年~2020年 6年生社会科専科の授業「杉田玄白・前野良沢の翻訳『解体新書』」と現代のYouTube

 前回から3回続けて6年生社会科の歴史、江戸時代の「町人の文化と新しい学問」で登場する人物に関する授業と現代のYouTubeを活用するとどのように発展できるかについて述べることにしています。
 この授業は2012年~2020年までの社会科専科の授業が基になっていますが、それ以前の6年生社会科でも実践してきたことも基になっています。

第2回は「杉田玄白・前野良沢の翻訳『解体新書』」についてです。
 教科書ではどのように記述されているか見てみましょう。
 東京書籍『新しい社会6 歴史編』(2020年発行)より

 新しい学問・蘭学
 鎖国を続けてきた日本で、ヨーロッパの新しい知識や技術を学ぶことは、とても難しいことでした。しかし、江戸時代の中ごろになると、洋書の輸入ができるようになり、西洋の学問(蘭学)を学ぶ人々が増えました。
 小浜藩(福井県)の医者杉田玄白や中津藩(大分県)の医者前野良沢らは、満足な辞典がないなか、オランダ語の医学書を苦心してほん訳しました。中国の書物にもない医学用語のほん訳に苦労し、4年の間に11回も書き改めるほどでした。
 これを「解体新書」と名づけて出版すると、蘭学に対する関心は、いっそう高まり、オランダ語の入門書や辞典もつくられるようになりました。
 
資料として以下が掲載されています。
杉田玄白、前野良沢の人物画
二つの解剖図(中国から伝わった医学書、「解体新書」の解剖図)
解剖の様子(想像図)
ほん訳の苦労(4コマ漫画)
医学を支えた人々(文章)
ことば「蘭学」(文章)

 教科書以外には、教材販売会社の社会科資料集、自作の資料、ノートパソコンやタブレットから資料を活用して授業をしていました。
 小学校の歴史学習は人物の学習でもあります。それで、時間が許す限り杉田玄白、前野良沢の人物にも焦点を当てて学習を構成しました。

 教科書、社会科資料集で基礎的な事を押さえて次のような資料を基に学習を進めます(2016年からの授業になります)。

 私は『解体新書』の内容を詳しく読んだことはありませんでした。2016年4月に『解体新書』の復刻版が出版されることを新聞記事の広告で知りました。いつか『解体新書』を見ながら授業を進めたいと思っていた私にとっては待望の出版でした。

西村書店編集部編『解体新書【復刻版】』(西村書店、2016年発行)

 書籍の帯の裏には「本書は、先祖が華岡青洲の門人だった岩瀬家(愛知県岡崎市)に伝わる、初刷りに近いとみられる、非常に貴重な版を復刻したものです。」とあります。
 帯にある華岡青洲という人物は、1760年生まれ1835年75歳で死去。江戸時代の外科医で、世界で初めて全身麻酔を用いた乳がん手術に成功した医師でした。

 この『解体新書』のいくつかのページをスクリーンに映し本の内容を見ていくことにしました。子どもたちには見るのがつらいものは見なくてもよいことを事前に伝えました。

 内容の一部です。

序文です。
骨格図です。

        

神経図です。
胃腸図です。
解剖の様子を漢文で書いてあります。

 『解体新書』の実物を見ることだけでも意味があると思っていました。オランダの医学書がいかにすごかったか少しでも感じてもらえばいいと考えました。

 ここで得意の「ダジャレ」が授業中1つ出ました。
「『解体新書』は当時とても値段が高くても医学者はみんな欲しがっていた。買いたい(解体)新書だったのです。」いつも通り評価はあまり良くなかったですが。

 「杉田玄白・前野良沢の翻訳『解体新書』」では次のようなYouTubeでの学習が面白いのではないでしょうか。

前野良沢と杉田玄白 ~ 日本初の洋書翻訳
https://www.youtube.com/watch?v=64rc4oKTXrI&t=614s

「杉田玄白の解体新書」『ちょっと学べる!天理図書館の文学ナビ』
https://www.youtube.com/watch?v=rmp7zJqYK54
ぐるっと中津「中津の蘭学と前野良沢~『解体新書』編纂の中核を担った中津藩医~」
https://www.youtube.com/watch?v=uRG7ERaVAbQ&t=20s

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