エイハブの六分儀 -西 香織
【星空案内】
明けましておめでとうございます。2025年も星たちと豊かな時を過ごしていただけますように…。どうぞよろしくお願いします。
さて、寒さが最も厳しくなる1月・2月は、星空が派手な季節です。今年は特にその中に、明るい木星と火星もお邪魔しているので、いつもにもましてにぎやかですね。
宵時、体を南に向けて空の高いあたりを見上げてみると、東よりに非常に明るい星が簡単に見つかります。黄色味をおびた落ち着きのある輝きの星、それが、惑星の木星です。真夜中の明星とも呼ばれています。星の中で最も明るいのが夕方の西に輝く金星、木星はその次に明るい星です。
惑星はキラキラちかちかと瞬かないのが特徴で、迷うことはないでしょう。渋谷の駅前のあたりでも簡単に見つけられます。
さらに、火星が木星を追いかけるようにして東の少し低い空に昇ってきています。赤い梅干しのような光なのでコチラも見つけるのは簡単です。地球のひとつ外側を回っている火星は、およそ2年2ヶ月かけて太陽を一周します。内側の地球は1年365日ですね。インコースで足の速い地球は、2年2ヶ月ごとに内側から火星に追いつき、追い越します。このタイミングに火星と地球の距離がぐんと近づくのです。これを火星の接近と呼びます。
1月12日、久しぶりの接近です。赤さ、明るさともにピークを迎えますので、注目していってください。ふたご座とかに座の間のあたりでのできごとです。
さて、惑星に続いて、オリオン座を見つけてみましょう。早い時間帯だと、明るい木星の下、つまり低い位置に、少しずつ三つの星が行儀よくならんだ左上の赤いベテルギウス。それから、三ツ星を挟んだ反対側で輝く1等星は、リゲルです。オリオン座のベテルギウスと、おおいぬ座のシリウス、そしてこいぬ座のプロキオン。それらを結んでできるのが冬の大三角です。
オリオン座の三ツ星を結んで高い方へ伸ばしていくと、その先にオレンジ色のアルデバランが光ります。そこに、おうし座が描かれていますが、それは天の神ゼウスが化けた姿です。
おうし座のさらに北にも明るい1等星があります。ぎょしゃ座のカペラです。
このカペラから、アルデバラン、リゲル、シリウスとプロキオン。夏の大三角の上には仲の良いふたごの姿が浮かび上がってくるようです。ふたご座の一等星は、ポルックスです。これらの1等星を結んできるのが、冬のダイヤモンドです。
さぁ、星空の大きなダイヤモンドを見つめながら今年の目標を立ててみてはどうでしょう?
健康と笑顔溢れる日々になりますように…とお祈りしております。

西 香織
コスモプラネタリウム渋谷「星を詠む和みの解説員」幼い頃からプラネタリウムに通う。宇宙メルマガTHEVOYAGE 「エイハブの六分儀」で毎月の星空案内を担当。そそっかしく、公私ともに自分で掘った穴に自分でハマり(ついでに周囲の人も巻き込んで)大騒ぎしながらも、地球だからこそ楽しめる眺めを満喫する日々。
コスモプラネタリウム渋谷 https://shibu-cul.jp/planetarium
