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Take-56 映画『F1/エフワン(2025)』は面白かったのか?

【この映画のキャッチコピー】
「昨日までの、自分を超えろ」

【原題】
『F1: The Movie』

 F1=Formula Oneの略称。「Formula」とは公式・数式・製法などの意でもありますが、レースの規格を指す名称として認知されました。初開催は1950年。開催国21、開催地25、参加数は20人(10チーム)。各レース毎の順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンを決定されます。

【上映時間】155分

映画『F1』のワンシーン
映画.com

𓃠皆さま、よき映画ライフをお過ごしでしょうか?
 N市の野良猫、ペイザンヌです。

 さて、この『F1』。先日ブラット・ピットも来日したりと世間では騒がれてたものの、ボクは予告では全く“ビビビ⚡️”とこなかったんですよね。この“ビビビ”は意外に大切で、これがないと「む〜やっぱりか……」となるパターンの方が多い気がします。

 とはいえコシンスキー監督の前作『トップガン/マーヴェリック』の時もこんな感じでした。ボク自身『トップガン』一作目自体はさほど面白いとは思っておらず(もちろんその時代の流行などに影響を与えた凄さは身を持って知っておりますが)「あんな感じの単なる続編なんだろな」と。それがまさかの──その年の個人的【年ベス1位】になるとは思ってもみませんでしたね🤯

 もちろん他にも優れた作品はありましたが『マーヴェリック』を1位にしないと自分の映画に対する芯棒が揺らぐと思ったのを覚えております。それだけ脚本も含め素晴らしいエンタメでしたからね。

 あの時のように「ハタシテこの気持ちを覆してくれるのか?🤔」──と観る前にXでも呟きましたが……
 今回もまさに!

 🤯いや〜まさにレース10位からのゴボウ抜きの如く、見事🏁チェッカーフラッグをくぐり抜けてくれたぜおっかさん!
 (´;ω;`)
 でら面白かったぎゃー😭
 (;´Д`)ハァハァ

 そもそもなぜ予告でビビビ⚡️とこなかったかというと「話が見えてたから」に他ならず、どうせまた「弱小チームが喧嘩したり協力しながら最後に勝利を!」
 やら、
「『トップガン/マーヴェリック(2022)』の時のように、ベテランvs新人、アナログ(精神論・根性論)vsハイテク──みたいなのの焼き直しなんしょ?」
──な〜んて思ってたからであって😅

 が、いざ蓋を開けてみると……!

 まあ……まんまその通りだったかなとww😂

 (;´Д`)あ、あいやちょっと待たれよ〜!🖐️

 ただそれだけなら『グランツーリスモ(2023)』の時の感想が再び!──てとこなんですが(好きな方、スミマセン。ボクはあの作品は微妙でした😅)

 まあ、この『F1/エフワン』もね、あとあと冷静によ〜く考えるとね、何はともあれド迫力のレース、そしてマシンを見せたいがためだけにドラマをちょちょちょいと付け足したくらい──てのは多少感じはするんですよ😂

 するのですが、しかし!

 今回においてはそんなボヤきなど両側から挟み込まれ、デッドヒートの後、「力技」でねじ伏せられたのをビシビシ感じましたね🤯

映画『F1/エフワン』のワンシーン。ジョシュアを演ずるダムソン・イドリス(左)とソニーを演ずるブラット・ピット(右)
映画.com

 正直テーマ的にはやはり『マーヴェリック』に近いんですよね🙄とはいえ、コシンスキー監督も『マーヴェリック』があれほどヒットしたのは何故か?──というのをかなり見つめ直したと言ってましたので、おそらくコレがこの監督の「顔」というか、スタンスになっていくのではないかと思われますね🤔

 というのは「世代間の歩み寄り」とでも言いますか。
 過去の栄光にすがり“ミスター90年代”と新人のジョシュアに揶揄されるソニー。「白鳥」と言われれば「白鳥のガキ(ベイビー・スワン)」とジョシュアに返すソニー。

 そんな二人を見ていると年上であれば「若手に感じる苛立ち」そして年下であれば「年輩に対する憤り」を感じます。年輩者であれば、どちらも通過したであろう感情であり、また、もしあなたが若い人ならばこれから必ず通ることになるであろう感情です。

「クソオヤジが!」と言う前に「自分にはそれほど礼節や経験があるのか?」と思うのも大切だし、「クソガキめ!」と言う前に「自分はそれほど尊敬されることを本当にやってきたのか?」と思うことも大事。

 親になって初めて親の気持ちがわかるように、ジョシュアもレース中の事故によって初めてソニーの気持ちを理解します。またソニーもそんなジョシュアに自分の若い頃──「恐れを知らなかった頃」の自分を重ね、彼を理解します。
 互いに足りなかった部分を腹から認め、初めて「譲るべきところ」「譲ってはならぬところ」を補い合えば、より結び目が強力になることを知るのです。

──とまあ、これがコシンスキー流のストーリー生成の仕方なのでしょう。
 日本でもリアルで、SNSで、とかく世代間のぶつかり合い、文句の言い合いを目にすることは多いですが、はっきり言って「ただぶつかり合ってるだけ」「互いを罵倒し、互いを見下げ合ってるだけ」では何も生産性がなくとても醜いです。端から見ると凄くカッコ悪いんですよね。どちらも。

「クソったれ!」と思いつつも“相手に自分を認めさせてやる”というギラギラしたものと「うちらは分かり合えませんね、ハイハイ、はいオシマイ」では、どちらがドラマとして面白いか──は一目瞭然ですからね。
(もちろん「本当にこの人は人間としてダメだ」という場合もありますよね。現実生活では価値観は正反対だとしても、せめて互いに同じ土俵に乗れる人なのか──を見極めるのも大事ですが……)

映画『F1/エフワン』のワンシーン
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 💢かくいうボクも正直、嫉妬しましたよ! え? ブラピに? いやいやまさかw そこまで大胆じゃないからw😂

 そうでなく今の10代20代に……
 だってサ、こんなドえれぇ映像とサ、音響がサ、簡単に見れちゃうんだぜ
 (;´Д`)
 ボクもこんなんな10代の頃、もっと多感な頃に観たかったよ……
 😭ムキー

 ⬆️上の画像にもあるようキャッチコピーにも「これは映画でなく体験だ」とあります。IMAXのいっちゃん前の座席で観てまいりましたが確かに体験でした。けれど実はボク、今回の場合そういった「映像体験」「疑似体験」だけではなく、むしろ「勝利体験」のことのことなのではないか?──とも強く感じたんですよね。

「勝つ」ためには「勝った時の記憶が必要」だとよく言われますからね。

 でも(まあ自分も含め)「勝った記憶がない」いや、そもそも「闘ったことすらない」人も世の中には多くいるはずです……
 それを体験させてくれるのもまた映画なんですよね。

 これは作中、若手レーサーであるジョシュアが事故の後、ヴァーチャル・マシンで「ソニーの言った通りにしてればどうなったか」を追体験するのにも似てます。

 劇場を出たら高倉健になってるw
 まあ今回の場合はブラピになってる──ですがw

 皆様も劇場を出た後ホント気持ちよくありませんでした?
 ボクはとても心地よかったんスよね✨️
 むしろ観ながら「ああ…単に観客として劇場で映画を観て感動してる……それだけじゃ人生ダメだよな」と映画ファンらしからぬことを思ってたほどで😂

「今のこの気持ち」でずっと生きられたらいいのにな──くらい清々しかった!

映画『F1/エフワン』のワンシーン、ルーベンを演ずるハビエル・バルデム(左)とソニーを演ずるブラット・ピット(右)
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 ちなみに(-_-;)人柱的(映画柱?)に使って申し訳ないのだけれど、好きな人は読まないで😵‍💫💦くらいの『グランツーリスモ』の感想はこちら

「ああ、あのパターンか」的には『F1』もさほど変わりはないはずなのに、ボク的には全く真逆の感想になりましたね🙄
「力技」すね、マジで😤

 いや〜それにしてもIMAXにして良かったのはレースの轟音もそうだけどブラピのあの低音ボイス(←声フェチw)が隅から隅まで堪能できたことやね✨️

 台詞の合間に入る「ya」や「Oops」やら、特にあの独特の「ナッハハ」という笑い声がやっぱたまらんよなと😂

 ブラピの生声あってこその『F1』しょ! コレを吹き替え版で観るなんてのは“アスホール”でしょ! 絶対!(汚い言葉スミマセン😂罵倒してるんでなく劇中よく出てきたんでパロってるだけです🤣)

映画『F1/エフワン』のワンシーン、ソニー・ヘイズを演ずるブラット・ピット
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 さて、ここからは少しだけネタバレを含むと思いますので、観てない方、先に知るのがイヤだという方は映画を観てから読んでくださいね😊👋

 いいですか? 続けますよ。

 それにしても今回うまく扱ってるな🙄と唸ったのはクライマックス、「レッドフラッグ」というルールですね。

 レース映画って「1対1」などでクライマックスを盛り上げるの難しいし、時によっては「どうすれば勝ちなのか」決着がイマイチわかりづらい場合もあるので……

 一旦レース自体をご破算にして少数台のマシンで一度仕切り直し、改めてデッドヒートを見せる工夫として秀逸だなと思いましたね🤔

レッド・フラッグ(英:red flag)とは、何らかの事故やアクシデント、コンディションの悪化などの理由によってセッション続行が不可能とレースディレクターが判断した場合に中断を知らせる為に振られる赤色の旗のこと。「赤旗」とも呼ばれる。

通知がなされるとピットレーン出口が閉鎖され、ドライバーは徐行しながら直ちにピットに戻らなければならない。追い抜きは禁止される。

F1 Formula1 DATA
映画『F1/エフワン』のワンシーン
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 ラストは賛否あるみたいですが、早めに決着を付け、ブラピ演ずるソニーが彼の求めていた、見たかった一人だけの世界へ入っていくラストはボクは好きでしたね。近年ではそれこそ現在大ヒット公開中の『国宝(2025)』にも「見たい風景がある」という似たシーンがありましたし、なにより元祖スポ根、『あしたのジョー』の「真っ白な灰になる」を思い出さずにはいられないでしょう。

 レースの前日、ケリー・コンドン演ずるケイトに「なぜレースをするの?」と聞かれた時の会話の時から「あ〜なんとなくジョーと紀ちゃんの会話みたいじゃん」なんて思ってましたからね😂

 少なくともパターンである競い合って「鼻の差」で勝利する──なんてより全然良かった。それはもう『グランツーリスモ』でさんざん見せられましたからね😹

『あしたのジョー』/ちばてつや:ジョーと紀ちゃんのデートシーン、有名な「真っ白な灰…」の台詞
映画『F1/エフワン』のワンシーン、ケイトを演ずるケリー・コンドン(右)
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 トニー・スコット監督が『トップガン(1986)』の後にトム・クルーズでレース映画『デイズ・オブ・サンダー(1990)』を撮り、コシンスキー監督がまた『トップガン/マーヴェリック』の後にブラピで『F1/エフワン』を撮る。
──空から陸へ、スピード感繋がりで撮ってしまうのか因縁を感じますな😂

 また今年5月にはこんな報もありました。『デイズ・オブ・サンダー2』の企画も進んでるようですね。今回のブラピを観てトムの心にも火が付くのか? このデッドヒートも見ものです😁

【トム・クルーズ、「トップガン3」「デイズ・オブ・サンダー2」を検討中と明かす : 映画ニュース - 映画.com 】

 ちなみにジョセフ・コシンスキーのデビュー作は『トロン・レガシー(2010)』。その続編、『トロン(1982)』シリーズの三作目にあたる『トロン・アレス(2025・11月公開)』の予告が『F1』で流れたのもまた因縁か😸

 大大大満足でした!😊

 ては、また次回に!


 

 

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