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映画『アジアのユニークな国』 安倍晋三と久兵衛、介護と闇風俗。R18+ というかほぼ放送禁止。

監督:山内ケンジ/2025年 日(2025年6月28日公開)

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ネタバレを含む可能性のある、気ままな感想文です。
どちらかと言えば、この映画を観た人向け。ご了承ください。
※ ※ ※

山内ケンジが好き

私は、本作の監督・脚本の山内ケンジのファンです。
ソフトバンクのCMの犬のお父さん「白戸家」シリーズのディレクターだと知ったのは後のことで、最初は『友だちのパパが好き』(2015年)。
山内ケンジに出会ったのと同時に、岸井ゆきのに出会ったのもこの映画でした。

その後、遡って『ミツコ感覚』(11年)をビデオ鑑賞

『At the terrace テラスにて』(16年)では舞台挨拶にて、平岩紙と岡部たかしと岩谷健司にサインもらったな。

山内ケンジ主催の劇団「城山羊の会」の舞台も「自己紹介読本~再演~」だけ観劇したことがあります。

という話は、過去にも『夜明けの夫婦』(21年)の感想文で書いていました。

そういうわけで、その長編映画はすべて観ている山内ケンジ。
いよいよもって、今回の上映館は東京ではポレポレ東中野だけ(たぶん)。
予告編で「これは政治的な映画ではない。」と謳うほど、なかなかな政治的な映画です(笑)。
「R18+」指定ですが、理由はエロだけではない。ほぼ放送禁止(笑)。
いやまあ、一般的に言われる政治映画とは違うけど。

この映画を観て気付いたのですが、私は山内ケンジと似たような思想を持っているような気がします。だから好きなのかもしれません。

政治と性を語りたがらない国

『夜明けの夫婦』に続いて「純粋社会派深刻喜劇」と銘打っていますが、いやあ、喜劇なのかなあ?私はケラケラ笑いましたけど。

一応、あらすじを載せます。

都内に夫と暮らし義理父の介護をしている曜子は、ある政治家が嫌い。あることがきっかけで最近自宅でよくないことを始めている。夫は気がついていない。しかし、隣家の主婦が気がついているようだ。

(公式サイトより)

ある意味、『夜明けの夫婦』から続くシリーズなのかもしれません。
政治と性を語りたがらない日本人へのカウンターパンチ。

もう少し言うと、コロナ禍で変わってしまった日本の未来を憂う話。

その主義主張を簡潔に言えば、
「もはや日本は先進国ではない」
「日本はアジアのユニークな国でいい」
ということだと思うんです。
私も、経済大国とかジャパン・アズ・ナンバーワンとか、もう忘れて、オンリーワンを目指すべきだと、随分以前から思ってました。

あと、これ、安倍晋三がどうこうということよりも、世の中は「誰かを倒せば世界が救われる」という短絡的な思考で成り立っているわけではない、ということだと思うんです。
それは、隣人の違法風俗を指摘したところで世界は変わらないことと、根底は通じている。

政治から性風俗までいろいろ考えさせられる話で、語りがいがあるんですが、映画として大丈夫か?とも思います。

私はたまたま思想的に似ていたので「純粋社会派深刻喜劇」として受け入れられましたけど、人によっては不快な映画でしょうね。
その結果、波風立たないことを好む日本人は、政治と性を語りたがらなくなる。

(2025.07.27 ポレポレ東中野にて鑑賞 ★★★☆☆)

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