通院日記040_地域病院_通院33日目 今朝、回診で、担当医師から方針が出たと連絡が入る。 木曜日から、抗がん剤治療に入る・・・
20250422(火) 地域病院 通院33日目
今日もお見舞いの予定だった。
今朝、回診で、担当医師から方針が出たと連絡が入る。
木曜日から、抗がん剤治療に入るということだ。
ようやく、明後日から治療が始まる。
妻は薬を飲むことができない。
治療薬は全て、カテーテルから液体にして投与することになったという。
そうなると、相当長期の入院になるのか、毎日通いとなるのか・・・。
今日、僕が見舞いに行くタイミングで、担当医師が方針を、妻と一緒に説明してくれるそうだ。妻もそれで心が定まったようで、色鉛筆と塗り絵本を持ってきて欲しいという。
少し長めの入院に備えてのことと思う。
スキルス胃癌と、疑いが出てから1か月半。
こんなに長く感じる日々を過ごすのは、人生でも初めてのことだった。
闘病生活はもう十分だ。
そんな気分だけれど、ここからが始まりだ。
ようやく始まってくれる。
そんな気持ち。
今日は面会の他に、治療方針のヒアリングがある。
面会時間の30分制限はないだろう。
早めの1時過ぎに病院に着く。
腸液は、ほぼ出切ってくれているようだった。
タンクにたまっている量も少ないし、話している間に鼻から液体が流れていくのも、ほとんど見られなくなっている。
ただタンクの液の色が、当初の茶色に近くなって、濃くなっている。
ワイヤレスイヤホンの調子が悪いということだ。
調べてみると、どうも左側の方が調子が悪い。
Webでマニュアルを見ると、すでに生産中止になっていた。
一昨年に購入したものだ。
この手の商品のサイクルは短い。
1つしかないスイッチも反応なし。
ケースから取り出すと、自動で電源が入りますという商品の、電源が入らないのだからお手上げ。
ヒアリングを待つ間に、こちらから話す事、聞いておくべきことを妻と確認する。治療方針、丸山ワクチン、入院期間、外泊の可否・・・。
担当医師と外科チームの1人、そして看護師のリーダーとヒアリングする。
内容は以下。
・胃カメラの検体検査結果について
胃カメラ検査で再度採取した検体も、十分な大きさがなかった。
Her2は結果が確定していない。
2+(確定的でない)という記載のまま。
これについては治療を進める中で、必要であれば再度検体を取って確定することも考えられる。
胃の内側から検体を取るのは、スキルス胃がんの場合、難しいのかもしれない。
・腸閉塞について
腸閉塞については、処置をしたことで落ち着いていると判断している。
これからの処置方法として、閉塞部は転移部と考えられるが、そこをバイパスする対処が考えられる。
ただし、手術から回復までは、2か月程度かかる。
腸のCT画像を妻と見る。
パンパンに腫れている時の画像だ。
妻が見るのは初めて。
腸は上から下まで隙間なく張ってしまっている。
今は、お腹を触った感触からすると、かなり引いていると思える。
・今後の治療方針
腸閉塞の対応で時間を遅らせるよりも、抗がん剤の治療に入ろうと考えている。
Her2は確定していないが、再度検査をすると時間もかかる。
待つよりも、ビロイといくつかの抗がん剤のブレンドで、治療を始めたい。
これについては、事前に妻と話していた方針と一致しているので、この方向で治療を進める事となった。
心配していた、抗がん剤を毎日投与するかもしれないというところは、妻の治療では毎日の投与は必要ないということだった。
説明してもらった以外のことで、確認したいことを話す。
・丸山ワクチンについて
どうやら、病院側で処方するのは難しそうだ。
こちらからプリントアウトした、初回用の治験書と許可書を渡して記載をお願いする。
それは問題ないということ。
それを受け取り、こちらでワクチンを購入し、看護センターの看護師に注射してもらうことにする。
・外泊、退院について
看護師の話では、鼻からのイレウスチューブで退院というのは、この病院では前例がないといっている。
けれど、担当医師は、以前の病院では何人かいたとの事で、退院してもいいだろうという判断をしてくれた。
もちろん吸引や機器の扱いなどを、こちらがマスターすることが条件になる。
年齢から考えて(ボケもないだろうし)、大丈夫だろうということになった。
今後は、抗がん剤治療の承諾書にサインをして、実際に治療を進めることになる。
鼻のカテーテルを入れたままでも、退院していいという判断が出た。
妻も気持ちが上向きになっている。
マスクをしていれば目立たないし、そういう格好でも、出かけられる先を思い描いて楽しそうだ。
特に担当医師への感謝は大きい。
「私、先生に担当してもらって本当に良かった!」
治療方針が不明確で、気を揉んでいたところをしっかり検討してくれていた。
それと、退院の判断がそういう気持ちにさせてくれている。
今日の夕食
豚小間の生姜焼き、味噌汁の残り、ぬか漬け、キムチ
未開封のまま食品棚に眠っていた、照り焼きのたれを使う。
賞味期限が1年近く過ぎていたけれど、特に違和感はない。
生姜と玉ねぎと一緒に炒めて、それっぽい味になった。
食後にネトフリを見て寝込んでしまう。
いつもより30分ほど遅く通話が来た。
姉と話していたのかもしれない。
お腹が張って痛むという。
「今日は抗がん剤からやるって言っちゃったけどさ、腸からの方が良かったのかも。」
腸のバイパス手術を先にすれば、痛みは無くなるし、食事もできるようになる。
その方が良かったのではないか?
もちろんそのことについて話し合っていたし、今日の方針でも抗がん剤からと決めていた。
けれど、実際痛みが大きくなってきている事で、不安になっているようだ。
「腸は元気になってきてるって。よく動くようになってるって。」
頻繁に、看護師がお腹に聴診器をあてて、確認してくれているようだ。
「運動した後とかがね、張って痛くなる。鎮痛剤が今効いてないから。」
妻のお腹は、以前と比べるとかなり張りは減っている。
でも、下腹の下部の方には、まだ張りが残っていて、それは引いていかない。
寝起きで頭がまわっていなかったのか、妻の伝えたい事が分からなかった。
話を重ねるうちに、ようやく飲み込むことができた。
鼻から入れているカテーテルは、閉塞部までとどいていない。
閉塞部から、カテーテルの吸引口までの腸には、まだ液体やガスが残っているはず。
腸が活発になっているのはいいことだけど、そのせいで、その部分に液体やガスがさらに送り込まれてしまって、痛みになっているのじゃないか。
そう言われれば、かなり納得はいく。
黄色に近かった腸液が、再び茶色くなってきていた。
吸引口から先のものが、逆流してきているのを吸い上げているようにも思える。
担当医師へはこんな風に話そう。
そんな相談をする。
それで、こんな風に聞いてみる。
「カテーテルはもっと奥にはいかないでしょうか?」
抗がん剤が先か、腸閉塞の対応が先かについてまた話し合う。
これについては、妻も抗がん剤を先にと、まだ考えている。
ただ痛みが大きくなってきているから、不安になって蒸し返しているのだ。
今感じている痛みが、1月に胃腸炎と診断された時の痛み始めに似ているらしい。
そのあとかなり苦しんだので、今回もそうなるんじゃないかという心配が大きいはず。
僕も心配だ。
ただ、どうも痛みの感じが、はっきりと表現できないらしい。
「とにかく先生には、痛みの種類をちゃんと伝えよう。それでできるだけ状況を正確に伝えよう。」
そう妻と確認する。
自分ではなかなか押しにくい、ナースコールを押そうと言って、押してもらう。
妻はシリンジでの吸引と、鎮痛剤を頼んだ。
2時間前にやってもらったばかり。
けれど、痛みがあるなら処置してもらった方がいい。
