【塾講師】「勉強に集中できない…」小学6年生のサポート法|やる気と集中力を引き出す4つのステップ
塾講師マニュアル⑦
1. はじめに:集中できないのは悪いことじゃない
「うちの子、勉強に全然集中できなくて…」
そんなお悩み、保護者の方からよく聞きます。でもまず最初に、こう考えてみてください。
「集中できない」という状態は、悪いことじゃない。成長の一部だと。
特に小学6年生という時期は、心も体もぐんぐん発達するタイミング。思春期の入り口でもあり、感情や興味関心が大きく揺れ動く時期です。つまり、「集中できないのが当たり前」なんです。
だからこそ、叱るのではなく、どうやったら “集中できる環境や気持ち” が整うのかを一緒に考えることがとても大切。
今回は、そのための4つの具体的なステップをご紹介します。
2. ステップ①:「目的」と「意味」を一緒に探す
子どもが勉強に集中できないのは、“なぜ勉強しなきゃいけないのか” が腹落ちしていないことが多いんです。
私たち大人でも、意味のわからない作業にはやる気が出ませんよね。だからこそ、まずは子ども自身に問いかけてみてほしいんです。
「勉強って、なんのためにするんだと思う?」
「将来、どんなことができるようになりたい?」
「誰かの役に立てたら、どんな気持ちになりそう?」
このような問いかけを通して、「学ぶことは、自分の可能性を広げること」「将来、好きなことに挑戦するための道具なんだ」という気づきが得られれば、自然と内側からエネルギーが湧いてきます。
ここが、集中力を高める “内発的動機” を育てるカギなんです。
3. ステップ②:「完璧じゃなくてOK!」70点主義で小さな成功を積み重ねる
「集中できないなら、もっと頑張りなさい!」と言いたくなる気持ち、よくわかります。でも、完璧を目指させると、子どもは逆に動けなくなってしまうんです。
そこでオススメしたいのが、「70点主義」。
たとえば、「今日の勉強、5分集中できたらOK!」というふうに、最初の目標をぐっと下げて、達成できそうなところからスタートします。
5分できたら、次は7分、10分…と少しずつ延ばしていく。この「できた!」という体験こそが、自己肯定感とやる気の種になります。
タイマーを使って「よーい、スタート!」とゲーム感覚でやるのもオススメです。
4. ステップ③:「集中できる環境」を整える工夫
子どもが集中できないのは、本人の性格のせいではなく、環境のせいかもしれません。
◯ 勉強机の上に物が多すぎないか?
◯ テレビやゲームが視界に入っていないか?
◯ 照明は暗すぎないか?
◯ 背筋が伸びる椅子を使っているか?
また、YouTubeなどにある「集中用BGM」や「自然音(川のせせらぎ・雨音など)」を小さく流すことで、雑念が入りにくくなる子もいます。
“仕組み”で集中を助けてあげる工夫があると、いいですね!
5. ステップ④:「認めること」が一番のやる気スイッチ
人間のやる気って、「見てもらえている」「認められている」という感覚で一気に高まります。これは心理学的にも明らかになっていることなんです。いわゆる、承認欲求です。
だからこそ、どんな小さなことでも、できたことに目を向けて、言葉で伝えてあげることがとても大切です。
「今日は5分間、集中してできたね!」
「字が昨日より丁寧になってるね~」
「難しそうなのに、自分で考えようとしてたの、すごいよ!」
こんな声かけを繰り返すことで、子どもは “自分ってやればできるんだ” という感覚を育んでいきます。
6. まとめ:勉強の目的はテストの点数を上げることじゃなく、「生きる力」を育てること
子どもにとって、勉強は「好きなことを選ぶ自由を増やすための道具」です。
そして何より、「困難に向き合う力」「継続する力」「自己理解の力」など、これからの人生を支える “生きる力” を育てているのです。
集中できないときにこそ、「どうやったら集中できるかな?」と一緒に考えることで、生徒との信頼関係も深まり、子どもは人生における “本当の学び” を手にしていくんだと、私は思っています。
今すぐできる!集中力を高める+αの工夫3選
最後に、ちょっとした工夫でグッと集中しやすくなる、実践的なアイデアを3つご紹介します。どれもすぐに取り入れられるものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね!
①「ポモドーロ・テクニック」を使ってメリハリをつける
25分集中+5分休憩というサイクルで作業を繰り返す時間管理法です。
小学6年生なら「15分+5分」など短めにアレンジしてもOK!
時間を区切ることで、「あと〇分だけ頑張ろう」と意識が続きやすくなります。
②「ToDoリスト」を “超小さく” 分けて見える化する
「漢字ドリル3ページ」などのざっくりした目標よりも、
「1ページ終わったら1個シールを貼る」など、達成感が見える仕組みが効果大!それでも続かないなら、「1行終わったら◯◯」それでも難しいなら、「一文字書いたら◯◯」と、さらに細分化しましょう。
ホワイトボードやチェックシートを使って、“やった感” が得られるように視覚化してみましょう。
③生徒が「自分で選ぶ」を意識する
「今は算数と国語、どっちからやる?」
「このページ、何分で終わらせてみる?」など、生徒が “自分で選ぶ” ことで主体性と集中力がUPします。
人は「やらされてる」と感じると集中しづらくなり、「自分で決めた」と思うとやる気が湧くんです。これは心理学では「選択の自由効果」とも言われています。
このように、集中力を高めるには「心の工夫」だけでなく「環境や仕組みの工夫」もとても大切。
そのお子さんに合った方法を、一緒に楽しみながら見つけていきましょう!
