希望の朝〜オーストラリア・ドリームは実在した!?④〜
# “Waiting期間”と”黒い爪”の正体
こんにちは、ぺレスタです。
前回の記事では、
不安の中で未知の土地タムワースへ到着、Ryuと出会いようやく新たな1歩を踏み出せたところまでを書きました。
そして迎えた翌朝。
## 久しぶりに「希望」を感じた朝
目が覚めた瞬間、
久しぶりに心が軽いことに気づきました。
焦りも、恐怖も、少しだけ薄れている。
> 「今日は、人生が動く日だ」
そんな感覚がありました。
オーストラリアへ来てから初めて、
前向きな朝だった気がします。
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## Ryuに連れられ、Apply事務所へ
朝、Ryuが車で迎えに来てくれました。
向かった先は、羊工場のApply事務所。
いわゆる雇用申請を行う場所です。
そこで紹介されたのが、
Jyerryという女性。
30代半ばくらいで、
笑顔が印象的なキュートな人でした。
ここでRyuとは一旦別れます。
> 「ここからは、自分次第だな」
そう思いました。
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## “すぐ働けるわけじゃない”という現実
そして、最初に知った事実。
今日から働けるわけではない。
まず雇用申請を行い、
空きポジションが出て、
部署配属が決まり、
そこから仕事が始まる。
この待機期間を、みんな
> “Waiting期間”
と呼んでいました。
## Waiting期間は、普通に人生が終わる
このWaiting期間、かなり怖いです。
羊工場は自然相手の仕事。
もし天候が悪く、
羊の生育が遅れ、
出荷量が減れば——
Waiting期間が2か月になることもあるらしい。
その間、
* お金が尽きる
* 他の町へ移動する
* そのまま母国へ帰国する
そんな人も珍しくないそうです。
正直、背筋が寒くなりました。
僕の残金は、かなりギリギリだったからです。
## ここに来て、運が向き始めた
でも、続くJyerryの言葉で空気が変わります。
> 「今、かなり忙しいの。人が必要なのよ」
繁忙期。
大量募集。
問題がなければ、
すぐ働ける可能性が高いらしい。
その瞬間、
> 「流れが変わったかもしれない」
そう思いました。
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## 英語?もちろん聞き取れない
ここから雇用手続きが始まります。
* 登録書類
* 給与説明
* シフト
* 各ポジション説明
Jyerryは丁寧に説明してくれます。
で、英語が理解できたのかって?
もちろん、ほぼ無理です。
オーストラリア訛りの英語、
本当に聞き取れない。
## 周りは全員外国人。通訳ゼロ
周囲を見渡すと、
* 台湾人
* インド人
* イラン人
* オーストラリア人
日本語を話せそうな人はゼロ。
そこで僕が取った戦法。
> Google翻訳 × 笑顔でうなずく
です。
資料を翻訳しながら、
“理解してる風”を全力で演出。
ちなみに後で知ったのですが、
言語能力が低いと就業不可になるケースもあるらしい。
なので、
あの“分かったフリ”はかなり重要でした。
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## 羊工場のポジションは6種類
Google翻訳によると、
工場の仕事は大きく6つに分かれていました。
* 羊を工場内へ追い込む
* 首を落とす
* 皮を剥ぐ
* 肉をカットする
* 部位ごとに梱包・冷凍
* 箱詰めして出荷
その後、同僚から聞いた話では、
この中で最も過酷なのが、
> “皮を剥ぐポジション”
でした。
## ルームメイトの“黒い爪”の正体
羊の首元の皮を掴み、
全身の体重を使って一気に剥がす。
それを、12時間。
当然、指先にとんでもない負荷がかかる。
そして——
爪が死ぬ。
内側まで真っ黒になる。
ここで、
シェアハウスで感じた違和感が繋がりました。
ルームメイトたちの黒い爪。
> 「ああ……そういうことだったのか」
あの爪は、
この工場で生き抜いてきた証だったんです。
## 配属発表。そして僕は“フリーザー”へ
本来なら、
この日は説明だけで終了。
……のはずでした。
でも、その時は超繁忙期。
その場で配属発表が行われます。
そして僕は、
> 冷凍・箱詰め商品を出荷する
> “フリーザーポジション”
へ配属されました。
Jyerryは言いました。
> 「明後日から来てね」
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## オーストラリアへ来て、ようやく仕事を掴んだ
オーストラリアへ来て約1か月。
残金は、かなり危なかった。
でも、ようやく仕事にありつけました。
仕事内容の詳細?
正直、ほとんど分かっていません。
でも、その時の僕は思っていました。
> 「どんな仕事でもいい」
> 「人生を立て直せるなら、やるしかない」
あの頃は、
本気でそう思っていました。
## 次回予告
次回は、
# 羊工場・初日
## ――想像を超える過酷な現場環境と、終わりが来ない12時間
について書きます。
かなりリアルな工場編に入っていきます。
では、また。

